マイモニデスにおける神への道程―神の知解と人間の生き方の相関性を巡って [単行本]

マイモニデスにおける神への道程―神の知解と人間の生き方の相関性を巡って の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  イスラーム勢力とキリスト教勢力が拮抗する１２世紀の地中海。迫害の只中にあったユダヤ人社会に現れた知の巨人・マイモニデスは、神を知ることを人間のより良い生き方に繋げ、共同体全体の向上を希求した。トマス・アクィナスなどの中世の思想家に、宗教の枠を超えて大きな影響を与えたマイモニデスの思想と生き方を描き出す。

• 目次

  序　論　マイモニデス『迷える者の手引き』をどう読むか
  序　章　研究の方法とマイモニデスの著作の位置づけ
  第一章　マイモニデスの読解法
  　　　　　――『迷える者の手引き』Ⅱ：30における「創造の業」理解の要件――
  　　第Ⅰ部　神の本質と属性
  第二章　マイモニデスの属性論
  　　　　　――キリスト教およびカラーム批判の観点より――
  第三章　神の働きからみた神の本質と属性
  　　　　　――『迷える者の手引き』Ⅰ：53‐54より――
  　　第Ⅱ部　戒律と人間の自由意志
  第四章　マイモニデスにおける戒律の道理と目的
  　　　　　――『迷える者の手引き』Ⅲ：27を中心に――
  第五章　マイモニデスにおける人間の自由意志と神の摂理
  　　第Ⅲ部　マイモニデスにおける神への道程
  第六章　マイモニデスにおける神への道程
  　　　　　――『迷える者の手引き』Ⅲ：51より――
  第七章　人間の完全性は知解と生き方の何れにあるのか
  　　　　　――『迷える者の手引き』Ⅲ：52‐54より――
  終　章　 神の知解と人間の生き方はどう関係するのか

• 内容紹介

  「神を知ること」と「人間の生き方」はどう関係するか
  イスラーム勢力とキリスト教勢力が拮抗する12世紀の地中海。迫害の只中にあったユダヤ人社会に現れた知の巨人・マイモニデスは、神を知ることを人間のより良い生き方に繋げ、共同体全体の向上を希求した。トマス・アクィナスなどの中世の思想家に、宗教の枠を超えて大きな影響を与えたマイモニデスの思想と生き方を描き出す。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  神田 愛子(カンダ アイコ)
  １９８９年上智大学文学部新聞学科卒業。２０１８年同志社大学大学院神学研究科博士後期課程（一神教学際研究コース）満期退学

マイモニデスにおける神への道程―神の知解と人間の生き方の相関性を巡って の商品スペック