物理授業の実況中継〈1〉力学・波動―ここからブレイクスルー 改訂版 [全集叢書]

物理授業の実況中継〈1〉力学・波動―ここからブレイクスルー 改訂版 の 商品概要

• 目次

  はしがき
  新課程を迎えて
  物理を学ぶにあたって（必要な数学・本書での約束）
  
  力学
  第1回 等速直線運動・落体の運動 3つの公式で解ける！
  問題1 落体の運動
  問題2 相対運動
  
  第2回 放物運動 運動を分解して扱う
  問題3 放物運動
  
  第3回 力のつり合い 核心は力の図示にある
  問題4 力のつり合い(1)
  問題5 力のつり合い(2)
  問題6 力のつり合い(3)
  
  第4回 剛体のつり合い 力のモーメントが活躍
  問題7 剛体のつり合い(1)
  問題8 剛体のつり合い(2)
  
  第5回 運動の法則 運動方程式を駆使する
  問題9 運動方程式(1)
  問題10 運動方程式(2)
  問題11 運動方程式(3)
  
  第6回 エネルギー保存則 強力な武器を手に入れる
  問題12 力学的エネルギー保存則
  問題13 物体系のエネルギー保存則
  
  第7回 運動量保存則 衝突や分裂ときたらこの一手
  問題14 運動量保存則(1)
  問題15 運動量保存則(2)
  問題16 運動量保存則(3)
  
  第8回 2つの保存則 難問を二刀流で斬る
  問題17 保存則(1)
  問題18 保存則(2)
  
  第9回 慣性力・円運動 慣性力や遠心力で一刀両断
  問題19 慣性力
  問題20 等速円運動
  問題21 鉛直面内の円運動
  
  第10回 単振動 復元力のなせるわざ
  問題22 単振動
  
  第11回 万有引力 宇宙を支配する法則
  問題23 万有引力
  
  波動
  第12回 波の性質 波は繰り返し現象
  問題24 波の性質
  
  第13回 定常波と波の反射 逆行する2つの波があるとき
  問題25 定常波
  問題26 波の反射
  
  第14回 弦と気柱の振動 定常波の図を描いて考える
  問題27 弦と気柱の共鳴
  
  第15回 ドップラー効果 本質の理解が先決
  問題28 ドップラー効果
  問題29 斜め方向のドップラー効果
  
  第16回 反射・屈折の法則 すべてはホイヘンスの原理の下に
  問題30 光の屈折・全反射
  
  第17回 干渉(1) 干渉では距離差が活躍
  問題31 波の干渉
  問題32 ヤングの実験
  
  第18回 干渉(2) バリエーションを押さえる
  問題33 薄膜の干渉
  問題34 くさび形薄膜の干渉
  問題35 回折格子
  
  索引

• 内容紹介

  ◆著者からのメッセージ◆
  
  ■ 物理の面白さを伝えたい ── その思いがこの本になりました。
  ■ 苦手な人は「物理が好きになるかも」と驚くでしょう。
  ■ 得意な人は「なるほど。こういうわけだったんだ」と納得の連続でしょう。
  ■ 多くの人がつまづくところは、ていねいに解説しました。
  ■ 理解ができると、問題に対する「着眼点」がわかり、得点力が大幅にUPします。
  
  ◆本書の「はしがき」◆
  
  みなさんの物理に対する印象はいかがですか。難しい、堅苦しいと思っていませんか。
  物理は考え方・物の見方をとても大切にしている学問です。
  そのカン所をつかめば、自由で創意あふれる世界が広がっていきます。
  カン所をつかむのは難しいことではありません。たいていは「なんだ。こんなことだったのか」と言いたくなるぐらい単純なことなんです。
  物理の世界はいくつかの法則に基づいてピラミッドの如く積み重なってできています。
  その構造には所々に急所というかポイントになる部分があって、その理解を誤ると、世界は崩壊してしまいます。
  まぁ、簡単に言えば「分からなィー！」となるわけです。
  
  これから始まる講義では、そんなポイントになる所を取り上げ、みなさんの物理の世界に命を吹き込んでみたいのです。
  分かりにくいところ、誤りやすいところに重点をおいてお話しします。
  そして、入試問題が「解ける」という実践力につなげたいと思っています。
  物理が得意だという人も結構大きな思い違いをしているものです。
  ただ、公式で解ける計算問題ではそれが現れてこないだけです。
  そして応用問題に出会ったとき、ハタと困ることになります。
  我流（思い込み）は禁物です。正しい理解こそ応用問題を解く力につながっていくのです。
  
  ◆新課程を迎えて◆
  
  教科書は『物理基礎』と『物理』とに分けていますが、この分け方は物理を体系的に学ぶのには適していません。
  力学・波動・熱・電磁気・原子と分野ごとに順次進めば、深く理解できるのです。
  そこで、本書は分野別の編成とし、以下のように2分冊にしました。
  
  第1巻：力学・波動
  第2巻：熱・電磁気・原子
  
  実際には、学校の進み方に合わせて、適当に飛ばしていってください。
  たとえば『物理基礎』の段階では『物理』の力学（第4回や第7回以降）をスキップし、第12回の波動に入るのもよいでしょう。
  また、授業の中でも『物理基礎』の範囲外の話になる場合は断り書きを入れています。
  いずれにしろみなさんが学校の授業との関係で困ることのないようにしました。
  こうした新課程への配慮に加えて、より分かりやすくなるよう、より深く理解できるように従来の内容に加筆、改訂を施しています。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  浜島 清利(ハマジマ キヨトシ)
  河合塾講師。名古屋大学大学院卒。理学博士

物理授業の実況中継〈1〉力学・波動―ここからブレイクスルー 改訂版 の商品スペック