白鯨 MOBY-DICK〈上〉(角川文庫) [文庫]

白鯨 MOBY-DICK〈上〉(角川文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、兄と釣りに出たときに見て以来、鯨に魅せられる。胸の内に棲み着いた鯨の存在は、日に日に大きくなっていった。やがて宇佐浦の鰹船に預けられた万次郎だったが、仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。さらに銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追ってひとり、大海原に飛び込む。そんな万次郎を救出したのは、アメリカの捕鯨船ピークオッド号だった。

• 目次

  目　次
  
  序章　徳富蘇峰京橋に万次郎を訪ね、奇っ怪なる話を聴くこと
  一章　鯨組のこと
  二章　神の鯨のこと
  三章　万次郎海の大蛇に呑まれて鳥島に至ること
  四章　万次郎片足の船長にして海の魔王エイハブと出会うこと
  五章　万次郎ピークオッド号の乗り組員となること
  六章　ピークオッド号、アルバトロス号とギャムすること
  七章　人類の箱舟ピークオッド号のこと
  八章　嵐に不思議なる火出現すること

• 出版社からのコメント

  ジョン万次郎は「あの船」に乗っていた。 史実と世界文学の傑作が融合！

• 内容紹介

  その姿を見た者は、生涯魂を囚われる――。
  海と鯨に心を奪われ、人生を狂わされた男たちが、神の生き物に挑む！
  
  土佐の中浜村で漁師の次男として生まれ育った万次郎は、鯨漁に魅せられる。やがて仲間たちと漁に出た際、足摺岬の沖合で遭難してしまう。漂流した五人は無人島にたどり着くものの万次郎は銛打ちの師匠・半九郎の形見の銛を追って、さらに漂流してしまった。単身、大海原に投げ出された万次郎を救出したのは、米国の捕鯨船ピークオッド号だった。その船長・エイハブは、自分の片足を喰いちぎった巨大な白いマッコウクジラ“モービィ・ディック”への復讐に異常な執念を燃やし、乗り組員となった万次郎を巻き込んでゆく……。
  
  ジョン万次郎と、ハーマン・メルヴィルによるアメリカ文学の金字塔『Moby-Dick』が、夢枕獏の奔放な想像力によって融合する！
  
  図書館選書
  ジョン・マンこと中浜万次郎と、ハーマン・メルヴィルよって描かれたアメリカ文学の金字塔『白鯨　Moby-Dick』が出会う！！　著者の奔放な想像力によって融合した、歴史と虚構が交錯する一大巨編。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  夢枕 獏(ユメマクラ バク)
  １９５１年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第１０回日本ＳＦ大賞、『神々の山嶺』で第１１回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第３９回泉鏡花文学賞、第５回舟橋聖一文学賞、第４６回吉川英治文学賞を受賞。２０１７年に第６５回菊池寛賞、第２１回日本ミステリー文学大賞を受賞。１８年には紫綬褒章を受章した

• 著者について

  夢枕　獏 (ユメマクラ　バク)
  1951年、小田原生まれ。『上弦の月を喰べる獅子』で第１０回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第１１回柴田練三郎賞、『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞と舟橋聖一文学賞と吉川英治文学賞を受賞。著書に「キマイラ」「陰陽師」「魔獣狩り」「闇狩り師」シリーズ、『大帝の剣』『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』『ヤマンタカ　大菩薩峠血風録』など多数。

白鯨 MOBY-DICK〈上〉(角川文庫) [文庫] の商品スペック