塵の中(P+D BOOKS) [単行本]

塵の中(P+D BOOKS) [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  第５０回直木賞を受賞した単行本『塵の中』は、「道祖神幕」「暗い血」「強い女」、そして「塵の中」という４篇からなる。選考委員のあいだでとくに評価が高かったのは、安藤広重の浮世絵を巡って張り合う男女の機微を描いた「道祖神幕」で、４作品中唯一の書き下ろし。また、外国人とのあいだにできた子を育てる蝶子が、数々の不運に見舞われつつたくましく生きていく「強い女」は、「老猿」として雑誌に掲載され、直木賞候補にあげられている。表題作の「塵の中」は、吉原の遊女だった咲子が、普通の幸せを求めて、妻に先立たれた男と所帯を持つものの、夫婦関係や夫の連れ子との関係が思うに任せないもどかしさを描いた中篇。その前半が「露草」として雑誌に掲載され直木賞候補に、後半は「塵の中」として芥川賞候補になっている。女の情念を描きながら、その実著者の半生を映した私小説でもある珠玉の一冊。

• 内容（「BOOK」データベースより）

  道祖神幕；暗い血；強い女；塵の中

• 内容紹介

  筆力の高さを絶賛された直木賞受賞作
  
  第50回直木賞を受賞した単行本『塵の中』は、「道祖神幕」「暗い血」「強い女」、そして「塵の中」という4篇からなる。
  選考委員のあいだでとくに評価が高かったのは、安藤広重の浮世絵を巡って張り合う男女の機微を描いた「道祖神幕」で、4作品中唯一の書き下ろし。また、外国人とのあいだにできた子を育てる蝶子が、数々の不運に見舞われつつたくましく生きていく「強い女」は、「老猿」として雑誌に掲載され、直木賞候補にあげられている。
  表題作の「塵の中」は、吉原の遊女だった咲子が、普通の幸せを求めて、妻に先立たれた男と所帯を持つものの、夫婦関係や夫の連れ子との関係が思うに任せないもどかしさを描いた中篇。その前半が「露草」として雑誌に掲載され直木賞候補に、後半は「塵の中」として芥川賞候補になっている。
  女の情念を描きながら、その実、著者の半生を映した私小説でもある珠玉の一冊。
  
  図書館選書
  表題作「塵の中」は、元遊女の咲子が、普通の幸せを求めるものの、思うに任せないもどかしさを描いた中篇。他に安藤広重の浮世絵を巡って張り合う男女の機微を描いた「道祖神幕」など計4篇を収録した直木賞受賞作。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  和田 芳恵(ワダ ヨシエ)
  １９０６（明治３９）年４月６日‐１９７７（昭和５２）年１０月５日、享年７１。北海道出身。１９６３年『塵の中』で第５０回直木賞受賞

塵の中(P+D BOOKS) [単行本] の商品スペック