或る遺書について [単行本]

或る遺書について [単行本] の 商品概要

• 目次

  或る遺書について
  虚無について
  解説（中谷彪）

• 内容紹介

  念願の京都大学入学を果たした直後に応召，その後学徒兵として南方に派遣され，敗戦後，無実の罪でBC級戦犯として死刑となった木村久夫の遺書について，高知高校時代の恩師・塩尻公明がその思いを綴った「或る遺書について」が『新潮』1948年6月号に掲載。その反響の大きさから新潮社が，その時代の若者に蔓延っていた虚無主義的風潮について批判的に論じた塩尻「虚無について」と合わせ，『或る遺書について』を同年11月に緊急出版。本書は，他社版もも含め長らく絶版になっていた同書に，塩尻公明研究の第一人者による分かりやすい解説を付し復刊。
  
  図書館選書
  第二次大戦敗戦後，無実の罪でBC級戦犯として死刑となった学徒兵・木村久夫の遺書について，恩師・塩尻公明がその思いを綴った書を，塩尻公明研究の第一人者による分かりやすい解説を付し復刊。

• 著者について

  塩尻公明 (シオジリコウメイ)
  1901年，岡山県生まれ。旧制岡山一中・旧制一高から，1925年，東京帝国大学法学部政治学科卒業。一燈園，農耕生活を経て，旧制高知高校教授，神戸大学教育学部教授（名誉教授），帝塚山大学教授。1969年，逝去。
  著訳書：『ベンサムとコールリッヂ』（有斐閣），『J. S. ミルの教育論』（同学社），『政治と教育』（社会思想社），『人格主義と社会主義』（現代教養文庫），『民主主義の人間観』（社会思想社），『若き日の悩み―塩尻公明人生論Ⅰ』（現代教養文庫），『若き友に贈る―塩尻公明人生論Ⅱ』（現代教養文庫）J. S. ミル『自由論』（共訳：岩波文庫）ほか多数。

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