いちかちゃん(くもんの児童文学) [単行本]

いちかちゃん(くもんの児童文学) [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  いちかちゃんは、同い年のいとこです。ぼくのほうが、二か月おそく生まれたけれど、おかあさんも、いちかちゃんのおばさんも、ぼくをとってもたよりにしています。なんでかっていうと、いちかちゃんは、いつもぼーっとしているからです。いちかちゃんのすてきなところ見ーつけた！友だちのことを考えてみよう。小学校１・２年生から。

• 内容紹介

  ――いちかちゃんは、ぼーっとしているけど、おかしい子じゃないし、だからかわいそうでもありません。ちょっと、みんなとちがうだけです。
  
  いちかちゃんは、ぼくと同い年のいとこです。ぼくのほうが、2か月おそく生まれたけれど、おかあさんも、いちかちゃんのおばさんも、ぼくをとってもたよりにしています。なぜならいちかちゃんは、いつもぼーっとしているからです。ぼーっとしているから、いちかちゃんはしょっちゅうわすれものをするし、あんまりお友だちとも遊びません。学校の先生は、毎日なんどもいちかちゃんの名前を呼びます。でも、いちかちゃんは、ちっとも気にしていません。ぼくは、そんないちかちゃんを、ひそかにさいきょうだと思っています。秋のある日曜日。お母さんにおつかいをたのまれたぼくが歩いていると……。
  
  読者に「だれかの気もちになって考えることの大切さ」を伝える児童文学。
  
  図書館選書
  いちかちゃんとぼくの物語を通して、「相手の立場に立って考えることの大切さ」「目の前にいる人をありのままに受け入れて、ともに生きていくこと」を伝える児童文学。

• 著者について

  いとう　みく (イトウ　ミク)
  いとう　みく
  神奈川県生まれ。『朔と新』（講談社）で第58回野間児童文芸賞、『きみひろくん』（くもん出版）で第31回ひろすけ童話賞、『つくしちゃんとおねえちゃん』（福音館書店）で第69回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞、『あしたの幸福』（理論社）で第10回河合隼雄物語賞、『ぼくんちのねこのはなし』（くもん出版）で第38回坪田譲治文学賞を受賞。おもな作品に、『かあちゃん取扱説明書』『糸子の体重計』（以上 童心社）、『空へ』（小峰書店）、『ひいな』（小学館）、『トリガー』（ポプラ社）、『バンピー』（静山社）、『カーネーション』（くもん出版）などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。
  
  中田　いくみ (ナカタ　イクミ)
  中田　いくみ
  埼玉県生まれ。日本と台湾をおもな拠点とし、個展などで作品を発表している。おもな作品に、絵本『やましたくんはしゃべらない』（山下賢二 作）『スープとあめだま』（ブレイディみかこ 作／ともに岩崎書店）、漫画『かもめのことはよく知らない』『つくも神ポンポン』（以上KADOKAWA）、児童書『みんなのためいき図鑑』（村上しいこ 作／童心社）、『きみひろくん』（いとうみく 作／くもん出版）などがある。芸術集団「画賊」メンバーとしても活動している。

いちかちゃん(くもんの児童文学) [単行本] の商品スペック