雑草と日本人―植物・農・自然から見た日本文化(草思社文庫) [文庫]
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雑草と日本人―植物・農・自然から見た日本文化(草思社文庫) [文庫]



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出版社:草思社
販売開始日: 2024/04/03
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雑草と日本人―植物・農・自然から見た日本文化(草思社文庫) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    雨が多く高温多湿な日本では、農作物がよく育つ一方、雑草の繁殖も著しく、先人たちは常に草取りに励まねばならなかった。また、自然や生き物の豊かさは時に脅威ともなり、豪雨、洪水などの自然災害や害虫被害をもたらしてきた。古来、日本人は豊かな自然とどう向き合ってきたのか?その歴史から日本人固有の心性を浮き彫りにするユニークな日本文化論。
  • 目次

    プロローグ

    第一章 植物にも仏性を感じてきた日本人

    西洋と日本でこれほど違う「雑草観」
     日本の雑草は手ごわい
     「ヨーロッパには雑草はない」
     「芝生に入るな」の背景
     雑草を育む日本の気候と水資源
     草取りという宿命
     「小僧泣かせ」「小僧殺し」という名の雑草
     上農は草を見ずして草を取る
     西洋人が見た江戸・明治時代の日本の畑

    イネ科植物の進化と文明
     狩猟民族だった日本人
     農業はどのような場所で発達するか
     農業発祥の地で最初に発達したのは「牧畜」
     イネ科植物の草原での進化──葉を硬くし、栄養価を下げる
     イネ科植物の草原での進化──「成長点」を低くする
     イネ科の種子が人類を救った
     「種子が熟しても落ちない」という大発見
     種子という「富」の誕生
     農業という麻薬
     古代の東日本に稲作が広まらなかった理由
     農業の技術が軍事力を生む
     古代日本で稲作が広まっていった背景

    日本の自然には神が宿る 恵みと脅威の源泉
     自然信仰が今なお残る日本
     自然豊かな地における神と、乾燥地における神
     西洋の神と日本の神
     日本の神と祟り
     日本人はなぜ誰もいない場所に礼をするのか
     日本の近代化とアミニズム
     自然の豊かさは脅威でもある
     硬軟あわせ持つ日本の神

    日本人固有の「自然」意識
     江戸時代まで日本には「自然」がなかった
     「自然」を認識できる条件
     「豊かな自然」に甘える日本人
     日本人はなぜ環境意識が低いのか
     管理や保護が難しい日本の自然
     台所にハエのいる欧州、いない日本
     日本人にとって自然は良きライバル

    日本の無数の生き物たちと田んぼ
     虫を愛でる国、日本
     虫の音を認識し、楽しむ日本人
     人も虫も神さえも、自然の一員
     日本と西洋における「生物多様性」の違い
     田んぼに集まる弱い生き物たち
     田んぼという豊かな「二次的自然」
     田んぼの生き物はどこから現れたのか

    仏教の殺生思想と日本人の生命観
     「いただきます」「ごちそうさま」という日本文化
     肉食と捕鯨に見る、日本と西洋の自然観の違い
     すべてのものに仏性を見る日本人
     日本人の植物供養と精進料理
     仏教者の罪滅ぼしとしての「肉食禁止」
     仏教が説く動物と草木の違い
     インド・中国の植物観
     日本で受け入れられた「草木国土悉皆成仏」という思想
     庶民までが肉食禁止を受け入れた国、日本
     日本の針供養と人形供養


    第二章 農と自然が育んだ日本人気質

    世界の農地荒廃と日本の田んぼのすごさ
     整然とした西洋の風景、雑多な日本の風景
     日本と西洋の土地の生産力の違い
     江戸の大人口を支えた「土地力」
     日本の農業の面積あたりの食糧生産力は世界一
     日本の食料自給率が低いと言われる理由
     衣類も住まいもエネルギーも植物から作る日本
     じつは輸入に依存している西洋の農業国
     世界で急速に進む農地の土壌浸食
     農業が招く塩類集積と水不足
     砂漠化しない日本の農地
     毎年イネを作れる奇跡
     世界の食糧不足に貢献できていない日本の農業
     水田は日本人の知恵の結晶
     雑草が日本の水田稲作を発展させた

    日本と西洋の「植物分類学」の違い
     日本特有の「お婆さんの植物学」
     西洋の植物学と日本の本草学
     日本人は「用途」で植物を区別する
     日本の植物分類法は使いやすい
     西洋の植物分類学の限界
     自然界は本来、境界のない世界
     日本で緑を青と呼ぶのはなぜか
     西洋科学は物事を細分化し、比較する
     単純な比較によって現実を見誤る
     部分に分けない東洋の考え方
     利用しないものは「その他大勢」
     「雑」という分類

    雑草を悪とみる西洋人、雑草を活かす日本人
     「雑草」の学術的定義のあいまいさ
     悪魔が雑草の種子を蒔く
     西洋から輸入された「雑草=悪」という概念
     善と悪を明確に区別しない日本人
     日本では自然も獣も鬼も、脅威であり恵み
     田の草取りを変えた「田打車」という大発明
     雑草は皆が欲しがる貴重な肥料だった

    日本の豊かな自然と「引き算の文化」
     西洋の庭園の直線美
     直線的な西洋、循環的な東洋
     自然に近い姿を美とする日本庭園
     自然を切り取り、自然を活かす
     日本で「引き算の文化」が生まれた背景
     「何もない」のが美しい
     日本の雑草と減点主義

    草取りと日本人の人生観
     日本人の勤勉性と草取り
     怠けを許さない日本の雑草
     草取りと生産性
     休むことが下手な日本人
     農地を休ませる西洋、農地を働かせ続ける日本
     日本人は趣味や遊びにも「道」を求める
     日本の農業が育んだ「道」の哲学
     「遊び」が大好きな日本の神々
     働くことが遊ぶことだった日本人

    稲作・自然災害と、日本人の協調性
     個人より集団を重んじる日本人
     「苦しみを分かち合う」という日本文化
     明治期に日本に輸入された「個人」という概念
     チームプレーにも優れる西洋人
     日本人の協調性と稲作
     幾たびもの自然災害が日本人の気質を作った

    日本の豊かな植物と日本人の「新しもの」好き
     石造りの西洋建築、植物を多用する日本建築
     「新しいもの」に価値を見出す日本人
     木の文化を育んだ日本の自然
     「初物」ものは「おいしい」
     豊かで再利用もできる日本の植物資源
     新しいものへの「変化」を尊ぶ日本人

    せっかちで辛抱強い日本人を生んだ背景
     電車の遅れを許せない日本人
     変化が激しい日本の自然
     相乗効果で日本人も雑草もせっかちに
     はかなさに価値を見出す
     外圧を受け入れ発展してきた日本
     日本人の順応性と雑草

    第三章 雑草のように、しなやかに

    雑草が持つ「弱さという強さ」
     日本人は雑草と似ている
     雑草の「強さ」とは何か
     日本人の「判官びいき」
     「弱者の強さ」をこそ愛する
     戦国武将はなぜ雑草を家紋にしたのか
     紋章に見る、西洋と日本での「強さ」の違い

    逆境こそ雑草の生きる道
     弱者が強者に勝つ条件
     逆境こそ突破口
     逆境を味方に変える雑草たち

    雑草の「戦わない戦略」
     日本タンポポの賢明さ
     強者とは戦わない日本の生き物
     雑草は「変化」を生きる糧とする

    雑草にとって「変化」は最大の好機
     植物のCSR戦略と雑草の生きる道
     植物最大の苦境「攪乱」を活かす
     雑草の特徴と重なる日本人

    しなやかな強さで生きていく
     水の力を逃す信玄堤
     ヨシ(葦)の強さこそ日本人の強さ
     日本人の卓越した受容・活用能力
     外圧に逆らわないという強さ
     日本人が培ってきた「あきらめる心」と「あきらめない心」
     雑草は「変えられるものを変える」
     変化していくために「不変の核」を持つ

    エピローグ
  • 出版社からのコメント

    戦国武将は家紋に雑草をあしらった。華麗な花や勇壮な動物を描いた西洋とは明らかに異なる。それはなぜなのか?雑草から見た日本論。
  • 内容紹介

    雑草は踏まれても踏まれても立ち上がらない。けれども──
    「しなやかで強い日本人」を育んだ背景を探る。

    雨が多く高温多湿な日本では、農作物がよく育つ一方、
    雑草の繁殖も著しく、先人たちは常に草取りに励まねばならなかった。
    また、自然や生き物の豊かさは時に脅威ともなり、
    豪雨、洪水などの自然災害や害虫被害をもたらしてきた。
    古来、日本人は豊かな自然とどう向き合ってきたのか? 
    その歴史から日本人固有の心性を浮き彫りにするユニークな日本文化論。

    <目次より>
    第一章 植物にも仏性を感じてきた日本人
     西洋と日本でこれほど違う「雑草観」
     イネ科植物の進化と文明
     日本の自然には神が宿る 恵みと脅威の源泉
     日本人固有の「自然」意識
     日本の無数の生き物たちと田んぼ
     仏教の殺生思想と日本人の生命観

    第二章 農と自然が育んだ日本人気質
     世界の農地荒廃と日本の田んぼのすごさ
     日本と西洋の「植物分類学」の違い
     雑草を悪とみる西洋人、雑草を活かす日本人
     日本の豊かな自然と「引き算の文化」
     草取りと日本人の人生観
     稲作・自然災害と、日本人の協調性
     日本の豊かな植物と日本人の「新しもの」好き
     せっかちで辛抱強い日本人を生んだ背景

    第三章 雑草のように、しなやかに
     雑草が持つ「弱さという強さ」
     逆境こそ雑草の生きる道
     雑草の「戦わない戦略」
     雑草にとって「変化」は最大の好機
     しなやかな強さで生きていく
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    稲垣 栄洋(イナガキ ヒデヒロ)
    1968年静岡県生まれ。静岡大学農学部教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職
  • 著者について

    稲垣 栄洋 (イナガキ ヒデヒロ)
    稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ)
    1968年静岡県生まれ。静岡大学農学部教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職。著書に、『生き物の死にざま』『生き物の死にざま はかない命の物語』『スイカのタネはなぜ散らばっているのか』『身近な雑草のゆかいな生き方』『身近な野菜のなるほど観察記』『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』(いずれも草思社)、『身近な野の草 日本のこころ』『はずれ者が進化をつくる』(筑摩書房)、『弱者の戦略』(新潮社)、『徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか』(東洋経済新報社)、『世界史を大きく動かした植物』(PHP研究所)など。

雑草と日本人―植物・農・自然から見た日本文化(草思社文庫) の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:稲垣 栄洋(著)
発行年月日:2024/04/08
ISBN-10:4794227175
ISBN-13:9784794227171
判型:文庫
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:文庫
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:288ページ
縦:16cm
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