娘が母を殺すには? [単行本]
    • 娘が母を殺すには? [単行本]

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娘が母を殺すには? [単行本]
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娘が母を殺すには? [単行本]



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出版社:その他
販売開始日: 2024/05/15
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娘が母を殺すには? [単行本] の 商品概要

  • 目次

    まえがき

    第一章 「母殺し」の困難
    1 母が私を許さない 
    ・「それは母が、ゆるさない」 
    ・2018年の滋賀医科大学生母親殺害事件の存在 
    ・「私の行為は決して母から許されません」 
    ・なぜ「母から許されたい」と思ってしまうのか 
    ・ 大人になるとは「父殺し」をすることである 
    ・どうすれば「母殺し」は可能になるか? 
    ・「できれば母/娘と仲良くいたい」 
    ・「母と娘の物語」を読む 

    2 母が死ぬ物語―「イグアナの娘」『砂時計』「肥満体恐怖症」 
    ・「イグアナの娘」と母の呪い 
    ・『砂時計』が見せる「母殺し」の困難さ 
    ・「肥満体恐怖症」と母への愛着 
    ・「母を許せない自分」を愛せない 

    3 「母殺し」はなぜ難しいのか? 
    ・戦後日本の専業主婦文化が生んだ母娘密着 
    ・「母」が専業主婦じゃなくなっても 
    ・ ジェンダーギャップと娘にケアを求める母 
    ・「母殺し」が困難な社会で 

    第二章 「母殺し」の実践
    1 対幻想による代替―1970~1980年代の「母殺し」の実践 
    ・『残酷な神が支配する』と母娘の主題 
    ・「母に代わるパートナーを見つける」という「母殺し」 
    ・「ポーの一族」と永遠のパートナー 
    ・落ちる母、飛ぶ娘 
    ・山岸凉子のキャラクターはなぜ「細い」のか? 
    ・『日出処の天子』の母の嫌悪とミソジニー 
    ・「母と娘の物語」として読む『日出処の天子』 
    ・母の代替の不可能性 
    ・『日出処の天子』「ポーの一族」それぞれの代理母 
    ・厩戸王子が「母殺し」を達成する方法はなかったのか? 

    2 虚構による代替―1990年代の「母殺し」の実践 
    ・アダルト・チルドレンと1990年代 
    ・1990年代の「自由な母」という流行 
    ・戦後中流家庭の「親」への抵抗 
    ・「母のような女になること」がゴールの物語 
    ・「母殺し」の必要がない「理想の母」 
    ・「理想の母」は母への幻想を強化する 
    ・現実に「理想の母」は存在しない 
    ・『なんて素敵にジャパネスク』と母の承認 
    ・なぜ瑠璃姫の母は死んだのか? 
    ・母のいない世界で、娘は自由に生きられる 

    3 母を嫌悪する―2000年代以降の「母殺し」の実践 
    ・『乳と卵』が描いた、母への嫌悪 
    ・川上未映子が『乳と卵』を描いた時代 
    ・『乳と卵』の達成と限界 
    ・「母殺し」の物語としての『爪と目』 
    ・『爪と目』が浮き彫りにする「母殺し」の困難さ 
    ・団塊ジュニア世代と「毒母」の流行 

    第三章 「母殺し」の再生産
    1 自ら「母」になる―もうひとつの「母殺し」の実践 
    ・『銀の夜』と母娘の「生きなおし」 
    ・自己実現の規範の再生産 
    ・「母殺し」の実践としての出産 
    ・『吹上奇譚』と終わらない「母殺し」 
    ・吉本ばななと「母になろうとする娘」 
    ・『キッチン』とごはんを用意する「母」 
    ・ごはんをつくらない「母」 
    ・「大川端奇譚」の無自覚な娘 
    ・母からの規範に気がつかない娘 

    2 夫の問題 
    ・「母殺し」の実践と困難 
    ・『凪のお暇』と母の規範の再生産 
    ・夫の逃走、娘によるケア 

    3 父の問題 
    ・シングルファザーの育児物語 
    ・なぜ『SPY×FAMILY』のアーニャは人の心が読めるのか 
    ・『Mother』の物語において「父」はいなくてもいい 
    ・『カルテット』と夫婦のディスコミュニケーション 
    ・坂元裕二の主題としての「コミュニケーション」 
    ・『大豆田とわ子と三人の元夫』の提示したディスコミュニケーションの解決策 
    ・「甘えさせる母」としてのシングルマザー 
    ・3人の息子に囲まれた大豆田とわ子 
    ・子どものいる夫婦の対等なコミュニケーションは描かれ得るか? 

    第四章 「母殺し」の脱構築
    1 母と娘の脱構築 
    ・母娘の構造 
    ・「母殺し」の達成条件 
    ・母娘関係の脱構築 
    ・新たな規範を手に入れる 
    ・母の唯一無二性から脱却する『愛すべき娘たち』 
    ・『私ときどきレッサーパンダ』と更新される「母殺し」 
    ・ 母のコンプレックスが娘のチャームになる 
    ・母の規範が破られるとき 
    ・他者への欲望に気づくことで、母の規範を相対化する 

    2 二項対立からの脱却 
    ・『娘について』が描いた「母にできること」 
    ・母の規範、娘の幸福 
    ・娘以外の他者を入れる必要性 
    ・甘いケーキだけが幸福ではない 
    ・母娘が、お互いを唯一無二の存在だと思わないために 

    3 「母殺し」の物語 
    ・自分の欲望を優先する 
    ・厩戸王子はどうすれば「母殺し」ができたのか? 
    ・ひとつの解を提示する『最愛の子ども』 
    ・娘たちよ、母ではない他者を求めよ 
    ・母娘という名の密室を脱出するために 
    ・「母殺しの物語」を生きる 

    あとがき 
  • 内容紹介

    10万部超えベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆の最新刊!
    「母」の呪いに、小説・漫画・ドラマ・映画等のフィクションはどう向き合ってきたのか?「母」との関係に悩むすべての「娘」たちに贈る、渾身の文芸評論!

    「毒母」「呪い」「母がしんどい」「母が重い」――いまや社会現象となっている「母と娘の葛藤」は、フィクション作品の中でも繰り返し描かれ、その解法が探られてきた。

    本書では、注目の若手批評家・三宅香帆の視点をもとに、「母と娘の物語」を描いた作品を分析し、「母娘問題」のひとつの「解」――「母殺し」の具体的方法を提示する。

    「あまりに物騒なタイトルに、いささか驚いた人もいるかもしれないが、もちろん「母殺し」とは、物理的な殺人を意味するものではない。そうではなく、本書で主張したいのは、古来多くのフィクションが、息子の成熟の物語として「父殺し」を描いてきたように、娘もまた精神的な位相において「母殺し」をおこなう必要があるのではないか、ということだ。」――まえがきより

    【本書で取り上げる作品一覧】
    『イグアナの娘』『ポーの一族』『残酷な神が支配する』萩尾望都/『砂時計』芦原妃名子/『日出処の天子』山岸凉子/『イマジン』槇村さとる/『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子/『乳と卵』川上未映子/『爪と目』藤野可織/『吹上奇譚』『キッチン』『大川端奇譚』吉本ばなな/『銀の夜』角田光代/『凪のお暇』コナリミサト/『SPY×FAMILY』遠藤達哉/『Mother』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』坂元裕二/『くるまの娘』宇佐見りん/『愛すべき娘たち』よしながふみ/『私ときどきレッサーパンダ』ドミー・シー/『娘について』キム・ヘジン/『肥満体恐怖症』『最愛の子ども』松浦理英子/『母という呪縛 娘という牢獄』齊藤彩

    【目次】
    第一章 「母殺し」の困難
    1 母が私を許さない 
    2 母が死ぬ物語―「イグアナの娘」『砂時計』「肥満体恐怖症」 
    3 「母殺し」はなぜ難しいのか?

    第二章 「母殺し」の実践
    1 対幻想による代替―1970~1980年代の「母殺し」の実践 
    2 虚構による代替―1990年代の「母殺し」の実践 
    3 母を嫌悪する―2000年代以降の「母殺し」の実践

    第三章 「母殺し」の再生産
    1 自ら「母」になる―もうひとつの「母殺し」の実践 
    2 夫の問題 
    3 父の問題 

    第四章 「母殺し」の脱構築
    1 母と娘の脱構築 
    2 二項対立からの脱却 
    3 「母殺し」の物語 
  • 著者について

    三宅香帆 (ミヤケカホ)
    文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。

娘が母を殺すには? [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:PLANETS
著者名:三宅 香帆(著)
発行年月日:2024/05
ISBN-10:4911149019
ISBN-13:9784911149010
判型:46判
発売社名:PLANETS/第二次惑星開発委員会
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:224ページ
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