「多文化共生」言説を問い直す―日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入 [単行本]
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「多文化共生」言説を問い直す―日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入 [単行本]



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出版社:明石書店
販売開始日: 2024/04/18
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「多文化共生」言説を問い直す―日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    排除と周縁化を生む、矛盾を解体するために。マイノリティを従属的な立ち位置に置き続けるマジョリティの権力性、同化主義、パターナリズムのまなざし―。これらから脱却し、主体的に差異を尊厳として捉えることのできる「多文化共生」を再構築するために、既存の言説とその実態に再検討を加える。
  • 目次

     まえがき

    序章
     1.研究の背景と目的
     2.主要概念の定義と調査対象者の設定
     (1)概念の定義
     (2)調査対象者の設定
     3.先行研究の検討
     (1)多文化共生の理念とその変質
     (2)本質主義的文化観の問題
     (3)ハイブリディティ概念と多文化共生
     4.分析の枠組み
     5.調査の方法と限界
     6.本書の構成

    第1章 政府文書にみる多文化共生概念の展開
     1.「90年体制」――社会の変化と地域からの動き
     2.「出入国管理基本計画(第2次)」――社会統合という観点の芽生え
     3.「地域における多文化共生推進プラン」――日本語と生活の支援
     4.「グローバル戦略」――競争力強化のための「多文化共生」という視点
     5.「『生活者としての外国人』に関する総合的対応策」――生活環境整備の責任
     6.「日系定住外国人施策に関する基本指針」――福祉的観点の強化
     7.小括――「多文化共生」の性質

    第2章 地域社会に浸透する多文化共生言説
     1.外国人集住地における多文化共生
     (1)A地区と外国人
     (2)年代の「外国人問題」
     (3)多文化共生の先進地域へ
     2.過度の集住による「問題」
     (1)公立小学校間での不均衡な外国籍児童の在籍状況
     (2)議員による市議会での提案
     3.地方行政に見られる多文化共生をめぐる言説
     (1)多様性の許容限度
     (2)強制的同化という「解決策」
     (3)「差異」と「対等」の言説
     4.多文化共生言説の多層性
     (1)接触仮説
     (2)子どもの学校生活に関係するレベルでの「共生」
     5.小括――多文化共生理念の再検討の必要性

    第3章 支援の功罪
     1.ストリートレベルの官僚としての日本語指導員
     (1)子どもへの支援
     (2)親への支援
     (3)子ども・家庭と社会をつなぐ役割
     (4)発達障がいの判断
     (5)ストリートレベルの官僚として
     2.「支援」がもたらす弊害
     (1)制度的問題点
     (2)取り出し支援にみる同化主義と自己責任の論理
     (3)問題の個人化とパターナリズム
     (4)さらなる周縁化
     3.小括――「支援」が生み出す排除の機能

    第4章 コミュニティとネットワーク
     1.居住地のエスニック・コミュニティ
     (1)日本国内のブラジル人コミュニティ
     (2)エスニック・コミュニティが第二世代に対して持つ意味
     2.宗教コミュニティ
     (1)在日ブラジル人の宗教
     (2)宗教コミュニティの中での役割
     3.インターネットを介したコミュニティ
     (1)ブラジルとの日常的なつながり
     (2)第二世代とヴァーチャルなコミュニティ
     (3)「移民の第二の人間像」の形成
     4.小括――従属的な立ち位置からの解放

    第5章 「グローバル人材」言説が与える新たな立ち位置
     1.在日ブラジル人の学力の低迷
     (1)学力の低迷と逸脱行為への注目
     (2)管理される第二世代の文化
     (3)日系人という「ハイブリディティ」の無効化
     2.大学進学を果たすブラジル人第二世代の出現
     (1)第二世代の戦術としての「白人」化
     (2)「グローバル人材」の言説と英語
     (3)英語を利用した戦術的な社会的上昇
     (4)「グローバル人材」言説の影
     3.小括――移民第二世代の社会統合政策に求められるもの

    終章
     1.本書で明らかになったこと
     (1)政府文書にみる多文化共生
     (2)地域社会における多文化共生
     (3)支援の功罪
     (4)従属的な立ち位置からの解放
     (5)多文化共生の矛盾の縮図
     (6)社会統合政策に求められるもの
     2.本書の学術的貢献
     3.本書の限界と今後の課題

     あとがき
     参考文献
     索引
  • 内容紹介

    日系ブラジル人第二世代への調査から、多文化共生施策にもとづく「支援」が排除や周縁化を生み出している矛盾を実証的に提示。ハイブリディティを戦術的に利用した主体的な社会編入にも着目し、既存の多文化共生言説を再検討し、制度の再構築に示唆を与える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山本 直子(ヤマモト ナオコ)
    東洋英和女学院大学国際社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は社会学
  • 著者について

    山本 直子 (ヤマモト ナオコ)
    東洋英和女学院大学国際社会学部専任講師。
    慶應義塾大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。
    専門は社会学。主な業績:「公立学校の日本語指導員が現実に果たす多様な役割――愛知県豊田市の事例から」『移民政策研究』(6号、2014年)、「多文化共生概念が『禁止』するもの――ブラジル人集住地区のリアリティ」塩原良和・稲津秀樹編『社会的分断を越境する――他者と出会いなおす想像力』(青弓社、2017年)、「貧困とは何か――子ども・女性・移民から考える不利の重なり」桜井愛子・平体由美編『社会科学からみるSDGs〔第2版〕』(小鳥遊書房、2024年)。

「多文化共生」言説を問い直す―日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入 の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:山本 直子(著)
発行年月日:2024/03/31
ISBN-10:4750357480
ISBN-13:9784750357485
判型:A5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:272ページ
縦:22cm
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