タマムシの翅はなぜ輝いているのか―自然への感性を育む生物学(DOJIN選書) [全集叢書]
    • タマムシの翅はなぜ輝いているのか―自然への感性を育む生物学(DOJIN選書) [全集叢書]

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タマムシの翅はなぜ輝いているのか―自然への感性を育む生物学(DOJIN選書) [全集叢書]



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出版社:化学同人
販売開始日: 2024/07/16
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タマムシの翅はなぜ輝いているのか―自然への感性を育む生物学(DOJIN選書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    タマムシの翅はなぜ玉虫色に輝くのか。素朴な疑問から出発した研究は、作業仮説一つ一つを丹念に検証し玉虫色を生み出す構造の発見へとつながった。しかし話はタマムシの翅だけにとどまらない。生物がもつ感覚世界の存在を認めることの意味、画期的な観察技術NanoSuit法の確立、バイオミメティクス研究へと大きく広がる。科学研究の醍醐味を生き生きと描き、人間中心の世界の捉え方に警鐘を鳴らし、科学のあり方、あるいは知のあり方までも考えさせる一冊。
  • 目次

    第1章 タマムシとの出会い
    虫との戯れ/生き物との乖離/生物学者への歩み/専門馬鹿の始まり/タマムシとの再会――学者としてタマムシにふたたび出会う/研究室を抜け出して/蔵王ではタマムシを捕まえることができなかったが……/いつ森が見えるようになったのか/浜松医大という環境

    第2章 ヤマトタマムシがいた
    タマムシが飛んでいる/宝石としてのタマムシ/分子系統樹/ヤマトタマムシの系統/45m離れていてもヤマトタマムシが見える!/昆虫のクチクラ/タマムシの翅の構造を観てみよう/ヤマトタマムシの赤や緑の部分には色素があるのか――作業仮説の立て方/色素がみつからない

    第3章 タマムシの輝きの秘密
    電子顕微鏡の助けを借りる/ヤマトタマムシ体表面の微細構造観察準備/光は波の性質をもっている/ニュートンの発見/電子顕微鏡の超薄切片から別の作業仮説を思いつく/タマムシの翅の構造/寺田寅彦のタマムシの記載

    第4章 タマムシの鞘翅の構造
    ヤマトタマムシの雄と雌/ヤマトタマムシの鞘翅を切片にして翅の中の構造を見てみよう/光学顕微鏡と透過型電子顕微鏡で鞘翅の切片をしっかり観察/緑の部分と、赤の部分/Waxが分泌されるダクト/タマムシの鞘翅はどのようにしてできるのか――昆虫の脱皮/興味津々、タマムシの外骨格構造をつくる自己組織化/ショウジョウバエを使った外骨格形成の自己組織化の研究

    第5章 タマムシの色ってどんな色
    光とスペクトル/スペクトルとは何か/タマムシの反射スペクトルの測定/構造色とは?/動物の体色――色素色と構造色/ところでシャボン玉にはなぜ色がついて見えるの?/鞘翅の多層膜の構造から、構造色の発色のシミュレーション/タマムシのクチクラにはメラニンが含まれているのだろうか/メラニンをなくしてみよう/温度で色が変わるけれどまたもとの色に戻るタマムシの鞘翅/虫という漢字/現代の生物の分類学――自然分類/ついでに標準和名についても触れておきましょう

    第6章 タマムシの輝きのわけ――タマムシの種内コミュニケーション
    タマムシの鞘翅は美しいだけか/種内信号としてのタマムシ鞘翅の色/タマムシ鞘翅だけのデコイでタマムシをおびき寄せることができるか/三つの作業仮説を一気に試す「あたりをつける実験」/タマムシ鞘翅の色に似せた人工的なデコイでタマムシをおびき寄せることができるか/タマムシを規範とした多層膜干渉シート――タマムシのバイオミメティクス/多層膜干渉シートでタマムシを本気で騙してみたい/昆虫が「目立つ・目立たない」の違いはなんだろう

    第7章 生物の視覚――タマムシが見る
    分業制が引き起こす進化の加速/複眼の化石、構造色の化石/眼はどうやって光を受容するのか/視物質発色団が四つあるのはなぜ?/視物質はどうして波長による吸収の差があるのか/光量子と視物質との関係/動物の器官としての眼/光の受容をするためのラブドームの多様性/タマムシの複眼の構造

    第8章 ヒトが見る光
    〝気づく目〟を養う学び/学んでいるようで学んでいない?/エリートたちの地球環境問題/自然のエネルギーの流れ/自分の頭の中の見方でしか、自分の外の世界を理解できない/ヒトの視力/ヒトの眼の構造/ヒトの視細胞/ヒトの眼の中での視細胞などの配置/ヒトの眼の中心窩/サルやイヌの眼の中心窩/錐体視細胞と桿体視細胞はどちらが先か/ヒトの眼の中心窩の外側

    第9章 タマムシたちには見える――ヒトが見えない光
    ヒトが見ることのできない空の模様/ミツバチは空を飛ぶ――自分の巣から飛び立って蜜源からまっすぐ巣に帰る/ミツバチは空の偏光を識別できる……のに/偏光を生物が利用していることの発見/ミツバチ以外の昆虫が偏光を識別する――フンコロガシ(糞虫)のお話/ところで偏光って何? ヒトでも見えるの?/偏光を、どうやってキャッチ(受容)するの?/節足動物は偏光を受容できるのか――理論的な偏光感度/ちょっと面白い不思議な偏光受容の話――生理学的計測による偏光感度/色と偏光の情報はごちゃごちゃになってしまう/偏光って空にあるパターンだけなの?/ヤマトタマムシは偏光を利用しているの?

    第10章 NanoSuit法の発見――あたりをつける実験
    生きたままの生物の微細構造を電子顕微鏡で観たい/電子顕微鏡小史/「感性」を使った発見/NanoSuit膜を形成するNanoSuit溶液/NanoSuit膜は透明な宇宙服にできる/NanoSuit法による観察の例/あたりをつける実験――「感性」から産み出される「論理性」

    第11章 バイオミメティクス――既存の学問を総合的に利用して自然の理解へ
    Homo domesticusによる環境収容力の改変/歴史上の生物学の始まりと、暗黒時代/自然の理解の再開/環世界という思想の出現/歴史のなかの人の行動は変遷してきたが、生物としてのヒトは同一の種――哲環世界/人新世、COVID-19(新型コロナウイルス)に象徴される現代世界の脆弱性/人新世のいま、じつは暗黒時代なのではないか/バイオミメティクスの例 その1

    第12章 タマムシに学ぶバイオミメティクス
    バイオミメティクスの例 その2――ガン患者支援手袋/バイオミメティクスの例 その3――表面構造で水を上げる/タマムシに学ぶバイオミメティクス――構造色の再現と応用

    第13章 マントの考え方:風土・文化そして蟲瞰学
    子供時代から育み続けないと育たない「自然を知るための感性」/〝マント〟ってなんだ?/〝マント〟は「風土とともにそして文化とともに」――「自然のなかの生物」を人の目で観る/〝マント〟、風土そして文化――これらはすべて人間の世界(哲環世界)/HumancentricからNon-Humancentricに/蟲瞰学の創成は生物学の変革――生物の魂の世界を理解して環世界を科学にする
  • 内容紹介

    タマムシの翅はなぜ玉虫色に輝くのか.この素朴な疑問から出発した研究は,作業仮説を設定し一つ一つ検証することで,玉虫色を生み出す構造の発見へとつながった.しかし話はタマムシの翅だけにとどまらない.おのおのの生物がもつ感覚世界の存在を認めることの意味,NanoSuits法という画期的な観察技術の確立,自然に学ぶバイオミメティクス研究への展開と,タマムシを起点として大きく広がることになる.丹念に進められる科学研究の醍醐味を生き生きと描き出し,人間中心の世界の捉え方に警鐘を鳴らし,これからの科学のあり方,あるいは知のあり方までも考えさせる一冊である.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    針山 孝彦(ハリヤマ タカヒコ)
    1952年、東京都生まれ。東京都大田区、兵庫県宝塚市育ち。横浜市立大学卒業後、岡山大学臨海実験所で修士を取得、東北大学応用情報科学研究所助手、浜松医科大学医学部教授を経て、浜松医科大学光医学総合研究所特命研究教授。理学博士(九州大学)。専門はバイオミメティクス、視覚生理学、NanoSuitを用いた超微細構造観察、光生物学

タマムシの翅はなぜ輝いているのか―自然への感性を育む生物学(DOJIN選書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:化学同人
著者名:針山 孝彦(著)
発行年月日:2024/07/10
ISBN-10:4759823735
ISBN-13:9784759823738
判型:B6
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:400ページ
縦:19cm
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