源氏物語の戦略-引用と反復 [単行本]

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源氏物語の戦略-引用と反復 [単行本]



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出版社:その他
販売開始日: 2024/06/14
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源氏物語の戦略-引用と反復 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    凡 例

    序 章 『源氏物語』の戦略と読者
    一、〈引用〉と読者
    二、〈反復〉と読者
    三、本書の構成と概要─〈引用〉と〈反復〉の効果

    第一部 〈引用〉という戦略─隠されたメッセージ

    第一章 紅の衣装と涙の和歌─末摘花の姫君の失敗
    一、「末摘花」とは
    二、末摘花巻の姫君の和歌と装束
    三、姫君と「紅の涙」
    四、「紅の涙」と「末摘花」
    五、光源氏の対応
    《付・「紅の涙」の用例 ─ 勅撰集と私家集における─》

    第二章 「梅」を「かざし」た和歌─御仏名の系譜と光源氏の〈老い〉
    一、幻巻の光源氏
    二、御仏名と「梅」
    三「梅」を「かざす」
    四、光源氏の〈老い〉
    五、普遍的な姿

    第三章 藤壺とかぐや姫─『竹取物語』と朝顔巻の出現の意義
    一、亡き藤壺の出現
    二、「月」「かかやく日の宮」とかぐや姫
    三、朝顔巻の冬景色と『竹取物語』
    四、「罪」「この世の濁り」とかぐや姫
    五、人間へのまなざし 

    第四章 「枯れゆく」宇治の大君─『白氏文集』「婦人苦」と最期の問いかけ
    一、宇治の大君の求婚拒否
    二、総角巻の死の描写
    三、平安朝における「枯る」の様相 
    四、「ものの枯れゆくやうにて」と「枯死猶抱レ節」
    五、最期の問いかけ

    第五章 「日」と「露」の情景─『観普賢経』と紫の上の死の形容・光源氏の生
    一、御法巻の八月一五日の情景
    二、紫の上死後の「日」と「露」の情景
    三、『観普賢経』と紫の上の死の形容表現
    四、『観普賢経』と光源氏の生
    五、さらなる地点へ

    第二部 〈引用〉という戦略─物語のその後

    第一章 琴を奏でる男、賞賛する女─司馬相如伝と若紫巻での出会い
    一、若紫巻と漢籍
    二、琴を奏でる光源氏
    三、平安朝の物語における琴弾奏
    四、『史記』『漢書』司馬相如伝における琴弾奏
    五、二人の行く末

    第二章 「家鳩」のいる邸─『法華経』「譬喩品」と夕顔巻の光源氏
    一、光源氏の回想
    二、夕顔巻の「家鳩」
    三、「鳩」の文学史
    四、『法華経』「譬喩品」と夕顔巻
    五、「光る源氏」のもう一つの姿

    第三章 継母との養親子関係─『史記』「呂不韋列伝」と明石の姫君の立后
    一、『源氏物語』と史書・漢籍
    二、明石の姫君の「后」への階梯
    三、物語と史実における養子
    四、『史記』「呂不韋列伝」における養子
    五、特異な栄華の物語

    第三部 〈反復〉という戦略─浮かび上がる差異

    第一章 若紫巻の嵐の夜の「うたて」─「教へ」いそぐ光源氏
    一、問題の所在
    二、「教へ」る光源氏
    三、嵐の夜の「うたて」
    四、繰り返される「教へ」

    第二章 『源氏物語』の「たぐひなし」─紫のゆかりの女君たち
    一、桐壺巻の「たぐひなし」
    二、「たぐひなき」人─藤壺
    三、「たぐひなき」人─紫の上
    四、「たぐひなき」人─女三の宮
    五、続篇の「たぐひなき」人
    六、意図的な形容表現

    第三章 繰り返される二人妻説話─若菜上・下巻における紫の上の苦しみ
    一、問題の所在
    二、二人妻説話との類似
    三、二人妻説話の変容
    四、病に倒れる紫の上
    五、物語展開の方法

    終 章 『白露』の試みと読者─昔の物語に怯える男君と女君
    一、『白露』について
    二、継子いじめと兄妹懸想
    三、男君の「心」
    四、「吹まよふ風の心」の和歌
    五、「嫁女」が読む物語

    附 誰の「あはれ」か─『白露』「思ひ知れ」歌の解釈をめぐって
    一、問題の所在
    二、「思ひ知れ」が指し示すもの
    三、「露のあはれ」の解釈
    四、物語展開との関わり
    五、男君の和歌

    初出一覧
    あとがき
    索引(人名・書名)
  • 内容紹介

    『源氏物語』の〈戦略〉、それは読者を惹きつけ楽しませるためのものである――。
    その〈戦略〉の実態を多数の例をもとに論証していく書。
    先行作品をいかに取り込むか。〈反復〉という文学的技法で何を効果的に伝えようとしたのか。
    そしてそれに読者は気づくだろうか。多岐にわたる試みを丁寧に解き明かす。
    「同時代の様々な読者層を幾重にも惹きつけ、楽しませるものとしてあった文学的〈戦略〉は、その後、時を経てなお、多くの読者に響き続け」る。

    【〈引用〉と〈反復〉という『源氏物語』に仕掛けられた文学的技法は、多様な読者の知識・素養のレベルに応じて作用する場合と、レベルに関わらない場合とをあわせもつ、極めて戦略的なものであった。気づかなくとも十分楽しめるが、気づけばもっと面白い─。このようにして同時代の様々な読者層を幾重にも惹きつけ、楽しませるものとしてあった文学的〈戦略〉は、その後、時を経てなお、多くの読者に響き続ける。本書は、そうした『源氏物語』の〈戦略〉の実態を多数の例をもとに論証するものである。】……「序章 『源氏物語』の戦略と読者」より
  • 著者について

    高橋 早苗 (タカハシ サナエ)
    1978年、宮城県生まれ。山口県で育つ。
    東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
    東北大学文学部助教を経て、現在、新潟大学人文学部准教授。第16回中古文学会賞受賞。

源氏物語の戦略-引用と反復 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:文学通信
著者名:高橋早苗(著)
発行年月日:2024/06
ISBN-10:4867660469
ISBN-13:9784867660461
判型:A5
発売社名:文学通信
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:328ページ
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