セルロースナノファイバーの研究と開発:現状と将来展望(新材料・新素材) [単行本]
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セルロースナノファイバーの研究と開発:現状と将来展望(新材料・新素材) [単行本]

能木雅也(監修)


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出版社:シーエムシー出版
販売開始日: 2024/06/06
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セルロースナノファイバーの研究と開発:現状と将来展望(新材料・新素材) の 商品概要

  • 目次

    【第1編 植物・木材資源の新たな活用方法の提案】
    第1章 植物材料の自動車への適用例と今後の展開
    1 はじめに
    2 TABWD®(タブウッド)の開発
    3 TABWD®の開発に際して行った様々な植物繊維を用いた検討
    3.1 実験
    4 結果
    4.1 繊維の種類による機械的性質への影響
    4.2 植物繊維複合材料の破断面の調査
    4.3 自動車部品の調査
    5 これまでの採用事例
    5.1 コンセプトカー
    6 その他の開発
    6.1 パルプを用いた吸音材
    6.2 パルプから作るセルロースナノファイバー強化ポリマー
    7 最後に

    第2章 セルロースファイバー成形材料「kinari」
    ~循環型社会を目指した開発・事業展開~
    1 はじめに
    2 セルロースファイバー成形材料の製造プロセスの開発
    2.1 全乾式プロセスの概要
    2.2 セルロースファイバー樹脂の機械的特性について
    3 セルロースファイバー成形材料の商品展開
    3.1 スティック掃除機への展開
    3.2 リユースカップへの展開
    3.3 材料販売の開始
    3.4 循環型事業
    3.5 高バイオマス度の材料開発
    4 まとめ

    第3章 木材の階層構造を活かした新規セルロース素材の創出
    1 はじめに
    2 化学処理による調製方法
    3 化学構成成分評価
    4 階層構造評価
    5 配向シートの調製
    6 引張試験
    7 セルロースの重合度と力学的特性の関係
    8 おわりに

    【第2編 セルロースナノファイバー複合材料の最前線】
    第4章 CNF添加による3Dプリンターフィラメントの開発
    1 はじめに
    2 3Dプリンターについて
    2.1 3Dプリンターの現状
    2.2 3Dプリンターの材料について
    2.3 3Dプリンターの主な使用用途
    3 配合実験の開始
    4 青木憲治先生(静岡大学)との取組
    5 おわりに

    第5章 セルロースナノファイバー強化ナイロン6樹脂の開発
    1 はじめに
    2 CNFと樹脂の複合化における課題
    3 重合法によるCNFとナイロン6の複合化
    3.1 背景
    3.2 重合法によるCNFとPA6の複合化
    4 CNF強化PA6樹脂の特長
    4.1 機械的特性
    4.2 吸水性
    4.3 成形加工性
    5 耐熱性
    5.1 荷重たわみ温度
    5.2 線膨張係数
    5.3 成形収縮率
    6 機能性
    6.1 摺動性
    6.2 異種接合
    7 環境対応
    7.1 マテリアルリサイクル性
    7.2 環境負荷低減
    8 総括

    第6章 CNF配合樹脂「STARCEL®NCシリーズ」の特徴と応用事例
    1 はじめに
    2 STARCEL®の製法と特徴
    3 各種の疎水化セルロース配合樹脂
    4 セルロース繊維の解繊度の成形体への影響
    5 様々な樹脂の補強
    6 終わりに

    第7章 セルロースナノファイバーによる高分子材料の強化
    1 はじめに
    2 ポリカーボネートとCNFの複合化
    3 ポリプロピレン,パルプ繊維,CNFの複合材料
    4 天然ゴムとCNFの複合材
    5 おわりに

    【第3編 市場を席巻する革新的セルロースナノファイバー材料の最前線】
    第8章 セルロースナノファイバーの開発・採用状況
    1 日本製紙グループについて
    1.1 沿革
    1.2 日本製紙グループの事業概況
    1.3 製品
    2 セルロースナノファイバー(CNF)
    2.1 CNFとは
    2.2 日本製紙のCNFについて
    2.3 日本製紙CNFの製造方法①(CM化CNF,TEMPO酸化CNF)
    2.4 CM化CNFの利用分野・状況
    2.5 TEMPO酸化CNFの利用分野・状況
    2.6 CNFが持つ各種特性について
    3 CNF強化樹脂
    3.1 日本製紙のCNF製造方法②(CNF強化樹脂(セレンピア®プラス))
    3.2 特徴
    3.3 CNF強化樹脂の利用分野
    3.4 使用実績
    4 おわりに

    第9章 化粧品処方におけるセルロースナノファイバーによるピッカリングエマルションの形成挙動
    1 はじめに
    2 水系添加剤としてのCNFの開発
    3 CNFの乳化機能
    3.1 CNFによるエマルション形成のメカニズム
    3.2 CNFによるエマルションの安定化
    3.3 エマルションの形態観察
    3.4 乳化可能な油の構造からの推測
    3.5 乳化への添加剤の種類と量の影響
    3.6 乳化における添加剤の配合順の影響
    4 さいごに

    第10章 セルロースナノファイバーで補強した消石灰のフッ素吸着剤への応用
    1 はじめに
    2 CNFの水処理分野への応用
    3 消石灰/CNF複合成形体の製造
    3.1 消石灰とCNFの混合方法
    3.2 消石灰/CNF混合物の成形方法
    3.3 押出成形後の乾燥方法
    4 複合成形体の評価
    4.1 強度
    4.2 フッ酸との反応性
    5 大量生産へのプロセス
    6 おわりに

    第11章 セルロースナノファイバー連続脱水濃縮・シート化法の開発
    1 はじめに
    2 機械的解繊CNFの形態およびCNFフロックのサイズ
    3 CNFスラリーの固形分濃度と多層ワイヤーの効果
    4 孤立分散型CNFの脱水に向けた検討
    5 CNFの多段階脱水および動的脱水試験
    6 CNF連続脱水濃縮およびシート化に関する実証試験機の開発
    7 おわりに

    【第4編 次世代を担うセルロースナノファイバー材料】
    第12章 化学染料・天然染料により染色されたCNFとその耐光性
    1 はじめに
    2 化学染料によるCNFの染色
    2.1 CNFの染色と後処理について
    2.2 直接染料によるCNFの染色
    2.3 反応染料によるCNFの染色
    3 天然染料によるCNFの染色
    3.1 天然染料による染色
    3.2 CNFの藍染め
    3.3 CNFのカチオン化と天然染料による染色
    4 着色CNFの耐光性評価

    第13章 導電化CNFとpNIPAMを併用した高速感温調光ガラスの開発
    1 はじめに
    2 遮熱・遮光材料
    2.1 無機材料系遮熱材料
    2.2 温度応答性材料を用いた遮光材料
    3 合わせガラス中間層の設計
    3.1 温度応答性材料およびそのLCSTの制御
    3.2 CNFの選択と温度応答性高分子への配合
    3.3 CNFの遮熱・調光ガラス中間層への配合効果
    3.4 導電性高分子の配合
    4 導電性高分子,PEDOT/硫酸化セルロースナノファイバー(s-CNF)
    4.1 PEDOT/硫酸化セルロースナノファイバー(s-CNF)の特性
    4.2 PEDOT/s-CNF配合の配合効果
    4.3 PEDOT/s-CNFを配合した温度応答性遮光・調光ガラス
    4.4 白色化速度の加速化
    5 フィルム化
    5.1 遮熱・調光フィルムの作成
    5.2 遮熱・調光フィルムの特性
    6 おわりに

    第14章 凍結を利用したカルボキシメチルセルロースナノファイバーの微細構造制御による新しいハイドロゲル物性の発現
    1 はじめに
    2 凍結架橋カルボキシメチルセルロースナノファイバー(CMCF)ゲルの開発
    3 凍結架橋のメカニズム
    4 おわりに

    第15章 高強度・自己消火性のセルロースナノファイバー透明板材
    1 はじめに
    2 積層
    3 力学特性
    4 自己消火性
    5 膨潤の抑制
    6 おわりに

    【第5編 セルロースナノファイバー 新たな調整方法の提案】
    第16章 CNF調製のための木材セルロースの化学前処理:リン酸エステル化とTEMPO 触媒酸化
    1 はじめに
    2 セルロース繊維(針葉樹BKP)のリン酸エステル化処理
    3 セルロース繊維(針葉樹および広葉樹BKP)のTEMPO 触媒酸化
    4 おわりに

    第17章 セロファン製造技術を応用したセルロースナノファイバー(RCNF®)の開発
    1 はじめに
    2 セロファン
    3 セロファン製造技術を応用した新しいCNF「RCNF」の特長
    3.1 繊維幅
    3.2 粘度特性
    3.3 熱安定性
    3.4 乳化安定性
    4 RCNFの調製条件を変更した場合の影響
    4.1 水酸化ナトリウム濃度を変更した場合の結晶化度,硫化度への影響
    4.2 水酸化ナトリウム濃度を変更した場合のRCNF物性への影響
    4.3 調製条件の異なるRCNFによる乳化安定性への影響
    5 おわりに

    第18章 容易に解繊できるアロンフィブロ®の特徴と用途開発
    1 緒言
    2 アロンフィブロの特性
    3 アロンフィブロの応用例
    3.1 セラミックスバインダーへの応用
    3.2 カーボンナノチューブ分散剤への応用
    3.3 天然ゴム(NR)の補強
    3.4 光硬化性モノマーとの複合化
    3.5 増粘剤への応用

    第19章 北海道内のバイオマス資源から作るナノファイバーとその特性評価
    1 はじめに
    2 湿式および乾式解繊処理に用いたナノファイバーの原料について
    3 グラインダー法による湿式解繊処理を行ったナノファイバーの粘度特性について
    4 パルプ直接混練法による乾式解繊処理から作製したナノファイバー強化樹脂の機械的特性評価
    5 表面修飾した微生物産生CNF(NFBC)強化樹脂の機械的特性評価
    6 おわりに

    【第6編 セルロースナノファイバーの深淵に迫る研究成果】
    第20章 グリーンな高分子構造制御機構としてみたセルロース合成酵素
    1 はじめに
    2 セルロースの構造と生合成
    3 セルロース合成酵素
    4 セルロース合成酵素の構造生物学
    5 高分子鎖の制御というタンパク質機能
    6 SAXSによる高分子鎖集合過程の直接観察
    7 高分子鎖集合過程に関与するタンパク質の生化学的解析
    8 おわりに

    第21章 CNF1本の乾燥と構造変化
    1 はじめに
    2 CNF1本の乾燥と構造
    3 おわりに

    第22章 セルロースナノファイバーに生じる欠陥
    1 はじめに
    2 これまでの欠陥研究の概要
    3 「捻れ」における結晶構造の解析
    4 原子間力顕微鏡像の統計的解析による「凹み」欠陥の発見
    5 AFM画像を解析するための半自動的画像処理手法の確立
    6 おわりに

    第23章 セルロースナノファイバー製フィラメントの高い熱伝導性
    1 はじめに
    2 従来のCNF材料の熱伝導性
    3 CNFの分子スケールの構造制御
    4 フローフォーカシング法ならびに機械・熱特性の評価方法
    5 フローフォーカシング法で構築したCNFフィラメントの熱伝導および機械的特性
    6 CNFフィラメントの高熱伝導化のメカニズム
    7 熱伝導率の温度特性について
    8 おわりに
  • 内容紹介

    SDGsやサーキュラーエコノミーを背景にますます注目度の高まる植物由来材料のセルロースナノファイバー。調整法から複合材料や機能性材料への応用展開まで最新研究を6編に細分し用途・目的別に読みやすくまとめた1冊。

セルロースナノファイバーの研究と開発:現状と将来展望(新材料・新素材) の商品スペック

商品仕様
出版社名:シーエムシー出版
著者名:能木雅也(監修)
発行年月日:2024/06
ISBN-10:4781318053
ISBN-13:9784781318059
判型:B5
発売社名:シーエムシー出版
対象:専門
発行形態:単行本
内容:化学
言語:日本語
ページ数:244ページ
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