Portrait in Collage [単行本]

Portrait in Collage [単行本] の 商品概要

• 目次

  ・作品62点（2013～2023年の作品）および展覧会、アトリエ風景写真など約30点
  ・特別寄稿
  　Julia Lechbinska（Art historian and founder of Lechbinska Gallery, Zurich）
  　Hall Felker（Director Mirus Gallery）
  ・作品解説

• 出版社からのコメント

  僕らは未来の先住民をテーマに作品を発表する現代アーティスト長尾洋が問いかけるのは、今を生きている私たちが失ってはいけないもの

• 内容紹介

  「僕らは未来の先住民」をテーマに世界で活躍するコラージュアーティスト・長尾洋さんの、2013年から2023年までの10年間に制作された作品62点を掲載した、初の作品集です。
  
  本書では、海外ギャラリーからの特別寄稿、世界中を旅した長尾さん本人の撮影による写真とともに作品解説を収録。国内外で手がけたスケールの大きな壁画作品やアトリエでの制作風景を収めたショットも掲載し、世界をフィールドとするアート・ドキュメンタリーとしてもお楽しみいただける内容です。
  
  ◎本書の見どころ◎
  ●"長尾洋は、コラージュとペインティングの技法を組み合わせ、精巧かつ過美ともいえるイメージの作品を生み出しています。そこでは、メディアの影響力が増し資源乱用が進む現代において大量消費主義や自然破壊といった人類の未来に長きにわたって影響を与える問題が示されており、未来に対して私たちが負う責任について痛烈な考察がなされています。"
  マイラス・ギャラリー　ディレクター　ホール・フェルカー氏（『Portrait in Collage』P13「Maximalist Narratives」より抜粋）
  ●アイヌ民族にルーツを持つ長尾さんならではの視点から生まれる作品は、長尾さんが世界を旅して体験してきた民族文化をもとに、ファッション雑誌や広告の切り抜き、布や靴紐などの異素材をコラージュし、アクリル絵の具などでペインティングを重ねて制作されます。
  ●アトリエや制作風景、貴重なラフ画ノートなども収録しました。
  本文：英語（全文日本語訳小冊子付き）

• 著者について

  長尾洋 (ナガオヨウ)
  1981年神奈川県横浜市生まれ。名古屋造形大学卒。2008年パリのセレクトショップ〈Colette〉での作品展示を皮切りに香港、スイス、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、スペイン、東京、メキシコなどで作品を展示。2012年から17年にかけてドイツで暮らすなか、アイヌ民族という自身のルーツ、西洋と非西洋の関係性に関心を持つようになる。そこからメキシコ（2016年）、 ナミビア（2017年）、モンゴル（2018年）、日本に帰国後は三重県南伊勢町（2019-24年）に訪れ、昔ながらの生活文化が色濃く残る地域で現地住民と生活を共にし、フィールドワークを行う。その経験をベースに「僕らは未来の先住民」というスローガンを掲げ、ファッション雑誌から切り出した写真を取り込んだコラージュにより世界各地の伝統的なモチーフや空想の人物像を描いている。伝統文化と物質主義のあり方に考えを巡らせ、温故知新や人間の本能への回帰を訴えている。2024年現在、愛知県を拠点に活動。

Portrait in Collage [単行本] の商品スペック