政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ(草思社文庫) [文庫]
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政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ(草思社文庫) [文庫]



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出版社:草思社
販売開始日: 2024/08/03
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政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ(草思社文庫) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「粛々」は、もともと中国の古典では「鳥のはばたき」や「寒風の吹きすさび」を表すことば。それがなぜ、日本に溶け込む過程で、現代の政治家が「法案を粛々と否決する」などと好んで口にすることばへと変化していったのか。古代中国から現代日本へと至る、漢字の擬態語の日本語化の歴史を中国古典にまで掘り下げてたどる。
  • 目次

    プロローグそのことばはどこから来たか?

    第1章〝漢字の擬態語〞入門

    1 お堂と「堂々」は関係あるか?
    擬態語とは何か?/擬態語と漢字の〝意味〞/あんまりりっぱなヤツだから――『論語』の「堂々」/一緒にたのしくボランティア?/かしこい戦争のしかた――『孫子』の「堂々」/〝感覚〞を〝響き〞に託す

    2 鐘は「丁寧」に叩きましょう
    〝響き〞優先、〝意味〞は二の次/擬態語は副詞とは限らない/心やさしい召し使いたち――張籍「疾に臥す」の「丁寧」/あれだけくどくど注意したのに――『三国志演義』の「叮寧」/畳語と畳韻語

    3 「揶揄」が「手」へんである理由
    対象を動詞にまで広げてみる/負け戦になど手を貸すものか!――『後漢書』の「邪揄」/言ったヤツが得をする?――『晋陽秋』の「捓揄」/擬態語にはニュアンスがつきまとう/双声語と〝漢字の擬態語〞の条件

    4 〝漢字の擬態語〞を眺め渡す
    擬態語の〝響き〞の特徴/汲々、綿々、洋々、濛々――畳語の例/朦朧、齟齬、爛漫、惨澹――畳韻語の例/滑稽、唐突、瀟洒、髣髴――双声語の例/〝漢字の擬態語〞はいくつあるか/〝漢字の擬態語〞はなぜ存在するのか?

    第2章中国語から日本語へ

    1 「逍遥」を楽しむ男たち
    大伴旅人、魚釣りの乙女に出会う/社会にあるのは苦しみばかり/王になるより自由がいい――『荘子』の「逍遥」/自由と自然へのあこがれ/都を離れて南へ西へ――『伊勢物語』と『大鏡』の「逍遥」/何度も接しているうちに

    2 酒飲みは「酩酊」、お年寄りは「矍鑠」
    大伴家持、越中の国で病に臥す/へべれけになって帰ってくる――「襄陽童児の歌」の「酩酊」/酒飲みたちに愛されて/老将の決めのポーズ――『後漢書』の「矍鑠」/擬態語はエピソードに乗って

    3 日本の馬は「蕭々」とは鳴かない
    阿蘇山に雨は降る――三好達治『大阿蘇』の「蕭々」/決死の旅に風は吹く――『史記』「刺客列伝」の「蕭々」/雨、木の葉、そして馬――唐詩の「蕭々」/静かな音がかもし出す/〝音〞がなくては感じ取れない

    4 高音は夜、「切々」と響く
    擬態語と擬音語/友人と励まし合う――『論語』の「切々」/秋の夜の虫の鳴き声――白楽天「村夜」の「切々」/月光に響く琵琶の音/ひそかに語るように――白楽天「琵琶行」の「切々」/あの人の願いを叶えてあげたい!――鴨長明『発心集』の「切々」/擬音語が擬態語に変わるとき

    5 どれを選ぶか「逡巡」しつつ
    弓の修業は命がけ――『列子』の「逡巡」/いくら貧しかろうとも――『荘子』の「逡巡」/冥府の王と下役人――『閲微草堂筆記』の「逡巡」/愛妻の墓の前で――白楽天「長恨歌」の「躊躇」/〝漢字の擬態語〞の限界

    第3章受け継がれる〝ことば〞

    1 「悠々」としていても見つからない
    〝失われる〞ことをめぐって/青いジャケットがよく似合う――『詩経』の「悠々」/流れる雲と、はるかな時と――王勃「滕王閣」の「悠々」/世の中お金がすべてなのさ――張謂「長安の主人の壁に題す」の「悠々」/遅かりし由良之助!――『仮名手本忠臣蔵』の「悠々」/たとえキツネであったとしても――『聊斎志異』の「楚々」/単なるコピーではなく

    2 風にまかせて「飄々」と
    ドロップ・アウトする勇気/故郷へ帰る船の上で――陶淵明「帰去来の辞」の「飄々」/流浪の旅のはてに――杜甫「旅夜書懐」の「飄々」/仙人の世界へ登る――蘇軾「前赤壁の賦」の「飄々」/妖僧が空からやって来る――『椿説弓張月』の「飄々」/やがて馬琴自身の表現となる

    3 あの大声には「辟易」するなあ
    猫も坊っちゃんもうんざりする/鬼の形相で怒鳴られて――『史記』「項羽本紀」の「辟易」/〝語りもの〞としての『史記』/新田義貞も負けてはいない!――『太平記』の「辟易」/お江戸の女性はことばが荒い?――『浮世風呂』の「辟易」/絶大な影響力と、強靱な独創性

    4 オレたちとの違いは「歴々」としている
    お偉方を指すことば/コオロギの鳴く夜に――「古詩十九首」の「歴々」/伝説の黄色い鶴/ピントはシャープからソフトへ――崔顥「黄鶴楼」の「歴々」/戦国武将、なにわのセレブ――井原西鶴の「歴々」/受け継がれることの証

    第4章変化の中のきらめき

    1 人びとが「潑剌」とし始めたころ
    日本オリジナルの漢字文化/ごあいさつに魚を提げて――李白「中都の小吏」の詩の「跋剌」/唐の詩人はお魚が好き?/魚の世界から人間の世界へ/世紀をまたいだその先には――二葉亭・漱石・啄木の「潑剌」/近代の光と影

    2 否定できない「齷齪」とした現実
    明治の青春の終わり/つまらぬヤツには仕えない――『史記』の「握齱」/五〇歳でやっと合格!――孟郊「登科の後」の「齷齪」/マイナス・イメージの膨脹/否定の中の自己憐憫――島崎藤村の「齷齪」/模倣をくり返したその先に

    3 政治家が「粛々」を好むわけ
    いつもと変わらず進めていく/悲劇の美女に吹く風は――蔡琰「悲憤詩」の「粛々」/敵の本陣を奇襲せよ!――頼山陽の「鞭声粛々」/闇に響く鞭の音/集団は歩調をそろえて――明治から昭和へかけての「粛々」/頼山陽が成し遂げたこと/変化はなおも続く

    4 最後の最後に「颯爽」と登場?
    あなたの絵はすばらしい!――杜甫「丹青の引」の「颯爽」/絵の中から抜け出せない/馬上の将軍から女性の鼻へ――徳冨蘆花と夏目漱石の「颯爽」/中国のりりしい女性たち――毛沢東の「颯爽」/ことばの運命を変えるもの

    エピローグ 〝ことば〞の大河のほとりで
  • 出版社からのコメント

    「粛々」「颯爽」などは古代中国の擬態語だった。それらは元はどういう意味でどのように輸入され「日本語化」していったのかを探る。
  • 内容紹介

    「粛々」は、もともと中国の古典では「鳥のはばたき」や「寒風の吹きすさび」を表すことば。
    それがなぜ、日本に溶け込む過程で、現代の政治家が「法案を粛々と否決する」などと
    好んで口にすることばへと変化していったのか。
    古代中国から現代日本へと至る、漢字の擬態語の日本語化の歴史を
    中国古典にまで掘り下げてたどる。

    <内容より>

    プロローグそのことばはどこから来たか?

    第1章〝漢字の擬態語〞入門
    1 お堂と「堂々」は関係あるか?
    2 鐘は「丁寧」に叩きましょう
    3 「揶揄」が「手」へんである理由
    4 〝漢字の擬態語〞を眺め渡す

    第2章中国語から日本語へ
    1 「逍遥」を楽しむ男たち
    2 酒飲みは「酩酊」、お年寄りは「矍鑠」
    3 日本の馬は「蕭々」とは鳴かない
    4 高音は夜、「切々」と響く
    5 どれを選ぶか「逡巡」しつつ

    第3章受け継がれる〝ことば〞
    1 「悠々」としていても見つからない
    2 風にまかせて「飄々」と
    3 あの大声には「辟易」するなあ
    4 オレたちとの違いは「歴々」としている

    第4章変化の中のきらめき
    1 人びとが「潑剌」とし始めたころ
    2 否定できない「齷齪」とした現実
    3 政治家が「粛々」を好むわけ
    4 最後の最後に「颯爽」と登場?

    エピローグ 〝ことば〞の大河のほとりで
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    円満字 二郎(エンマンジ ジロウ)
    1967年、兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの担当編集者として働く。2008年、退職してフリーに
  • 著者について

    円満字 二郎 (エンマンジ ジロウ)
    円満字 二郎(えんまんじ・じろう)
    1967 年、兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの担当編集者として働く。2008 年、退職してフリーに。著書に、『漢字ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』『漢字の使い分けときあかし辞典』『四字熟語ときあかし辞典』(以上、研究社)、『漢和辞典的に申しますと。』(文春文庫)、『漢字の植物苑 花の名前をたずねてみれば』『漢字の動物苑 鳥・虫・けものと季節のうつろい』(以上、岩波書店)、『雨かんむり漢字読本』『難読漢字の奥義書』(以上、草思社文庫)などがある。

政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ(草思社文庫) の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:円満字 二郎(著)
発行年月日:2024/08/08
ISBN-10:4794227388
ISBN-13:9784794227386
判型:文庫
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:文庫
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:264ページ
縦:16cm
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