ヘルニアの外科(第2版) (第2版) [単行本]
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ヘルニアの外科(第2版) (第2版) [単行本]



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出版社:南江堂
販売開始日: 2024/10/18
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ヘルニアの外科(第2版) (第2版) [単行本] の 商品概要

  • 目次

    【改訂第2版序文】
     『ヘルニアの外科』初版が発刊されてから,早いもので7 年が過ぎようとしている.この7年間で外科手術はますます低侵襲化に傾倒し,ロボット支援手術の割合が急増している.これは鼠径部ヘルニア手術においても然りであり,いまや米国では術式選択の議論が「オープン」か「ラパロ」かではなく,「オープン」か「ロボット」かに変わっていると聞く.また,ヘルニア診療における世界の方向性がまとめられ,2018 年にInternational guidelines が公表され,2023 年には早くもそのupdate がなされた.
     私事であるが,1976 年に大学を卒業後聖路加国際病院に入職し,ひたすら一般消化器外科特にヘルニア手術に心血を注いできたが,2018 年に第一線を退き後人にバトンを託した.しかし不思議なものである.聞かないようにしよう,見ないようにしようと思っても,日本のヘルニア手術の動向が気になって仕方がない.ラパロやロボット云々ではなく,ヘルニアに対する普遍的な基礎知識,Nyhus やCondon をはじめとするヘルニアのパイオニアらが熱弁してきた“ヘルニア囊に沿った剝離の基本”,“good stuff を用いた筋層修復”がないがしろにされてはいないかと心配になる.また,移りゆくヘルニア診療事情を垣間見て,この『ヘルニアの外科』がすでに時代遅れになってはいないだろうか,と憂慮していた.
     そんな時,南江堂から本書改訂の申し出を受けた.出版社も同じ思いを持っていたという.本書は絶版となった米国のヘルニアバイブル“Nyhus & Condon’s Hernia”を目標として,ヘルニア手術に携わるすべての外科医のために企画,製作された.Nyhus, Condon に恥じぬよう,各分野のスペシャリストに執筆いただき,押しも押されもせぬ日本のヘルニア学の高書になったものと自負している.この第2 版では,7 年の間に開発された新たな術式や刷新された分類,ガイドラインなどをすべて盛り込んでいる.また,特に話題になることの多い“術後慢性疼痛”や“ロボット支援手術”,そして“e-TEP 法”には大幅にボリュームを割いた.
     ヘルニアは一水四見な疾患である.多くは単純で,手術も簡単なことが多いが,時に複雑で治療には困難を極める.また,外科医の知識や技量が不足していると大きな事故を招くことがある.最たる良性疾患であるがゆえに,完璧な治療を求められる.我々はこれに対峙し,克服しなければならない.読者が本書を開いたとき,そこには知りたかった情報が必ず見つかり実臨床に活かせる,そんなバイブルになったらいい,と切に願う.

     最後に,今回の総編集に多大なる尽力をいただいた,諏訪勝仁先生に心から感謝するとともに,今後もわが国におけるヘルニア学の進歩に大きな貢献をしていかれることを強く信じている,と伝えたい.

    令和6年8月
    柵瀨 信太郎


    【書評】
     本書は,初版の発行から7年を経て,ヘルニア治療を取り巻く臨床・学術環境の変化に対応するべく全面的に改訂された専門書である.柵瀨信太郎先生と諏訪勝仁先生は,日本におけるヘルニア外科の第一人者であり,本書は両氏の深い知見と,分野の最前線に立つ執筆陣によって構成されている.ヘルニアの基礎から最先端の低侵襲手術までを網羅し,初学者から熟練の外科医まで,幅広い層にとって有用な一冊となっている.第2版の最大の特徴は,従来の開腹術に加えて,腹腔鏡手術,特にロボット支援手術を中心とした低侵襲の手術技術の進展をふまえた記述の充実である.最新手技の理論的背景から実践的コツまでが,術野写真や手技図をふんだんに用いて解説されている点は特筆に値する.また,周術期合併症の予防と管理,術後慢性疼痛への対処など,日常診療で直面する課題にも丁寧に向き合っており,外科医の実践力を高める内容となっている.加えて,各章においてエビデンスに基づく記述が徹底されており,術式の選択やメッシュの種類,固定法に関しても,国際ガイドラインや最新文献との整合性が図られている.
     ヘルニア手術は外科医がはじめての執刀症例として経験する機会が多い手術手技である.しかし,組織の剝離,切開,縫合など手術の基本要素が濃縮されており,非常に複雑なヘルニア囊を取り巻く腹膜や筋膜,神経の解剖学的な造詣を深めなければ,術後合併症や再発のない完璧な治療を達成することは困難であり,外科医の知識や技量が不足していると大きな事故を招く可能性があることも事実である.本書は,日本の外科診療におけるヘルニア治療の質の向上と標準化に大きく貢献するものである. 柵瀨先生は本書を,絶版となった米国のヘルニアバイブル“Nyhus & Condon’s Hernia”を目標として,ヘルニア手術に携わるすべての外科医のために企画・制作されたと序文で述べているが,本書は初版の発行から7年の間に開発された新たな術式や刷新された分類,ガイドラインなどがすべて盛り込まれており,読者が本書を開いたときに,そこにはヘルニアに関して知りたかった最新情報が必ずみつかり実臨床に活かせる,まさに現代の「ヘルニアバイブル」となる必携の一冊である.

    臨床雑誌外科87巻8号(2025年7月号)より転載
    評者●渡邉 純(関西医科大学下部消化管外科 主任教授)


    【目次】
    第Ⅰ部 鼠径部ヘルニア
    A 成人の鼠径部ヘルニア
    序 章 鼠径部ヘルニアの歴史,解剖,分類と用語
     1.鼠径部ヘルニア手術の歴史
     2.鼠径部切開法のための解剖
     3.腹腔鏡下手術のための解剖
     4.分類と診療ガイドライン
     5.用 語
     
    第1章 鼠径部ヘルニアにおける基礎医学
     1.疫 学
     2.鼠径ヘルニアの危険因子:前立腺全摘除術との関係を含めて
     3.生理学・生化学
     4.人工膜の歴史と進化
     
    第2章 鼠径部ヘルニアの診断
     1.基本的な診断法と注意すべき鑑別疾患
     2.鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)
     コラム 大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement:FAI)
     
    第3章 鼠径部ヘルニア(鼠径・大腿ヘルニア)手術
     1.手術適応(watchful waitingを含む)
     2.鼠径部ヘルニア手術の麻酔
     3.鼠径部切開法
      a.組織縫合法
      b.Lichtenstein法
      c.メッシュプラグ法
      d.Kugel法
      e.ONSTEP法
      f.transinguinal preperitoneal repair(TIPP)
      g.女性鼠径部ヘルニアに対する手術
      h.その他の術式
     4.腹腔鏡下手術
      a.反対側鞘状突起開存,不顕性ヘルニアの定義と手術適応
      b.TAPP法
     コラム 若手エキスパートのTAPP法(高位腹膜切開)
      c.TEP法
     コラム 若手エキスパートのTEP法
     5.ロボット支援手術
     6.周術期合併症
     
    第4章 急性非還納性ヘルニア
     
    第5章 鼠径ヘルニア術後慢性疼痛
     1.病因,症状,診断,治療
     2.ペインクリニック的アプローチ
     
    B 小児の鼠径ヘルニア
    第1章 小児鼠径ヘルニアの疫学・病態・手術適応
     
    第2章 小児鼠径ヘルニア手術
     1.鼠径部切開法
     2.腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(LPEC法)
     
    第Ⅱ部 腹壁ヘルニア
    A 正中腹壁瘢痕ヘルニア
    第1章 腹壁再建のための解剖・分類・用語
     
    第2章 腹壁瘢痕ヘルニアの原因・疫学・予防(創閉鎖法)
     
    第3章 腹壁瘢痕ヘルニアの生理学
     
    第4章 腹壁瘢痕ヘルニアの手術
     1.手術適応とpatient optimization
     2.腹壁切開法
      a.組織縫合法
      b.anterior component separation法
      c.Rives-Stoppa法
      d.transversus abdominis muscle release(TAR法)
      e.intraperitoneal onlay mesh repair(IPOM法)
      f.形成外科的再建
      g.救急領域における腹壁閉鎖
     3.腹腔鏡下手術
      a.standard IPOM,IPOM-Plus法
      b.enhanced TEP(e-TEP)法
     コラム 解剖のポイント
     コラム crossoverの工夫
     コラム TARがヘルニア門閉鎖に役立つ理由とは
     コラム これって腸管損傷?
     コラム どうしたら,より安全に効率的にe-TEP法を行えるか
      c.endoscopic anterior component separation法
     4.ロボット支援手術
      a.transabdominal transversalis fascial/preperitoneal法
      b.transabdominal rectorectus法
      c.e-TEP Rives-Stoppa/TAR法
      d.transabdominal TAR法
     5.ハイブリッド手術
      a.mini- or less-open sublay(MILOS)法/eMILOS法
      b.e-TEP法
      6.術中・術後合併症とその対処法
    B 非正中および特殊な部位の瘢痕ヘルニア
     
    C 傍ストーマヘルニア
     
    D 腹壁ヘルニア
    第1章 成人の腹壁ヘルニアおよび類似疾患
     1.臍ヘルニア
     2.上腹壁ヘルニア(白線ヘルニア)
     3.腰ヘルニア
     4.Spigelianヘルニア(半月線ヘルニア)
     5.腹直筋離開
     
    第2章 小児の腹壁ヘルニア
     1.臍ヘルニア
     2.臍帯ヘルニア
     
    E loss of domain
    第1章 loss of domainの定義・疫学
     
    第2章 loss of domainのマネジメント
     1.progressive preoperative pneumoperitoneum(PPP)
     2.ボツリヌス毒素注射法
     
    F 食道裂孔ヘルニア・横隔膜ヘルニア
     
    G その他のヘルニア
    第1章 閉鎖孔ヘルニア
     
    第2章 会陰ヘルニア
     
    第3章 特殊な内ヘルニア
     1.子宮広間膜ヘルニア,Douglas窩腹膜欠損ヘルニア
     2.Petersenヘルニア
     3.傍十二指腸ヘルニア
     4.その他の内ヘルニア
     
    Appendix ヘルニア診療・研究のトピックス
     1.日帰り手術
     2.精索脂肪腫の取り扱い
     3.ヘルニア手術の教育
     4.ヘルニア研究のための臨床疫学・統計学
     5.ヘルニア診療の評価に用いる調査票
  • 出版社からのコメント

    日本版“ヘルニア診療のバイブル”を大幅に拡充した待望の改訂版.若手医師からエキスパートまで,すべての外科医必携の一冊.
  • 内容紹介

    好評を博している日本版“ヘルニア診療のバイブル”を大幅に拡充した待望の改訂版.鼠径部ヘルニア・腹壁ヘルニアの病因,解剖,手術手技から合併症対策までを1,000点を超える写真・イラストとともに解説.内視鏡外科手術・ロボット支援手術を中心に新たな術式を盛り込み,再発・術後疼痛を防ぐための戦略も提示.初めて執刀する若手医師からエキスパートまで,すべての外科医必携の一冊.

ヘルニアの外科(第2版) (第2版) [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:南江堂
著者名:柵瀨信太郎(編)/諏訪勝仁(編)/早川哲史(編)
発行年月日:2024/10
ISBN-10:4524204296
ISBN-13:9784524204298
旧版ISBN:9784524259588
判型:規大
発売社名:南江堂
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:592ページ
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