終わっていない、逃れられない-〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む [単行本]

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終わっていない、逃れられない-〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む [単行本]



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出版社:その他
販売開始日: 2024/10/15
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終わっていない、逃れられない-〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む の 商品概要

  • 目次

    序 章 東日本大震災は「普遍性」に回収できるのか
    本書の目的/なぜ東日本大震災の特殊性に着眼するのか/東日本大震災は「当事者」だけが直面した問題か/失った感覚すら失ってしまう日常の前で

    第一章 原発「事故」以後の問題とは何か
    ――東海正史『原発稼働の陰に』・佐藤祐禎『青白き光』
    原発「事故」以後の問題とは/「以後」を生きさせられるということ/それでも原発と住む理由

    第二章 「事故」以後の福島をどう捉えるか
    ――齋藤芳生『湖水の南』・市野ヒロ子『天気図』・駒田晶子『光のひび』
    福島は「フクシマ」か?/見せたくないものばかりでも目に入る「以後」/福島の歴史のうえに「事故」があった/福島はいま福島に住んでいる人たちだけのものではない

    第三章 警戒区域となったふるさとにどう関わるか
    ――三原由起子『ふるさとは赤』『土地に呼ばれる』
    原発によって分断される〈ふるさと〉を詠む/誰かの傷をみながら、傷つき、詠うこと/型にはめられない多様さを詠う/あえて韻律をはずし、自分自身の「形」を作っていく

    第四章 「事故」以後の福島に住むということ
    ――五十嵐進『雪を耕す』・澤正宏『終わりなきオブセッション』
    『駱駝の瘤:通信』という文芸同人誌/曾根毅『花修』との比較から考える/「業界」を越境して考える/「土地の叫び」を聞いてきたのか/短歌が「歌集」になることの可能性

    第五章 福島をどう語るか
    ――夏石番矢『ブラックカード』・中村晋『むずかしい平凡』・本田一弘『磐梯』『あらがね』
    「フクシマ」は蔑称か?/「見えない」ものを詠まざるを得ない原発「事故」以後/〈被災地〉を語る言葉はどこから来ているか/言葉を鍛える必要性

    第六章 「文学」は隠蔽する
    ――永瀬十悟『三日月湖』・小野智美編『女川一中生の句 あの日から』
    誰が「事故」を引き起こしたのか?/絶望を「希望」で覆い隠す/「文学」にとって書く必要のないこと

    第七章 東日本大震災は終わっていない
    ――逢坂みずき『まぶしい海』・梶原さい子『リアス/椿』・近江瞬『飛び散れ、水たち』・照井翠『龍宮』
    「震災以後」を生きるということ/被災者にしか、住む者にしか、わからないこと/その鈍感さが〈忘れてもいい〉という言葉を呼び込む/死者が〈普通〉ではいさせない/震災に「関わってしまう」こと

    終 章 忘れたふりをする人たちのために
    「当事者」だけが死者に脅かされているのではないか?/選び取られた理由を探る―「原発忌」と「福島忌」について―/俳誌『浜通り』と〈フクシマ忌〉/〈フクシマ〉の表現を更新するために

    あとがきに代えて

    ■資料
    震災歌集リスト
    震災句集リスト
  • 内容紹介

    凄惨な出来事の「以後」を生きざるを得なくなった歌人や俳人たち――。その歌をささえるものはなにか?
    平時に研鑽された〈よい歌〉を生み出す技法や基準が、災害時に機能しなくなったとき、俳人/歌人はどのように句や歌を詠むのか。
    平時とは異なる状況におかれながらも、なぜ、句や歌を詠もうとするのか。句や歌を詠むことでどう〈被災〉を乗り越えようとしているのか。どのような言葉が生み出され、どのような思考が可能になったのか。〈被災〉時に歌を詠むことで何を訴えようとしたのか。
    定型の表現を用いて俳人・歌人がどのように東日本大震災に対峙したのかを探る。付・震災歌集リスト/句集リスト。装画:金原寿浩「浪江の枝垂れ紅梅」。

    忘れてしまったことすら忘れてしまう、私たちのための書。

    【本書は、凄惨な出来事の「以後」を生きざるをえなくなった歌人や俳人に言及する。彼ら・彼女らは失った/失われつつある〈なにか〉と対峙しつづけている。彼ら・彼女らの「以後」の句や歌を支える〈なにか〉に関する本書の分析を通じて、この一三年間でなにが失われたのかを考察してもらえれば、幸いである。そこでの考察を基に、新たな震災「以後」の俳句や短歌が生まれれば、それに勝る喜びはない。】……「序章 東日本大震災は「普遍性」に回収できるのか」より

    装画:金原寿浩「浪江の枝垂れ紅梅」
  • 著者について

    加島 正浩 (カシマ マサヒロ)
    富山高等専門学校一般教養科助教。
    専門は日本の現代文学。研究対象は、東日本大震災以後の小説・戯曲・詩歌など。
    名古屋大学大学院修了。博士(文学)。主要な論文として、「『非当事者』にできること―東日本大震災以後の文学にみる被災地と東京の関係」(『JunCture』8号、2017年3月)、「東日本大震災直後、俳句は何を問題にしたか ―『当事者性』とパラテクスト、そして御中虫『関揺れる』」(『原爆文学研究』19号、2020年12月)、「区域外避難者の〈孤独〉を詠む―原発『事故』以後の大口玲子の短歌に着眼して」(『名古屋大学国語国文学』114号、2021年11月)など。
    https://researchmap.jp/kashima_masahiro

終わっていない、逃れられない-〈当事者たち〉の震災俳句と短歌を読む の商品スペック

商品仕様
出版社名:文学通信
著者名:加島正浩(著)
発行年月日:2024/10
ISBN-10:4867660604
ISBN-13:9784867660607
判型:B6
発売社名:文学通信
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:224ページ
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