転換する観光経験―ポスト社会主義国キルギスにおけるソ連時代経験者の観光実践を中心に [単行本]

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転換する観光経験―ポスト社会主義国キルギスにおけるソ連時代経験者の観光実践を中心に [単行本]

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出版社:立教大学出版会
販売開始日: 2021/03/30
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転換する観光経験―ポスト社会主義国キルギスにおけるソ連時代経験者の観光実践を中心に の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    資本主義社会を前提としてきた観光の概念は、様々な社会体制を踏まえた議論により拡張される可能性を秘めている。本書は社会主義と資本主義の二つの社会体制を経験したキルギス国民のライフヒストリーから、体制転換に伴う観光の変容を、観光に関わる制度・制約、観光の動機と社会的機能、観光に付与された意味を中心に解明する。
  • 目次

    目次
    第1 章 序論
     第1 節 研究の背景と先行研究
      1. 研究背景と問題意識
      2. ソ連における観光研究―西欧とソ連の研究者の視点から
      3. ソ連崩壊後の観光研究
      4. 体制転換前後の経済・社会研究
     第2 節 研究目的と対象地域
      1. 研究目的
      2. キルギスの歴史的背景と社会慣行
       a)社会主義化政策と民族間格差
       b)家父長制的社会と相互扶助
      3.「 観光」か,「Tourism」か
      4. 資本主義化後のキルギスの観光研究
     第3 節 研究の方法と枠組み
      1. 本研究の構成と分析視点
      2. 分析資料
      3. インタビュー方法と内容
      4. ライフヒストリーの先行研究と本研究の併用資料

    第2章 キルギスにおける観光の展開
     第1 節 帝政時代における観光
      1. 帝政ロシアにおける観光
       a)ロシア版グランドツアーと観光の事業化
       b)「Tourism」の登場
       c)治療旅行と保養地の誕生
      2. キルギスにおける観光の胎動
     第2 節 ソ連時代における観光
      1. 初期のプロレタリア観光とその挫折
      2. ソ連政府・共産党主導の観光発展
       a)観光管理システムの再編
       b)休暇施設の整備
      3. ソ連時代におけるキルギスの観光
     第3 節 資本主義化以降の観光

    第3章 キルギスにおける社会階層と観光
     第1 節 キルギスにおける社会階層
     第2 節 社会階層別にみたキルギス国民の観光
      1. ソ連時代における社会階層別の観光
       a)政府主導の観光
       b)中間的な観光
       c)自由に行われた観光
      2. 資本主義化以降の社会階層別の観光

    第4章  ソ連時代経験者のライフヒストリーからみるキルギス国民の観光
     第1 節 社会体制転換に伴う社会階層の移動類型
     第2 節 エリート・インテリ層から基礎階層に転じた者
      1. ソ連時代の観光
       a)少年期牧畜村での伝統的な観光
       b)青年期の政府主導の観光
       c)インテリ・エリートへの段階的昇格とクロールト観光
       d)観光の獲得手段とコネクション
      2. 資本主義化以降の観光
       a)ソ連崩壊後の混乱期(1991~1995 年)
       b)資本主義体制への転換期(1995~2005 年)
       c)資本主義体制確立期の観光(2005~2016 年)
     第3 節 インテリ・エリート層から新興富裕層へ達した者
      1. ソ連時代の観光
       a)幼年期の伝統生活に根付いた慣習としての娯楽
       b)少年期の重労働とアルテックへのキャンプ旅行
       c)学生集団労働とモスクワ留学中の優遇措置
       d)若手大学教員の観光取得状況と日本留学
      2. 資本主義化以降の観光
     第4 節 労働者・農民から基礎階層へ移行した者
      1. ソ連時代のコルホーズ農民の観光
       a)幼年期および少年期の伝統的な遊び
       b)東ドイツ兵役時代
       c)上司の援助による観光
      2. 資本主義化以降の観光
     第5 節  ソ連時代経験者のライフヒストリーからみた社会階層と
         観光の関係

    第5章  キルギスにおける社会体制転換と観光に与えられた役割・意味の
        変容
     第1 節 観光に関わる制度・制約・仕組み
     第2 節 観光の動機
     第3 節 観光の社会的機能
     第4 節 観光に付与された意味

    第6章  結論

    参考文献

    付録 用語説明

    謝辞

    図一覧
     図1-1 インタビューを実施した温泉クロールト・湖畔リゾートの位置
     図2-1 ソ連時代の観光管理機関(1962 年以降)
     図4-1  社会主義時代と資本主義化以降のキルギス国民3 人の観光行動
        (1970~2016 年)

    表一覧 
     表1-1 本研究の分析視点
     表1-2 インタビューと回答者の概要
     表1-3  キルギス共和国3 カ所の温泉クロールトおよび湖畔別荘地にて
         実施したインタビュー対象者の属性
     表1-4 ライフヒストリー分析の併用資料と調査対象者の関係
     表2-1 ソ連における計画的に整備された休暇施設(1970~1980 年代)
     表2-2 ソ連における休暇施設数(1913~1976 年)
     表2-3 1976 年のソ連の地域別レクリエーション機能と開発レベル
     表2-4 ソ連時代のキルギスにおける休暇施設数の推移(1939~1986 年)
     表3-1 ソ連時代(1970~80 年前半)における社会階層別にみた観光
     表3-2 ソ連時代のキルギスにおける平均月給(1970~80 年代前半)
     表3-3 社会階層別にみた資本主義化後のキルギス国民の観光
     表4-1 社会体制転換に伴う社会階層の移動類型
     表4-2 A 氏の大学卒業までの主な観光(1959~1962 年)
     表4-3 A 氏の就職後の主な観光(1975~1990 年)
     表4-4 社会主義時代のA 氏の贈り物一覧
     表4-5 A 氏のソ連崩壊後の主な観光(1991~2016 年)
     表4-6 A 氏の資本主義化以降の贈り物一覧
     表4-7 B 氏のソ連崩壊後の主な観光(1991~2016 年)
     表4-8 C 氏の社会主義時代における上司への贈り物一覧
     表4-9 C 氏の資本主義化以降の主な観光とその内容

    写真一覧
     写真3-1 イシック・アタ温泉クロールトの利用者
     写真3-2 オーロラ湖・温泉リゾート
     写真3-3 資本主義化以降に誕生したカルヴェン別荘地
     写真3-4 インタビュー対象者No7.のソ連国内ツアー(1979 年)
     写真4-1 A 氏の妻の家計簿に記載された親戚・友人への贈り物の一部
         (1979 年)
     写真4-2 A 氏の孫の1 歳の誕生日に開催した伝統的なToi で
          親族・友人に使ったお金と贈り物のやりとりの一部(1994 年)
     写真4-3 A 氏が毎夏訪問する親戚の草原
     写真4-4 B 氏企画の乗馬ツアー
  • 内容紹介

    資本主義社会を前提としてきた観光の概念は、様々な社会体制を踏まえた議論により拡張される可能性を秘めている。本書は社会主義と資本主義の二つの社会体制を経験したキルギス国民のライフヒストリーから、体制転換に伴う観光の変容を、観光に関わる制度・制約、観光の動機と社会的機能、観光に付与された意味を中心に解明する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    アコマトベコワ,グリザット(アコマトベコワ,グリザット/Akmatbekova,Gulzat)
    1980年10月キルギス生まれ。2003年ビシュケク人文大学国際関係学部卒。2009年立教大学大学院観光学研究科前期課程入学。2019年同研究科後期課程修了、博士(観光学)取得。2021年現在KOICAのキルギスにおける有機農業政策支援と農家能力開発プロジェクトのコンサルタント。キルギス地域社会の伝統とメンタリティを考慮し、日・韓・欧州の成功例も取り入れ、開発協力全般、特にエコツーリズムの開発、観光客を惹き付けるための有機村のブランド化を担当
  • 著者について

    Gulzat AKMATBEKOVA (グリザット アコマトベコワ)
    1980 年10 月キルギス生まれ。2003 年ビシュケク人文大学国際関係学部卒。2009 年立教大学大学院観光学研究科前期課程入学。2019 年同研究科後期課程修了、博士(観光学)取得。
    2021 年現在KOICA のキルギスにおける有機農業政策支援と農家能力開発プロジェクトのコンサルタント。キルギス地域社会の伝統とコメンタリティを考慮し、日・韓・欧州の成功例も取り入れ、開発協力全般、特にエコツーリズムの開発、観光客を惹き付けるための有機村のブランド化を担当。

転換する観光経験―ポスト社会主義国キルギスにおけるソ連時代経験者の観光実践を中心に の商品スペック

商品仕様
出版社名:立教大学出版会
著者名:グリザット アコマトベコワ(著)
発行年月日:2021/03/30
ISBN-10:4901988379
ISBN-13:9784901988377
判型:A5
発売社名:丸善雄松堂
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:172ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:2cm
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