鉄と火と水の技-時代の波と鍛冶職人(考古民俗叢書) [単行本]
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鉄と火と水の技-時代の波と鍛冶職人(考古民俗叢書) [単行本]

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出版社:慶友社
販売開始日: 2015/06/01
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鉄と火と水の技-時代の波と鍛冶職人(考古民俗叢書) の 商品概要

  • 目次

    目   次
    はじめに
    Ⅰ 新しい波
     一 洋鋼の普及
    洋鋼が来た
    ひそかに大量に
    江州マエビキの調査
    洋鋼の流通
    『洋鋼虎之巻』から『東郷ハガネ虎の巻』へ
    ヨーロッパの製鋼所を訪ねて
    洋鋼の扱いについて
    ヤスリ商から洋鋼商に
    「はつりや」の活躍
    鋼材屋の眼-鉄の肌、鉄の火花
    鋼材屋商い
    二 鉄鋼素材をみることから
    古い鋼問屋
    積み上がった古鉄・レール
    ヌタ沸かしから鍛接剤へ
    明治期の草刈鎌の工学的分析
    和鉄・和鋼製の鎌の分析
    現代鎌鍛冶職人の見解 その1
    洋鉄・洋鋼製の鎌の分析
    現代鎌鍛冶職人の見解 その2
    三 刃物の流通と販売
    土佐打刃物というブランド
    問屋鍛冶の手ごたえ
    営林署を受け皿として
    北海道へ
    銘のもつ意味
    産地に入って来る金物屋
    問屋の関りとその変容
    鍛冶職人の蔵の中
    四 新しい刃物へ
    切れて曲がらない鎌
    「鋼」材の硬さと切れ味
    鎌の水打ち
    地鉄材の常識を覆して
    造林鎌の意外な材
    現代鋼と和鋼の鍛造温度
    造林鎌造りへの挑戦
    段取りは朝の勢いから
    鎌造りの工程と温度
    焼鈍しをしない薄鎌
    鉄と火と水の技
    鎌の切れ味とは
    目映えのよい鋼
    材としてのスクラップ
    配分指定の利器材
    刃物専業化への移行
    一貫生産と分業化
    五 火床の余熱
    鍛冶場の残照
    刃物産地の鎚音
    販路のあゆみ
    鍛冶屋集落の往時
    時の流れとそれへの対応
    刃物の売れゆきをふりかえる
    自由鍛造-ベルトハンマーを基点に
    ある問屋の例-刃物産地の営業調査報告から
    Ⅱ 鍛冶場にて
    一 一枚のスケッチから
    二 厚刃物鍛冶職人の技
    斧を打つ
    性をみる
    色でみる沸かし、鈍し、焼入れ、焼戻し
    焼入れの水の温度と戻し方-安来鋼「青」と「白」の場合
    レール製チョーナの焼入れ
    走らない焼鈍し法
    丸上げ丸戻しは理にあわない
    鋼の量は刃物の重さの約一割五分
    鍛冶職人が好んだ鋼
    レール材、洋鋼
    スウェーデンのチョーナの鋼
    手打ちの鍛冶場
    弟子の仕事
    向こう鎚
    回し打ちとため打ち
    仕事時間と休み
    様々な鍛冶屋の技を訪ねて
    刃物の標準の型
    杣師とチョーナのサイガケ
    ハツリについて
    大阪での鍛工所経験
    三  鍛冶場をよむ
    刃物が造られる場所
    金床とホドを中心に右回り
    ホドの条件
    機械化していく鍛冶場-ムトンから機械ハンマーへ
    手打ち時代のままの鍛冶場に
    プーリーの登場
    ホドの構造の変化
    ハンマーの設定
    機械化は道具を増やす
    金床の重み
    金床しつらえ
    重油燃料のこと
    坂本鉄工所の開業-鍛冶から工作機械造りへ
    Ⅲ いくつもの鍛冶場での出会いから
    一 山の変容と鍛冶職人-広がる人と技-
    「正義」鍛造所
    「大鍛冶屋」へ弟子入り
    山に発電所ができる-ノミ、ツル造り
    まず炉を築いて
    素延べの刀材
    材木の川流し-山師の道具造り
    川流しが止んで広がる注文先
    トビから造林鎌へ
    注文形態の変化
    嶺北の鎌
    トビとツル
    ナイフを造る
    伝統の継承にむけて
    二 窪川の野鍛冶職人
    野鍛冶職人の鍛冶場
    組み合わせる、積み上げる、切る、いったん固める
    十五歳での鍛冶場
    旋盤と溶接  
    現役の技法にみる旧い技術
    「積み上げて、固めて折り返し、一枚の板状に造る」法
    「黒鳥」のカタログ
    新しい風に向かって
    野鍛冶の労働原理
    一年の仕事の波
    機械化後の修行
    鍛冶場の設定
    新しい技術
    鉄と鋼を接ぐ
    重宝なエガマ
    鍬と刃物
    ホドの燃料、松炭
    三 鋸鍛冶職人
    弟子に入る
    生産と販売の両立の困難さ
    鋸の種類と注文
    生木を切る鋸
    替刃の鋸
    チェーンソーの出現
    四 鎌鍛冶職人
    会社勤めから鍛冶職人に
    鍛冶仕事のなかで
    刃物の良し悪し
    五 北海道の刃物鍛冶職人-長運斎の系譜-
    動く土佐鍛冶職人
    二代目「長運斎 益光」
    サッテの鍛冶技術
    一人で両刃の斧を造る方法
    Ⅳ章 伝説の鍛冶職人「國勝」
    一 「伝説の鍛冶」との出会い
    國勝」を訪ねて
    二代目を継ぐ
    森からの声
    全国に広まる販路
    二 ハツリのこと
    北海道のハツリ
    ノウのある形-大切なのは金配り
    ハツリの鍛接、焼入れ、焼戻し
    鉄鋼素材と燃料
    巻末資料
    参考引用文献
    おわりに
  • 出版社からのコメント

    本書は、和鉄から洋鉄へ変わっていく時代や社会の変化にむきあい、変化をよみ、変化に沿う、鍛冶職人の軌跡の記録である。
  • 内容紹介

    本書は、時代や社会の変化にむきあい、変化をよみ、変化に沿う、鍛冶職人の軌跡の記録である。ここでいう変化のひとつは、明治二十年代以降に日本の鍛冶職人の社会における輸入鉄、通称洋鉄、洋鋼の普及、(これはその材に対応する技術のみならず、流通の変化などの諸状況も含めて)を指している。鍛冶職人たちは、新しい鉄材を試行錯誤しながらすぐに使いこなしていく。その対応力は、それ以前の材である和鉄、和鋼を充分に使いこなしていた高い技と知恵のレベルぬきには考えられない。また以前の在来の和鉄に比べ、洋鉄、洋鋼という廉価で均質な新しい鉄材が、安定した供給のもとに大量にひろまっていったことは、使い手の要望と造り手の技量が、よりこまかに豊かに展開していく基本的な素地をつくっていった。それは、新しいその鉄素材の性格を把握し、安定供給する流通組織をつくりだし、それを維持してきた洋鋼問屋の精力的な動きも大きい。洋鉄、洋鋼の普及は、社会における鍛冶屋の存在に勢いをつけ、そこでは技と工夫による熾烈な競争が展開していった。この動きはやがて日本の社会のさまざまな場面で刃物のありようを変えていき、生業としての鍛冶屋の存続に変化をおよぼすようになっていく。今の時代においても、いくつもの大きな変化の波が及んできている。刃物の需要動向はある時にはゆっくりと確実に、ある時にはあっという間に変わっていき、その対応自体がこの時代の鍛冶屋の歴史ともいえる。彼らが変化をどう受け止め得たのか、彼らにとって変化とは何であったのか。本書はその時代の中での彼らの試行錯誤、またかれらと使い手を結ぶ問屋の動きをきわめて個々の具体的な事例を追跡し、それをみていくことで逆に鍛冶職人群像の中に様々に息づいているふてぶてしさ、柔軟さ、また鉄と人間との関りのありかたを通して「ものをつくる」ことの意味を問おうとしている。
  • 著者について

    香月節子 (カツキセツコ)
    "著者略歴  香月節子(かつき せつこ)福岡県生まれ。一九六七年武蔵野美術短期大学芸能デザイン科卒業。元武蔵野美術大学民俗資料室勤務、日本観光文化研究所所員を経る。専門は民俗学。鍛冶文化史。[主要著作]『むらの鍛冶屋』(共著)、『鉄と火と技と』、『たたら日本古来の製鉄』(共著)、『土佐打刃物-伝統的工芸品産地指定にともなうプロセスと活動報告-』(編著)、『日本刀 松田次泰の世界』

鉄と火と水の技-時代の波と鍛冶職人(考古民俗叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶友社
著者名:香月節子(著)
発行年月日:2015/06
ISBN-10:4874491456
ISBN-13:9784874491454
判型:A5
発売社名:慶友社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:260ページ
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