国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」 [単行本]
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国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」 [単行本]



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出版社:ひつじ書房
販売開始日: 2024/11/15
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国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    国語教育における言語運用能力主義を問い直し、学習者の「主体」を形成する場として国語教育を再構築する。さらにカント哲学の視座からことばの学びを描き出すことで国語教育学と哲学とのあるべき関係を提示する。「ことばにならない何か」をめぐる冒険的な国語教育論。
  • 目次

    序章
    1 問題の所在
    1.1 言語運用能力の限界
    1.2 「わたし」を獲得し形成するために─「ことばにならない何か」の価値付けと伴走者としての哲学─
    2 本研究の目的
    3 本研究の方法
    4 本研究の意義

    第1章 カント哲学における合理的行為者性
    「わたし」の基礎となる認識・行為の主体とはどのようなものか
    1 問題の所在
    2 研究の方法
    3 『第一批判』における物自体(Ding an sich)
    3.1 認識論のコペルニクス的転回と「物自体(Ding an sich)」
    3.2 物自体を“領域”へと拓く機制
    4 物自体の領域と「超越論的自由」─合理的主体の理論的形成─
    4.1 自由と自然法則の両立可能性─第3アンチノミー─
    4.2 根源的自発性から行為者性へ─合理的行為者性としての選択意志─
    4.3 意志と選択意志─カント哲学の合理的行為者性をめぐって─
    4.3.1 カント著作における意志と選択意志
    4.3.2 意志と選択意志との関係をめぐる問い
    4.4 『第二批判』における意志概念の再検討
    5 今ここの「わたし」を支え、別のあり方へと開く主体─合理的行為者性と「二世界説」─
    6 まとめ

    第2章 哲学と教育学、国語教育学の連続と断絶
    (国語)教育学は哲学を「正当に」受容したのか?
    1 問題の所在
    2 研究の方法
    3 カント哲学とヘルバルト教育学─カント主義者としてのヘルバルト?─
    3.1 ヘルバルトの思想的背景─超越論的な哲学との対決─
    3.2 ヘルバルトのカント批判とその教育学的発展
    3.3 ヘルバルト主義の終焉と断絶
    4 ヘルバルト以後の国語教育における哲学受容とその課題─解釈学を例として─
    4.1 文学教育論の礎としての解釈学理論とその発展的受容─鶴田(2010)を例に─
    4.1.1 〈解釈〉の問題─文学教育の背景理論としての解釈学─
    4.1.2 〈分析〉の問題─文学を読む方法─
    4.1.3 〈解釈〉と〈分析〉の統合
    4.2 国語教育における思想受容の問題とは何か
    5 哲学と国語教育とのこれから─「開いた体系」としての国語教育学─
    5.1 国語教育にとっての哲学とは何か─学的自立とその限界─
    5.2 哲学と国語教育との関係はいかにして可能か─国語教育に内在する哲学思想と「開いた体系」としての国語教育学─

    第3章 国語教育の根源的問題意識
    「ことばにならない何か」と対峙するとはどのようなことか
    1 問題の所在
    2 研究の方法
    3 国語教育学に伏流する認識論的課題─西尾実の「行的認識」概念の分析から─
    3.1 研究の方法
    3.2 「行的認識」の本来的意義とは何か
    3.2.1 「序」における立場─『国語国文の教育』の目指したもの─
    3.2.2 方法としての「行的精神」
    3.2.3 「読む作用の体系」の認識論的考察
    3.2.4 「主題・構想・叙述」の認識論的考察
    3.3 まとめ
    4 「第三項理論」批判─物自体としての〈第三項〉─
    4.1 問題の所在
    4.2 研究の方法
    4.3 第三項理論とその受容上の問題点
    4.3.1 第三項理論の国語教育的意義
    4.3.2 第三項理論の「躓きの石」としての〈第三項〉─理論なき理論─
    4.4 第三項理論の批判的再構成─「物自体」としての〈第三項〉─
    4.4.1 〈第三項〉で「言わんとすること」とは何か
    4.4.2 カント哲学による「第三項理論」の批判的検討
    4.5 第三項理論の本質的意義とは何か
    5 まとめ─西尾から田中へ、そしてその先へ─

    第4章 「ことばにならない何か」による「わたし」の形成と合理的行為者性
    カント哲学の“課題”としての国語教育
    1 問題の所在─「主体」なき「主体性」論議?─
    2 「主体的・対話的で深い学び」と「主体」をめぐる問題
    3 「主体」を育てる国語教育
    3.1 学習者の変容─「書く」から「考える」へ─
    3.2 研究授業:「おにたのぼうし」を用いて
    3.3 「主体」の場としての教室空間と指導者の変容
    3.4 文学作品の「力」と「物自体」─「おにたのぼうし」の「力」とは何か?─
    4 「ことばにならない何か」で「主体」を形成するための授業構想─「ごんぎつね」に「声なき声」を聞く文学教育─
    4.1 教材について─重なり合う「語り」、上書きされる「思い」─
    4.2 単元構想─茂平になってごんや兵十に手紙を書いてみよう─
    4.2.1 単元について
    4.2.2 単元の目標
    4.2.3 単元の展開
    4.3 各次の詳細
    4.4 実践提案のまとめ─「声なき声」と対峙する文学の教室のために─
    5 まとめ─カント哲学の課題としての国語教育というアプローチ─

    第5章 「ことばにならない何か」と出会う文学の教室
    「リア王」のリーディングシアターを通した「主体」形成のための実践
    1 単元設定の理由─「言語運用能力が高い」と「ことばの力」も高いのか?─
    2 実践授業の概要
    2.1 題材設定
    2.2 学習者について
    2.3 言語活動の設定
    3 単元の詳細
    4 各時の展開
    4.1 1時間目(1次-1/1)
    4.2 2時間目(2次-1/4)
    4.3 3時間目(2次-2/4)
    4.4 筆者・授業者による中間討議(1回目)
    4.5 3時間目(2次-2/3)
    4.6 筆者・授業者による中間討議(2回目)
    4.7 4時間目(2次-3/3)
    4.8 5時間目・6時間目(3次)
    4.9 7時間目―10時間目(4次-1,2,3,4/5)
    4.10 11時間目(4次-5/5)
    5 単元への考察
    5.1 学習者らの問題として立ち現れた「語ること」の限界
    5.1.1 多様なことばの場としての授業実践─ShY児の事例─
    5.1.2 学習者間のことばの断絶の現出─表出されることばの限界─
    5.2 授業者の問題として立ち現れたことばの限界
    5.3 単元の振り返りから
    6 実践から理論を振り返って─ことばの限界に直面し、「ことばにならない何か」と対峙しながら自分のことばを獲得する「主体」の姿─
    6.1 「ことばにならない何か」を授業実践に位置付けるとはどういうことか
    6.2 文学教育には何ができるのか─「主体」の形成という観点から─
    6.3 本単元の課題

    結章 「ことばにならない何か」からはじまる国語教育とは何か
    1 教師の働きかけはどのようにあるべきなのか?─教室における教師の「主体」の姿─
    2 「主体」を「評価する」こと─国語教育における評価の二重性─
    3 「主体」の共同体へ─「目的の王国」としての(国語)教室?─

    終章 本研究の総括
    1 研究の成果
    2 本研究の課題と展望

    初出一覧
    引用・参考文献一覧
    謝辞(博士論文版)
    謝辞(書籍化版)
    索引
  • 内容紹介

    国語教育固有の問題意識とはいったい何なのか。学習者にとって国語科の時間は、どのような学びや体験の場であるべきなのか。本書はカント哲学をパートナーとしつつ、「ことばにならない何か」との対峙から「わたし」のことばを育てる国語教育について、理論・実践の双方から描き出そうとするものである。カント生誕300周年にお届けする、国語教育×カント哲学の「素っ頓狂な」コラボレーション。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 宗大(サトウ タカヒロ)
    日本女子大学人間社会学部教育学科助教。1992年栃木県生まれ。広島大学大学院人間社会科学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。専門は国語教育学
  • 著者について

    佐藤 宗大 (サトウ タカヒロ)
    佐藤宗大(さとう たかひろ)
    日本女子大学人間社会学部教育学科 助教
    1992年栃木県生まれ。広島大学大学院人間社会科学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。専門は国語教育学。主な業績として、『21世紀に生きる読者を育てる 第三項理論が拓く文学研究/文学教育 小学校』(共著、明治図書出版、2023年)、「篠原助市における「開いた体系」としての教育学―自立的科学への逆説的理路」(共著、『教育学研究』88(2)、[日本教育学会]、2021年)、「カント的「主体」概念による国語教育の再構築―文学の「力」を引き出す「物自体」に出会うために」(『日本文学』70(11)、[日本文学協会]、2021年)ほか。

国語教育における「主体」と「ことばにならない何か」 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ひつじ書房
著者名:佐藤 宗大(著)
発行年月日:2024/11/15
ISBN-10:482341263X
ISBN-13:9784823412639
判型:規小
発売社名:ひつじ書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:188ページ
縦:21cm
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