習近平研究―支配体制と指導者の実像 [単行本]
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習近平研究―支配体制と指導者の実像 [単行本]



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出版社:東京大学
販売開始日: 2025/01/28
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習近平研究―支配体制と指導者の実像 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    習近平とは、どのような人物なのか。長期政権を築いた習近平。彼が最高実力者となった軌跡を豊富な資料から渉猟し、中国共産党の支配、中国政治の本質に迫る画期的な論考。
  • 目次

    序章 「問題」としての習近平
    一 本書の課題――「習近平時代の政治」の全体像の討究(最高指導者、支配体制、社会との関係)
    二 時代状況と指導者に対する分析の視座
    (1)転換期としての習近平時代――政治、経済、社会における「三つの終焉」
    (2)習近平の「三つの顔」――官僚政治家、軍人政治家、地方指導者
    三 習近平研究の動向、主な先行業績の紹介と批判的検討
    (1)習近平像の変遷――凡庸、奸智、独裁
    (2)近年の代表的研究の論旨とその批評
    (3)先行研究の共通理解と本書で追究すべき主な論点
    四 本書の特徴と独自性――分析、叙述、資料
    (1)想定する主な読者層、分析と叙述の留意点
    (2)本研究が依拠する主な資料群――「内部資料」と「同時代資料」
    五 本書の構成と各章の概要


    Ⅰ 習近平体制とはなにか

    第一章 習近平時代の支配と中国の自由、民主主義の「現在地」――歴史発展と国際評価
    はじめに
    一 政治の思惟と行動にみる歴史的連続性――革命党、被害者意識と欠落感、歴史の復仇
    (1)「屈辱の近代」の経験と記憶
    (2)統治の規模と国家統合をめぐる困難
    (3)不信と変革の対外関係認識
    二 現代中国政治史における習近平体制の位置づけ
    (1)毛沢東時代(1950~1970年代)
    (2)広義の鄧小平時代――鄧小平、江沢民、胡錦濤(1980~2000年代)
    (3)習近平時代(2010年代~現在)
    三 習近平時代における支配の正統性と「デジタル・レーニン主義」の支配
    (1)正統性認識の三本柱――「豊かさ」、「便利さ」、「偉大さ」
    (2)コロナ禍を契機とする政治社会の変化
    四 習近平時代の自由と民主主義
    (1)「不自由」な中国と「自由」な台湾
    (2)グッド・ガバナンスの全面後退
    五 グローバルパワーとしての存在感と人権をめぐる国際対立
    (1)香港と新疆ウイグル自治区の人権侵害
    (2)覇権競争の焦点としての「中国的人権」
    おわりに――中国の自由と民主主義の課題
    (1)内部エネルギーの不足と政治社会の分断
    (2)人間の安全保障と外部契機としての「自由台湾」

    第二章 「労働者」と訣別する「前衛」――創立百周年を迎えた支配政党の組織実態
    はじめに――世界有数の歴史の長さと組織の規模を誇るヘゲモニー政党
    一 党員統計の特徴と分析の方法的限界、議論の前提
    (1)分類項目の変更
    (2)分類項目の内容の不分明
    (3)党員リクルートの数値目標
    二 習近平時代の党勢発展
    (1)党員リクルートにおける「習近平時代」
    (2)優先的入党対象の職業集団
    (3)入党者の職業構成の変化
    三 党員集団の組織構成の変化とその趨勢
    (1)在籍党員の総数と各職業集団の伸び率
    (2)党員集団の高齢化とジェンダー・ギャップ
    (3)在籍党員の職業構成の変化
    おわりに――「二重の裏切り」と中国における共産党の名存実亡

    第三章 「お仲間」の政治学――ポスト社会主義、比較社会主義の習近平・中国とプーチン・ロシア
    はじめに
    一 ロシア型権威主義とプーチン体制――ロシア・ウクライナ戦争前の研究動向
    (1)ロシア型権威主義の強さと弱さ――カラー革命の阻止とエリート周流の停滞
    (2)体制イデオロギーとポピュリスト的指導スタイル
    (3)権力継承の困難と指導者イメージの集合的記憶
    二 ロシアのウクライナ侵攻をめぐる中国の学習状況――ロシア・ウクライナ戦争開始後の研究動向
    (1)経済制裁
    (2)認知戦、世論戦
    (3)宇宙戦略、スターリンク
    (4)エネルギー安全保障
    (5)食糧安全保障
    おわりに――米国とロシアによる中国挟撃の悪夢、中ロ指導者の相互不信


    Ⅱ 習近平とはどのようなリーダーか――過去、現在、未来

    第四章 〈支配体制の申し子〉の政治的来歴――最高指導者になるまでの歩み(1966~2012年)
    はじめに――習近平の「過去」と中国政治の「未来」、中国政治研究の新たな可能性
    一 資料と分析の視角、解釈の留意点
    (1)職務履歴と資料状況、「同時代資料」の位置づけ
    (2)集合的、制度的存在としての習近平――中国政治における指導者の「主体性」と「独自性」
    二 政治論のなかの持続的要素――支配と指導スタイルの要点
    (1)一党支配の堅持とエリート主義の政治的伝統
    (2)普遍性への留保と「場」のもつ独自性の強調、現場・情報・調査の重視
    (3)経済発展と思想統制の並進、「闘争」観念に基づく言論と学問の自由の否定
    (4)政治腐敗による民心離反への警戒と「歴史の周期律」
    (5)「圧力」型リーダーによる組織的緊張感の維持、選挙制度への不信
    三 政治家としての成長と政治認識、政治行動の変遷――任地と職位に伴う変化と発展
    (1)陝西時代(1969~1975年、15~22歳)――習近平の「革命」と「長征」
    (2)北京時代(1975~1982年、22~28歳)――中越戦争への「従軍」
    (3)正定時代(1982~1985年、28~31歳)――党幹部としてのキャリア形成の開始
    (4)アモイ時代(1985~1988年、32~34歳)――改革開放の政治と体制内改革派の横顔
    (5)寧徳時代(1988~1990年、34~36歳)――改革開放の〈影〉と天安門事件の衝撃
    (6)福州時代(1990~1996年、36~42歳)――官僚政治家としての飛躍
    (7)福建省党委員会時代(1996~2002年、42~49歳)――「国政進出」の挫折と中台関係危機
    (8)浙江時代(2002~2007年、49~53歳)――国家的指導者としての基礎的完成
    (9)上海時代(2007年、53~54歳)――創業の地でのトップリーダーへの決意
    (10)党中央政治局常務委員、国家副主席、中央党校校長時代(2007~2012年、54~59歳)
    ――最高指導者の「原型」の完成
    おわりに――リーダーとしての連続と断絶、地方指導者時代の「権力への意志」

    第五章 中国共産党「領袖」考――政治文書の用例にみる指導者称号と個人独裁の問題
    はじめに
    一 「領袖」復活の兆しと個人崇拝の懸念
    二 政治文書における「領袖」の使用状況とその政治的意味
    (1)用例と使用頻度の変化
    (2)党の政治、組織原則との関係――八回党大会における鄧小平の説明
    (3)関連する政治的術語との関係――「核心」、「AをリーダーとするB」
    三 「新時代」の政治的退行と党主席制の復活
    おわりに――徘徊する「領袖」の亡霊

    第六章 「語録の世界」と「闘争」の人――習近平、毛沢東、文化大革命の政治連関
    はじめに――毛沢東なき中国の「毛沢東思想」と毛沢東思想
    一 分析の方法と視角、解釈の留意点
    (1)資料の選定
    (2)個人の内的、外的世界とテキストとの関係
    二 『毛沢東語録』と文化大革命期の政治社会
    (1)『語録』の刊行経緯
    (2)『語録』の学習と「語録の世界」
    (3)『語録』のなかの毛沢東の教え
    三 習近平のなかの毛沢東思想
    (1)出版活動の模倣による「毛沢東並み」の権威追求
    (2)和平演変、カラー革命への警戒と抑制
    (3)自己体験に基づく革命継承者教育の重視
    (4)「敢然と闘い、敢然と勝利せよ」
    四 時代精神としての「闘争」
    おわりに――習近平思想学習と「第三の晩年の誤り」

    第七章 〈最高実力者〉の誕生――事件は会議室でも起こる(2015~2018年)
    はじめに――リーダーの「権力への意志」、指導権強化のための闘い
    一 中国政治研究と経営学のリーダーシップ論
    (1)政治と企業経営
    (2)経営学のリーダーシップ研究からみた中国の歴代指導者
    二 〈最高実力者〉への勝負と飛躍
    (1)権力闘争の制度的アリーナとしての「民主生活会」
    (2)党中央政治局民主生活会(2015年12月)
    (3)中央軍事委員会民主生活会(2016年1月、2017年2月)
    おわりに――「定於一尊」の〈最高実力者〉への変貌、党主席制復活のヒント

    第八章 〈中華民族の父〉を目指す習近平、あるいは「第二のブレジネフ」か「第二のプーチン」か
    ――権力、理念、リーダーシップ
    はじめに
    一 制度による集権、集権によるシステムの変革
    (1)集権化の過程と第四期政権の可能性
    (2)権力集中の客観的要請と習近平の主観的危機意識
    (3)現代政治の「大統領制化」の趨勢
    (4)個人集権の特徴――肩書と明文規定への執着、サブリーダーの心理的統制の制度化
    二 「中華民族の偉大な復興」をめぐる習近平の政治的思惟
    (1)政治認識の基本的特徴
    (2)支配の要諦と追求すべき国家目標
    三 「家族と個人の時代」における父権主義的リーダーシップ
    (1)GDP一万ドル越えの政治社会――「和平演変」と「主観的能動性」の不活性
    (2)格差是正による次世代国民の支持獲得
    (3)「習近平チルドレン」育成の思想教化
    (4)「中華民族の父」の指導スタイル
    四 「習近平時代」の政治発展のゆくえ
    (1)2030年代まで続く「習近平時代」
    (2)二一回党大会での習近平の出処進退のシナリオ
    おわりに――「習近平時代」における習近平個人と支配体制のリスク

    第九章 台湾有事と「東アジア近代史の総決算」の可能性――台湾統一/併合をめぐる政治論
    はじめに
    一 習近平政権の台湾政策の特徴と論理
    (1)中国ナショナリズムの強調と台湾の歴史的、政治的主体性の軽視
    (2)「中華文化」に基づく擬似血縁共同体の論理と「天然」をめぐる対立
    (3)単独行動主義の強化、「現状」をめぐる米国と中国の相克
    (4)社会経済の各種優遇策による台湾人青年層の取り込み
    (5)福建省を主な舞台とする「両岸融合発展」の経済、文化交流と人的往来の促進
    (6)一国二制度による「台湾の香港化、中国化」の推進
    二 「中華民族の偉大な復興」に対する台湾の意義
    (1)中国ナショナリズムと「東西」対抗の政治的磁場――歴史の復仇と二一世紀の覇権競争
    (2)一党支配に対する民主化リスクの震源地――一国二制度による台湾、香港の中国化
    (3)シーパワー強化による覇権実現の橋頭堡――海軍力増強と海洋進出の積極化
    (4)習近平の「個人独裁」と重要人事の特徴
    三 台湾政策の「原風景」、認識の「古層」としての福建省時代
    (1)官僚政治家としての栄達と台湾海峡危機――二人の「恩人」、李登輝と胡錦濤
    (2)台湾政策の原型――擬似血縁集団と台湾特別区構想
    (3)対台湾秘密工作――辜振甫など台湾各界要人への接近
    (4)厳復と日清戦争をめぐる歴史認識と領域観念――海軍、台湾、沖縄・琉球
    おわりに――「東アジア近代史の総決算」の可能性

    終章 習近平時代の中国政治の将来、台湾問題をめぐる日本の政治戦略
    一 習近平研究の暫定的な総括と補足
    (1)習近平の個人集権と権力闘争勝利の要因
    (2)「アマルガム」の指導者――独自性の追求と党内民主主義の放棄
    (3)指導者要因による体制不安定化のリスク
    二 権力の伝統に回帰する中国政治
    (1)トップリーダーとサブリーダーの関係――君臣関係
    (2)サブリーダー同士の関係――宮廷政治
    (3)トップリーダーの権力継承――門閥と世襲
    三 台湾海峡での紛争予防に向けた日本の政治戦略
    (1)前提条件
    (2)目標と基本方針
    (3)実行策の要点
  • 内容紹介

    習近平とは、どのような人物なのか? 彼が最高実力者となった軌跡を豊富な資料を渉猟し、中国共産党の支配、中国政治の本質に迫る画期的な論考。

    ★国分良成氏(前防衛大学校長、慶應義塾大学名誉教授)推薦
    世界に先駆け、習近平の権力掌握と政治哲学を徹底した資料読破によって跡づけた学術書がここに誕生した
    ※全文は下記URLよりご覧ください(お手数ですが、URLバーに貼り付けてページ移動してください)
    https://note.com/utpress/n/nd09b74b2019c
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    鈴木 隆(スズキ タカシ)
    1973年静岡県生まれ。大東文化大学東洋研究所教授。専門は政治学・中国政治、博士(法学、慶應義塾大学)。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程中退。日本国際問題研究所研究員、愛知県立大学外国語学部准教授などを経て、2023年4月より現職。この間、ロシア国立サンクトペテルブルグ大学訪問研究員などを歴任。著書に『中国共産党の支配と権力』(慶應義塾大学出版会、2012年、日本貿易振興機構アジア経済研究所より第34回発展途上国研究奨励賞を受賞)。ほかに著書、論文など多数
  • 著者について

    鈴木 隆 (スズキ タカシ)
    大東文化大学東洋研究所教授
    1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程退学。博士(法学)。日本国際問題研究所研究員、愛知県立大学外国語学部准教授を経て2023年より現職。ロシア国立サンクトペテルブルグ大学訪問研究員などを歴任。著書は『中国共産党の支配と権力』(慶應義塾大学出版会、2012年。日本貿易振興機構アジア経済研究所より「第34回発展途上国研究奨励賞」を受賞)、『ユーラシアの自画像』(共著、PHP研究所、2023年)、『UP plus 習近平の中国』(共著、東京大学出版会、2022年)、『アジアの平和とガバナンス』(共著、有信堂高文社、2022年)、『ようこそ中華世界へ』(共著、昭和堂、2022年)ほか論文多数。

習近平研究―支配体制と指導者の実像 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:鈴木 隆(著)
発行年月日:2025/01/26
ISBN-10:4130301942
ISBN-13:9784130301947
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:656ページ
重量:500g
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