ヒーローマーケティング―町の薬局を県内最大手に導いた [単行本]

ヒーローマーケティング―町の薬局を県内最大手に導いた の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  独自のヒーローをつくり企業の認知度を高める！赤字続きだった会社をＶ字回復させた経営者が“オーガマン”を活用したマーケティング戦略を徹底解説！

• 目次

  はじめに
  
  オープニング　絶体絶命！?　モノが売れない時代 ヒーローマーケティングが会社のピンチを救う
  物語編
  熱いぜ、ヒーローショー　―警察も出動する騒動に―
  地方ドラッグストアの危機　―全国チェーンの襲来―
  チャレンジを忘れた老舗薬局　―５代目経営者としての苦悩―
  薬剤師が奪われる　―調剤薬局の危機―
  門前薬局を拡大する　―薬局の原点―
  いつかヒーローになりたい　―改革の柱を求めて―
  ヒーローマーケティングが会社を救う!?　―小さな野望―
  
  第1話　オーガマン誕生！ 独創的なヒーローで競合他社との差別化を図る 注目を集めるために必要なのは特撮ヒーローを超えるクオリティ
  物語編
  人との出会いが新たなビジネスを生む　―ヒーロー志望の変人―
  オーガマン誕生秘話　―伝説の始まり―
  デザインだけは絶対に手を抜かない
  パーソナリティーと企業ビジョンの調和　―薬飲んで、寝ろ。―
  最初のピンチは取締役会議にあり
  解説編
  ヒーローマーケティングとは何か
  ヒーローマーケティングの独自性
  コストか投資か
  子どもたちは未来の顧客
  低予算でもヒーローは制作できる
  時にはトップダウンで押し切ることも必要
  
  第2話　ヒーロー見参！ SNSで企業の広告塔になり、ヒーローショーで住民の心をつかむ メディア戦略と地域戦略で幅広い層の顧客を獲得
  物語編
  ヒーローショーを企画する　―歓声に包まれて―
  テーマ曲とPV撮影　―エキストラは社員の子どもたち―
  X公式アカウント設立　―SNSでバズる―
  テレビで魅せる　―数で勝負のメディア戦略―
  ドゲンジャーズ結成　―ついに役者がそろう―
  取締役会議の壁ふたたび　―独裁者と言われて―
  喜び、のち苦難　―膨れ上がる予算とコロナの危機―
  『ドゲンジャーズ』出陣！　―ピンチを乗り越えたヒーローたち―
  悪の秘密結社が資金を募る　―クラウドファンディング―
  解説編
  効果を発揮するヒーローマーケティング戦略
  教育現場でも活躍するヒーロー
  ローカルの商業施設との連携が相乗効果を生む
  SNS運用は令和のヒーローの必須要素
  ヒーローによるヒーローのためのSNS運用術　byキタキュウマン
  絶大な発信力のテレビ番組はチャレンジの価値あり
  資金難を救う製作委員会方式
  スポンサー企業との信頼関係が面白さを生む
  
  第3話 爆撃必殺！ 他社とのコラボレーションが新たなファンを生む ヒーローを使ったタイアップ施策で新規顧客を開拓する
  物語編
  次に続く戦略　―資金調達とタイアップ―
  我らの広告代理店、誕生　―設立直後の大苦戦―
  ポイントシステムで大失敗　―どう使えばいいのか分からない―
  パートナーシップで価値を高める　―シナジー効果―
  企業同士のタッグで地元経済を活性化　―ドゲンジャーズ経済圏樹立へ―
  解説編
  IP活用がさらなるメリットを生む
  当初のポイント制の狙いと効果
  ローカルヒーローのスポンサーは一般的な代理店では扱えない
  定石の逆を行くプロダクトプレイスメント
  スポンサーからパートナーへ、ヒーローとともに歩む
  企業ヒーローの役割は究極のブランディング
  
  第4話　誰もが楽しめるエンタメこそ自社を支える最強の武器 ヒーローマーケティングは企業に無限の可能性をもたらす
  物語編
  「変わり続けることをやめない」哲学　―5代目経営者の覚悟―
  地域を味方に信頼を築く　―ドゲンジャーズが教えてくれたこと―
  ローカルヒーローからの脱却　―地図を広げ全国へ―
  エンタメこそが最強の武器になる
  
  スペシャル対談　オーガマンVSシャベリーマン
  
  おわりに

• 内容紹介

  スーパーヒーローが企業を救う！
  独自のキャラクターを活用し、業績をV字回復させた５代目経営者の挑戦
  
  少子高齢化と若年層の都市部への流出により、地方経済の衰退が加速しています。消費の減少によって、ただでさえマーケットが縮小していくなか、資本力・ブランド力のある全国チェーンとの競合にさらされている地場小売業の経営環境は厳しさを増すばかりです。
  福岡に拠点を置く老舗薬局チェーンの5代目社長である著者も、2017年に経営を引き継いだ当時は大手ドラッグストアにシェアを奪われ、ドラッグストア事業は赤字、かろうじて利益の出ていた調剤薬局事業で何とか経営を成り立たせている状況でした。「何か手を打たなければ……」そう思いつつも、老舗企業としての歴史やこれまでの経営方針を意識するあまり、大胆な改革に踏み切れず、売上が減少していくのをただ見ているしかなかったといいます。
  こうしたジリ貧の状況を大きく変えたのが、生粋の特撮好きだった著者自らがヒーローに扮し、自社をＰＲするという斬新なマーケティング戦略でした。「ヒーローマーケティング」と名付けられたこの戦略の中から誕生した「薬剤戦師オーガマン」は、SNSでの情報発信をはじめ、地方テレビ番組への出演、イベントショーの開催などを通じて幅広い年齢層に受け入れられ、地域での企業認知度を劇的に向上させていきました。
  この戦略によって、著者が代表に就任した2017年から６年間で売上高は1.5倍に、経常利益は５倍以上になるなど業績が大きく伸びただけでなく、従業員のモチベーション向上、優秀な人材の確保などさまざまな効果も得られました。また、地域における企業の存在感が増したことでほかの地元企業や自治体との連携強化にも発展し、「オーガマン」は一企業のマーケティング戦略という枠を超え、地域全体に新たな活力をもたらすご当地ヒーローとしての存在を確立するまでになりました。　
  本書では、著者が実践してきたヒーローマーケティングについて、着想からの軌跡をたどる「物語編」、キャラクターの設定や展開戦略、効果測定の方法、地域との連携手法といった実践的なノウハウを記した「解説編」の二部構成で紹介しています。
  著者は「ヒーローマーケティングは企業と地域社会の結びつきを強め、双方の発展につながる画期的な手法である」と述べています。地域における自社のブランド力強化や認知度向上を目指す経営者にお勧めしたい一冊です。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  大賀 崇浩(オオガ タカヒロ)
  １９８２年生まれ。東京理科大学卒業後、大手商社を経て２００８年に大賀薬局に入社。調剤薬局事業本部長、ドラッグストア事業本部長などを歴任。２０１６年４月代表取締役副社長、２０１７年９月代表取締役社長に就任（現任）。経営不振に陥っていた現状から脱却するため２０１９年１０月「薬剤戦師オーガマン」としてデビューし、ヒーローマーケティングに着手する。オーガマンへの初期投資はすでに回収済みで、投資の４０倍の広告効果を実現し、地域で圧倒的な認知度を誇る薬局へとＶ字回復させた

• 著者について

  大賀 崇浩 (オオガタカヒロ)
  大賀 崇浩（おおが・たかひろ）
  1982年生まれ。東京理科大学卒業後、大手商社を経て2008年に大賀薬局に入社。調剤薬局事業本部長、ドラッグストア事業本部長などを歴任。2016年4月代表取締役副社長、2017年9月代表取締役社長に就任（現任）。経営不振に陥っていた現状から脱却するため2019年10月「薬剤戦師オーガマン」としてデビューし、ヒーローマーケティングに着手する。オーガマンへの初期投資はすでに回収済みで、投資の40倍の広告効果を実現し、地域で圧倒的な認知度を誇る薬局へとV字回復させた。

ヒーローマーケティング―町の薬局を県内最大手に導いた の商品スペック