ネクタイ取ったら見えてきた!―一証券マンの定年退職 [単行本]

ネクタイ取ったら見えてきた!―一証券マンの定年退職 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ネクタイが取れてみると、初めはボーッとした感じで勝手が違う。ムリもない四十年間も朝からしめつけてきた首だ。なんだか締まりがなくとまどう。どうも心が緩むのだ。緊張していた細胞が怠惰になるのか、そんな感じ。しかしありがたいことに、私はそんなモラトリアムの期間は皆より比較的短かったようで救われたと思っている。縁とは不思議なもの…一年前からＮＨＫ学園の古文書通信教育に入っていたものだから、十二日間のインド・タイの旅、のツアー募集の案内状が舞い込んだのである。それが何と私の野村証券、退職日・平成二年一月十九日の翌日二十日が出発の日と言う。どんな計らいによるものか、苦笑した次第。いま一つ。わが生命の重心を造ったのは『大峰山・奥駈け修行』である。なにせ五日間を白装束で、黒墨の山谷の世界を駆け巡るのだ。精魂尽きてやっと体力の極限の果てに緑輝く世界に脱出した感激、色のある世界がどんなに素晴らしいものか、幸せの本源である―を知る。イノチ滴るミズミズしさを発見する。何がなくともこの世界に「生を得た」こと事態が何とありがたいことか！涙にむせぶ。この時、何かこの世のためにできそうな気がひらめいたのである。その頃はシナリオ学校に通いだしていて、新たに『朝日カルチャー教室』の「コピー教室」の学科も加えることにしたり「書くこと」に興味をふくらませていった。当時のものを整理をしたのが始まりである。そこで出すからには、ちチョット毛色の変わったものを、と心がけたつもりである。皆さんのご批評を頂ければ大変ありがたい。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  キミの目は何かを考えている目だ（一日一回の感動；健康は長息法という呼吸法；君達はまだ男ざかりだ　ほか）
  ピアスの男（ネクタイ；ピアスの男；シクラメンの香り　ほか）
  曲ったキュウリ（役割；口笛の新聞少年；白い馬　ほか）
  五行歌、俳句（五行歌とは）

ネクタイ取ったら見えてきた!―一証券マンの定年退職 の商品スペック