軍事化される福祉(ウェルフェア)―米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜 [単行本]

軍事化される福祉(ウェルフェア)―米軍統治下沖縄をめぐる「救済」の系譜 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  福祉と軍事主義の共犯関係とその綻びに迫る。今、世界各地で進行する「軍事化される福祉」を沖縄戦後史から見つめる。私たちが「あったかもしれない」現在を想像し、その地点から未来を構想する。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  第一章　「神に見捨てられた」島で―アメリカ人宣教師と米軍占領下沖縄―（沖縄ミッションへの呼びかけ；天皇とキリスト教の神　ほか）
  第二章　占領を「ケア」する―米軍統治下沖縄の公衆衛生看護婦―（沖縄における戦前保健婦制度；公看制度導入の背景　ほか）
  第三章　帝国を架橋する―トランスパシフィックな「援助・救済」回路―（東西を架橋する；ハワイ沖縄移民と沖縄救済　ほか）
  第四章　「命」を乞う―土地闘争と「救済の法」―（「土地問題」の始まり；補償、援助、救済　ほか）

• 内容紹介

  米国統治下沖縄において、人びとの生存と心身をケアに関わる制度や言説、実践が、沖縄を軍事要塞化する米国の軍事拡張主義と密接に結びついていったか明らかにする。軍事の拡大と福祉の充実が占領下沖縄で相互に連携していった事態を「軍事化される福祉」と問題化している。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  増渕 あさ子(マスブチ アサコ)
  １９８１年東京生まれ。トロント大学東アジア研究学部博士課程修了（Ｐｈ．Ｄ．）。現在、同志社大学政策学部助教。同志社大学〈奄美‐沖縄‐琉球〉研究センター研究員。専門は沖縄占領史、医療史、エスニシティ研究

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