共振する不安、連鎖する米中対立 [単行本]

共振する不安、連鎖する米中対立 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  国際構造そのものとなりつつある米中対立の根幹に迫る。米中両国は、多岐にわたる争点と同時に、国内の社会不安が政治的分断を招くという共通点も抱えている。経済・安全保障面における対立の分析を軸に、両国の相互不信の根に分け入り、連鎖する対立のメカニズムを歴史・地域・理論の観点から解き明かす。

• 目次

  ＜目　次＞
  序　章　米中対立をどう捉えるか──覇権競合・体制異質論か錯誤連鎖論か（大矢根 聡）
  
  ■第Ⅰ部　アメリカの対中政策とその文脈
  第１章　バイデン政権の中国政策とその歴史的位相（佐々木 卓也）
  第２章　アメリカにおける対中強硬論と自由貿易不信──その社会的背景と政党政治（西山 隆行）
  第３章　アメリカの産業政策──米中対立下の政策決定と連邦議会（杉之原 真子）
  
  ■第Ⅱ部　中国の対アメリカ政策とその文脈
  第４章　中国のグローバル化──経済発展と党の指導との葛藤（青山 瑠妙）
  第５章　日米摩擦と米中摩擦──産業政策の経済分析から評価する（渡邉 真理子）
  第６章　「一帯一路」におけるインフラ輸出と米中関係──産業政策の視点から読み解く（李 彦銘）
  
  ■第Ⅲ部　米中対立の波及
  第７章　日本のミャンマー政策と米中対立──「自由で開かれたインド太平洋」の同床異夢（服部 龍二）
  第８章　気候変動問題をめぐる米中協力と米中経済摩擦──脱炭素化のジレンマに直面するアメリカ（小尾 美千代）
  
  ■第Ⅳ部　米中対立の理論的分析
  第９章　自由主義的相互依存の蹉跌──米中対立の構成的側面に着目して（和田 洋典）
  第10章　米中対立スパイラルの背景──質的比較分析（QCA）からのアプローチ（藤田 泰昌）
  
  終　章　共振する不安の間──米中の対策と錯誤の連鎖（大矢根 聡）

• 内容紹介

  国際構造そのものになりつつある米中対立の根幹に迫る。
  
  米中が相互不信に陥る構造の解明に、歴史研究・地域研究・理論研究の精鋭たちが挑む。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  大矢根 聡(オオヤネ サトシ)
  同志社大学法学部教授、博士（政治学）。神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得

• 著者について

  大矢根 聡 (オオヤネサトシ)
  編著者：大矢根 聡
  同志社大学法学部教授、博士（政治学）
  神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得。単著に『国際レジームと日米の外交構想――WTO・APEC・FTAの転換局面』（有斐閣）、『日米韓半導体摩擦――通商交渉の政治経済学』（有信堂高文社）、編著に『日本の国際関係論――理論の輸入と独創の間』（勁草書房）などがある。

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