ドイツ戦前期経営史研究 [単行本]

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ドイツ戦前期経営史研究 [単行本]

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出版社:森山書店
販売開始日: 2015/10/01
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ドイツ戦前期経営史研究 [単行本] の 商品概要

  • 目次

     序章 ドイツ戦前期経営史研究へのアプローチ
      第1節 本書の問題意識と研究課題
      第2節 研究の枠組みと方法
      第3節 歴史的時期区分と各時期の主要特養
      第4節 独占形成期から第2次大戦終結までの時期における企業経営の展開とその規定要因
       1 独占形成期から第1次大戦までの企業経営の展開とその規定要因
       2 ヴァイマル期における企業経営の展開とその規定要因
       3 ナチス期における企業経営の展開とその規定要因
    第1部 独占形成期から第1次大戦までの時期における企業経営の展開
     第1章 企業集中の展開、独占形成と企業経営の問題
      第1節 第1次企業集中運動の展開とその歴史的背景
      第2節 アメリカとの比較でみたドイツの企業集中の展開と独占形成
       1 アメリカにおける企業集中の展開と独占形成
       2 ドイツにおける企業集中の展開と独占形成
      第3節 独占形成期のドイツにおける企業集中の意義と限界
       1 カルテルを基軸とする企業集中の意義と限界
       2 シンジケートによる販売機能の統合の意義と限界
     第2章 労働管理システムの変革とその特徴
          ―ドイツ独自の取り組みとテイラー・システムの導入―
      第1節 労働管理システムの変革の歴史的背景
      第2節 労働管理システムの変革の取り組みとその重点
      第3節 労働管理システムの変革の代表的事例
      第4節 労働管理システムの変革の限界とその要因
     第3章 近代企業の生成と管理機構の変革
      第1節 近代企業の生成と管理の発展の要因
       1 近代企業の生成
       2 企業規模の拡大
       3 垂直的統合の傾向
       4 多角化の傾向
      第2節 管理機構の変革とその特徴
       1 企業規模の拡大、経営の地域的分散化と管理機構の変革
       2 垂直的統合の展開と管理機構の変革
       3 多角化の傾向と管理機構の変革
       4 本社管理機構の形成
      第3節 専門経営者の台頭と経営者企業の出現
       1 ドイツにおける企業のタイプとその特徴
       2 所有者経営者の交代と専門経営者の台頭
    第2部 ヴァイマル期における企業経営の展開
     第4章 企業集中の展開とトラスト企業における生産分業の進展
          ―企業合同の本格的展開とその意義―
      第1節 企業集中と産業合理化の背景
      第2節 企業集中による産業合理化の特長
      第3節 主要産業の企業における製品別生産の集中・専門化の進展
       1 合同製鋼における製品別生産の集中・専門化の進展
       2 IGファルベンにおける製品別生産の集中・専門化の進展
      第4節 企業合理化の展開にとっての産業合理化の意義
     第5章 テイラー・システムの導入とレファ・システム
      第1節 第1次大戦時・大戦後のテイラー・システムへの対応
       1 第1次大戦時のテイラー・システムへの対応
       2 第1次大戦後の混乱・インフレーション期のテイラー・システムへの対応
      第2節 相対的安定期のテイラー・システムとレファ・システム
       1 テイラー・システムの本格的導入の社会経済的背景
       2 テイラー・システムの修正とレファ・システム
       3 レファ・システムと合理化の諸科学
      第3節 レファ・システムの導入と労働組織の変革
       1 レファ・システムの導入の全般的状況
       2 主要産業部門におけるレファ・システムの導入と労働組織の変革
     第6章 フォード・システムとそのドイツ的展開
      第1節 標準化運動と生産の標準化の進展
       1 標準化運動と生産の標準化
       2 主要産業部門における生産の標準化の進展
      第2節 流れ生産方式の導入とその特徴
       1 ドイツ産業における流れ生産方式の導入状況
       2 主要産業部門における流れ生産方式の導入
       3 流れ生産方式導入のドイツ的展開とその限界
      第3節 フォード・システムの導入の限界と国民経済へのその影響
     第7章 企業組織の変革と全般的管理
          ―IGファルベンの事例―
      第1節 IGファルベンの組織革新とその要因
      第2節 第1段階の組織革新とその特徴
       1 製品別生産の集中・専門化と企業管理の問題
       2 販売部門の集権化と販売管理の問題
       3 各種委員会の設置とその役割
       4 中央本部(スタッフ部門)の創設
       5 第1段階の組織革新の特長
      第3節 第2段階の組織革新とその特徴
       1 事業構造の再編成と事業部の創設
       2 中央委員会の設置とその意味
      第4節 IGファルベンの組織革新の限界
    第3部 ナチス期における企業経営の展開
     第8章 レファ・システムの普及と管理の変革
      第1節 ナチス期のレファの活動とその特徴
       1 レファへの国家のかかわりとその意義
       2 レファの取り組みとその特徴
      第2節 レファ・システムの普及の全般的状況
      第3節 主要産業部門におけるレファ・システムの普及と管理の変革
       1 電機産業におけるレファ・システムの普及と管理の変革
       2 自動車産業におけるレファ・システムの普及と管理の変革
       3 機械産業におけるレファ・システムの普及と管理の変革
       4 鉄鋼業におけるレファ・システムの普及と管理の変革
       5 化学産業におけるレファ・システムの普及と管理の変革
     第9章 軍需市場の拡大とフォード・システムの導入
      第1節 生産の標準化とその特徴
       1 ナチス期の標準化の取り組みとその特徴
       2 主要産業部門における生産の標準化の進展
       3 生産の標準化の限界
      第2節 流れ生産方式の導入とその特徴
       1 経済の軍事化と流れ生産方式の導入
       2 主要産業部門における流れ生産方式の導入
      第3節 大量生産の推進と軍需市場の限界
     結章 研究の総括と本書のインプリケーション
      第1節 第2次大戦終結までの時期のドイツ資本主義と企業経営
       1 ドイツ資本主義の発展の特殊性と企業経営
       2 ドイツにおける企業経営の展開とその主要特徴
      第2節 企業経営の展開における戦前と戦後の「連続性」とその意義
    索引
  • 出版社からのコメント

    19世紀末から第二次大戦終結までのドイツの企業経営の歴史的な展開を産業間、企業間の比較を通して考察した。
  • 内容紹介

     ドイツ資本主義は、いちはやい独占形成、ヴァイマル共和国という民主国家の誕生、その後の最も反動的なナチス・ファシズム体制の成立という急変を経験するとともに二度の世界大戦をひきおこすまでに、特殊的な在り方をたどった。このようなドイツ資本主義の特殊的な発展が戦前の企業経営の中にどのように貫いているのか。すなわち、各国に共通する傾向性を示す重要な経営問題にみられるドイツ的な現象形態、その諸特徴が第二次大戦終結までの歴史的過程のなかにいかに貫徹しているのか。アメリカの経営方式の影響を受けながらも、どのような企業経営の独自的展開がみられることになったのか。そこでのドイツ的な経営のスタイルとは何か。そのことは、いかなる意義をもち、社会経済においてどのような帰結をもたらしたのか。また企業経営の特殊ドイツ的な展開は、同国の資本主義発展のあり方をいかに規定することになったのか。この時期の企業経営の展開は、第二次大戦後の時期にどのように受け継がれることになったのか。
     本書では、これらの点を、早熟的な独占形成の抱える矛盾、第一次大戦の敗北の結果として誕生しながらもその存立の社会経済的基盤を十分にもちえなかったヴァイマル共和国の時期の経済構造、その帰結として誕生したナチス・ファシズム体制のもとでの特殊な経済機構との関連の中で明らかにしている。こうした問題の考察をとおして第二次大戦終結までの時期のドイツにおける企業経営の基本的諸特徴、意義と限界を解明している。本書はまた、今日的なグローバルな視点から、「ライン型資本主義」や「調整された市場経済」などと呼ばれるような、資本主義的市場化の限界に対する独自の「調整的機能」を組み込んだ第二次大戦後のドイツの資本主義モデルとそのもとでの企業経営の展開を考察する上での重要な基礎を提供している。
     このような本書の研究は、つぎの点に特徴を持つ。ひとつには、特定の時期に考察の対象を限定することなく、独占形成期から第二次大戦終結までの時期を広くカバーすることによってこの時期の歴史像を提示していることである。いまひとつには、企業経営の特定の領域やテーマに限定することなく、企業集中、企業構造、管理システム、生産システム、組織構造、経営戦略などの重要な問題領域全般に対象を広げて包括的に分析し、企業経営の全体構造および個別分野の管理制度の内面的な相互関連性を体系的に解明している点である。また本書は経営学の立場からの研究ではあるが、ドイツ経営史という歴史的研究としての性格も同時に持つことから、主要産業の代表的企業の文書館やドイツ連邦文書館、アメリカ国立公文書館などにおいて収集した多くの一次資料を駆使して分析していることである。
  • 著者について

    山崎敏夫 (ヤマザキ トシオ)
    1962年 大阪府に生まれる
    1985年 同志社大学商学部卒業
    1990年 同志社大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得
    1989年 高知大学人文学部に勤務、助手、専任講師、助教授をへて
    1994年 立命館大学経営学部助教授
    現 在 立命館大学経営学部教授 博士(経営学)

ドイツ戦前期経営史研究 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:森山書店
著者名:山崎敏夫(著)
発行年月日:2015/10
ISBN-10:4839421560
ISBN-13:9784839421564
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経営
言語:日本語
ページ数:365ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:610g
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