天下の「逸民」 革命の「新民」―日中近代の「文」の交錯 [単行本]
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天下の「逸民」 革命の「新民」―日中近代の「文」の交錯 [単行本]



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出版社:勁草書房
販売開始日: 2025/02/26
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天下の「逸民」 革命の「新民」―日中近代の「文」の交錯 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「民」という文字概念が生み出すダイナミックな文学表象。
  • 目次

    凡例

    序章 明治日本・清末中国の「民」と文学表象
     第一節 清末・明治後期の東京と満洲
     第二節 夏目漱石が描いた「逸民」・「遊民」・流民
     第三節 わきたつ中国の「民」論と「新民」・「侠民」・「国民の母」
     第四節 本書について

    第一部 帝国主義戦争と明治後期の「逸民」・「遊民」・流民

    第一章 「国民」の身体と「逸民」の心のアポリア――夏目漱石『吾輩は猫である』における猫・「逸民」・戦争
     はじめに
     第一節 「逸民」とは
     第二節 日露戦争と「逸民」
     第三節 「逸民」というスタンス
     第四節 「吾輩」は「逸民」である
     おわりに

    第二章 「帝国臣民」と「天下の逸民」の距離――夏目漱石『趣味の遺伝』と「諷語」
     はじめに
     第一節 「諷語」とは
     第二節 「諷語」としての戦勝凱旋式
     第三節 「諷語」としての乃木凱旋
     第四節 「諷語」としての「趣味の遺伝」
     おわりに

    第三章 「逸民」と「気狂」を「立方的」に読む――夏目漱石『草枕』における「文明」・戦争・「憐れ」
     はじめに
     第一節 「酔興」の旅をする「逸民」
     第二節 日本美術界と芸術家の「資格」
     第三節 鬩ぎ合いの中の「非人情」
     第四節 那美と影に動じない塵の心
     第五節 「憐れ」を〈画く〉
     おわりに

    第四章 徴兵忌避する「遊民」の「沈黙した声」――夏目漱石『それから』における青年の危機
     はじめに
     第一節 冒頭の「沈黙した声」
     第二節 死生観と「知行合一」の虚偽
     第三節「名誉」と徴兵忌避
     おわりに

    第五章 東京から想像する満洲と流民――夏目漱石『門』・『彼岸過迄』を中心に
     はじめに
     第一節 御米と満洲
     第二節 日露戦後の困窮と流民
     第三節 洋杖と満洲と流民
     第四節 洋杖と満洲の両義性
     おわりに

    第一部を振り返って

    第二部 救亡図存と清末の「新民」・「侠民」

    第二部の作家紹介

    第六章 馬賊と露清戦争――石光真清『曠野の花』における満洲の「花」
     はじめに
     第一節 石光真清と『曠野の花』
     第二節 揺れ動く露清国境
     第三節 暗躍する志士と諜報員
     第四節 馬賊たちの露清戦争
     第五節 日本人と馬賊
     おわりに

    第七章 馬賊と日露戦争――「侠民」が見た『中国興亡夢』
     はじめに
     第一節 日露戦争と中国の〈不在〉
     第二節 亡国の危機と「優俳」・「逸民」・「志士」
     第三節 「侠」と救亡図存
     第四節 馬賊たちの日露戦争
     おわりに

    第八章 方法としての「新民」――未来図を描いた梁啓超『新中国未来記』
     はじめに
     第一節 「新民」という急務
     第二節 「新民」の理想像
     第三節 方法としての「新民」
     おわりに

    第九章 女性「新民」が拓く「未来」――頤瑣『黄綉球』が示した範例
     はじめに
     第一節 「頤瑣」と「二我」
     第二節 「新民」の「未来」の範例
     第三節 「国民教育」の義務とその遂行手段
     第四節 改良から革命へ・新たな「未来」へ
     おわりに

    第十章 「女侠」と革命――静観子『六月霜』における「冤」をめぐる騙り
     はじめに
     第一節 静観子が示した秋瑾との距離
     第二節 越蘭石が訴えた「冤」
     第三節 「冤」の語り/騙り
     第四節 「女侠」と革命
     おわりに

    第二部を振り返って

    終章 交錯する帝国主義時代の「民」
     第一節 満洲想像と「文明」嫌い
     第二節 「文」の革命と策源地としての東京
     第三節 交錯する「民」の心

    テクストと参考文献
    初出一覧
    あとがき
    索引(人名/事項)
  • 内容紹介

    清末中国と明治日本において、「民」という文字概念が、どれだけ過激にかつ大胆に使われながら、新しい文学表象を生成したかを明察。

    戦争と革命の時代である、明治日本と清末中国において、「民」という一文字が、どのように躍動したか。夏目漱石、石光真清、梁啓超らの文学を丹念に追い、近代国民国家がアジアで形成されるときの、国家に対する人と言葉の抵抗の軌跡を描く、スケールの大きな作品。小森陽一氏推薦!


    林少陽先生(澳門大学教授、元東京大学教授)推薦のことば

    文豪漱石の小説をグローバルヒストリー、とりわけ20世紀初頭の北東アジアの文脈に位置付けながら再読した結果、著者は清末の満州という、歴史的な場にわれわれを導く。それは、儒教的な政治的倫理的な概念として近代において忘却された「民」を喚起させることによって成し遂げたのである。そしてそれによって、日中の「文学」表現者としての漱石を中心に据えながら、彼を同時代の石光真清、梁啓超、頤瑣(湯宝栄)、俠民(龔子英)、静観子(許俊銓)などを歴史の記述者として同列させた。「民」と「文」という二つのキーワードにより清末研究と明治研究をうまく融合させたのである。

    また本書は、明治後期と清末、日本と朝鮮半島・満州、帝国主義形成期の日本と清末革命の中国などの間を去来する歴史を、先にあげた文学者の作品の分析を通して読み取った。特に日清戦争、露清戦争、日露戦争の戦場となった中国の満洲に絞って、「国民」や「新民」の形成との関係にある逸民・遊民・流民・馬賊などに着目しながらユニークな枠組みにおいて北東アジア近代史を描く。特に国際関係の中に馬賊を位置付ける研究は今までなかった。本書はこの空白を埋めたのである。

    「文学」こそ、グローバルヒストリーとしてもミクロヒストリ?としても読めることを証明した一冊である。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    斉 金英(サイ キンエイ)
    1970年生まれ。専門は日中近現代文学。2019年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在東京大学、明治大学、武蔵大学非常勤講師
  • 著者について

    斉 金英 (サイ キンエイ)
    斉 金英(さい きんえい)

    1970年生まれ。専門は日中近現代文学。2019年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在東京大学、明治大学、武蔵大学非常勤講師。主要論文に、「“馬賊”与清俄戦争─石光真清『曠野之花』中的“棄民”与“侠民”」(李恭忠主編『新史学』第15巻、社会科学文献出版社、2022年12月)、「夏目漱石『草枕』における「逸民」表象」(東京大学総合文化研究科『超域文化科学紀要』第23号、2018年10月)などがある。

天下の「逸民」 革命の「新民」―日中近代の「文」の交錯 の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:斉 金英(著)
発行年月日:2025/02/14
ISBN-10:4326852054
ISBN-13:9784326852055
判型:B6
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:464ページ
縦:20cm
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