能火野人、佐藤春夫―「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり(近代文学研究叢刊) [全集叢書]
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能火野人、佐藤春夫―「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり(近代文学研究叢刊) [全集叢書]



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出版社:和泉書院
販売開始日: 2025/01/21
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能火野人、佐藤春夫―「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり(近代文学研究叢刊) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「能火野人」とは、佐藤春夫晩年の号であり、土地の歴史や文化に根差した「熊野人」を強く意識した号である。熊野の地で培った春夫の“反骨精神”の原点は、中学時代の三年次の落第、最終学年の講演会飛び入り演説での波紋、さらに中学ストライキに至る経過他にも窺えるが、その春夫が当時最先端の「自然主義文学」に共鳴し文学者として自立してゆく過程を追う。また上京後の「大逆事件」の衝撃、それは父豊太郎をも巻き込んで、その後の父子関係をも束縛してゆくことを指摘。父親の春夫に与えた影響の大きさ、懸泉堂の人脈への気づきの重要さと、多くの人達との交流が、春夫の“視界”をさらに押し拡げ、批評精神を醸成してゆく。昭和初期の文化状況は、“春夫文学”の純粋性の担保を揺るがすものになってゆき、春夫も危機感を募らせてゆく。
  • 目次

    口絵
    懸泉堂(佐藤家)系図

    〔通史〕
    佐藤春夫、〈反骨精神〉の誕生―その少年時代、上京まで―
    一、春夫の誕生と父と母との系譜
       ・春夫の誕生
       ・父親の系譜―〈懸泉堂〉
       ・父の医学修業と新宮での開院
       ・母方の系譜と春夫の〈初めての旅〉など

    二、春夫の小学校時代から中学校へ
       ・春夫の小学校時代
       ・春夫の高等小学校時代から新宮中学入学へ
       ・日露戦争に鼓舞される少年
       ・第五回内国博覧会をめぐって
       ・春夫の英語学習とクリスマスのこと
       ・日本基督教新宮教会のこと
       ・春夫入学の頃の新宮中学校―〈熊野大学〉といわれた
       ・春夫の新宮中学学生生活から―海外出稼ぎ子弟と通学路探索
       ・新宮中学生の投稿熱
       ・春夫の新宮中学生活あれこれ
       ・初恋の人、大前俊子との出会い

    三、〈反骨少年〉の誕生
       ・〈反骨少年〉の誕生―三年次での落第
       ・奥栄一との交友
       ・沖野岩三郎、春夫の家族を描いた短編「自転車」
       ・〈俳句〉から〈短歌〉へ―熊野新宮の文化状況の変遷
       ・春夫の〈自我意識〉の象徴―「佐藤春夫殿下小伝」
       ・思索の場としての徐福墓畔
       ・下村悦夫と富ノ澤麟太郎
       ・復刊『はまゆふ』とその挫折
       ・春夫らの明星調からの離反
       ・春夫の「革命に近づける短歌」

    四、新宮中学最終年の〈反骨〉
       ・春夫の講演会登壇事件
       ・春夫、生田長江に同行
       ・春夫への無期停学処分
       ・『熊野実業新聞』への投稿
       ・春夫の試作、戯曲「寝ざめ」
       ・与謝野寛の作品掲載
       ・新宮中学ストライキへの展開とその余波
       ・春夫不在の新宮中学ストライキ
       ・生田春月との関係
       ・「若き鷲の子」の詩の解釈と〈危機〉からの脱出
       ・ストライキ事件の余波と〈大逆事件前夜〉
       ・春夫の上京
       ・〈反骨〉から「日本人ならざる者」の自覚へ
       ・神田須田町の停車場
       ・「愚者の死」の製作
       ・番外編・春夫の反骨精神の行方
       ・おわりに

    〔論考〕
    佐藤春夫、新発見の『改造』関係原稿群にみる昭和初期の文学的展開―附、富ノ澤麟太郎の悲劇―
       はじめに
       一、芥川龍之介追悼、「是亦生涯」の意味
       二、「大都会の一隅」、その作品背景
       三、魯迅受容と〈同時代理解〉
       四、富ノ澤麟太郎の悲劇を巡る状況
       おわりに

    父と子、〈確執〉から〈和解〉へのみちのり―佐藤春夫と父豊太郎にとっての〈強権〉―
       はじめに
       一、〈団欒〉の危うさ―沖野の作品「自転車」にみる父子像―
       二、〈日なたの窪の磯もの〉への軽侮―曾祖父椿山らの教訓への齟齬―
       三、作品『熊野路』の成立―父と子で読み解く椿山の「木挽長歌」―
       四、鉄道敷設と懸泉堂の割譲―「ふるさと」に描かれた父と子の抵抗、〈近代文明〉への呪詛―
       おわりに

    佐藤春夫における短編「砧」の問題―熊野および春夫父子の〈大塩事件〉と〈大逆事件〉とをつなぐ心性―
       はじめに
       一、〈日なたの窪の磯もの〉への思い
       二、懸泉堂の家督相続
       三、曾祖父椿山の教訓
       四、大塩の乱と熊野
       おわりに

    コラム 
      1 佐藤春夫と庄野英二―未発表草稿「佐藤春夫先生のこと」に因んで―
      2 春夫と悦夫―若き日の“記念譜”発見に寄せて―
      3 初恋の人俊子への贈歌と「ためいき」六章の問題―佐藤春夫記念館所蔵資料より―
      4 龍之介の晩年と春夫
      5 佐藤春夫の荷風評価、戦後の曲折
      6 『南紀芸術』―昭和初期、和歌山からの発信―
      7〈見ないと損な雲〉―佐藤春夫と檀一雄―
      8 佐藤春夫と「中国」「台湾」―一九二〇(大正九)年の訪台に絞って―
      9 佐藤春夫と台湾―一〇〇年前の足跡を辿って―

    「あとがき」に代えて

    索引(人名/書名・作品名/事項)
  • 出版社からのコメント

    「能火野人」とは春夫晩年の号。熊野の地で培った反骨精神の原点を辿り、個として自立し文学世界を確立してゆく過程を追う。
  • 内容紹介

    「能火野人」とは、春夫晩年の号であり、土地の歴史や文化に根差した「熊野人」を意識した号である。春夫が熊野の地で培った〈反骨精神〉の原点を辿り、当時最先端の自然主義文学に共鳴し文学者として自立してゆく過程を追う。また上京後の大逆事件の衝撃は父豊太郎を巻き込み、父子関係をも束縛してゆく。父親の春夫に与えた影響、懸泉堂の人脈への気づき、多くの人達との交流が、春夫の〈視界〉を拡げ、批評精神を醸成してゆく。

    図書館選書
    「能火野人」とは春夫晩年の号だが、土地の歴史や文化に根差した「熊野人」を意識した号である。熊野の地で培った〈反骨精神〉の原点を辿り、〈個〉として自立し〈文学世界〉を確立してゆく過程を通史編や論考編で追った。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    辻本 雄一(ツジモト ユウイチ)
    佐藤春夫記念館館長。1945年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学第一文学部国文科卒業。和歌山県立学校に勤務、新宮市の「みくまの養護学校」校長を最後に定年退職。1989年新宮市の佐藤春夫記念館開館に伴い、展示計画から係わり、同記念会の理事を歴任、2007年9月から館長

能火野人、佐藤春夫―「のうかやじん」は「くまのびと」の謂いなり(近代文学研究叢刊) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院
著者名:辻本 雄一(著)
発行年月日:2025/01/20
ISBN-10:4757611080
ISBN-13:9784757611085
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:400ページ
縦:21cm
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