唐代都城中枢部の考古学的研究 [単行本]

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唐代都城中枢部の考古学的研究 [単行本]



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出版社:六一書房
販売開始日: 2025/03/07
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唐代都城中枢部の考古学的研究 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書では、唐王朝(618‐907)が造営した都城を「唐代都城」と定義し、その歴史的意義を考古学的に追及することを目的とした。唐王朝が造営した長安城(京師)・洛陽城(陪京)は、同時代の東アジア諸国に大きな影響を与えたが、その歴史性を考究するには、広い視野で唐代都城を相対化する作業が不可欠である。そのため、唐長安城・洛陽城を中国都城の通時的発展史の中に位置付ける(第1章)とともに、同時代の地方都市との比較(第2章)、東アジア周辺国の都城との比較(第3・4章)を試みた。
  • 目次

    序章 研究の課題と目的
    第1 章 中原都城から草原・明清都城へ 都城通史からみた唐代都城の位置
     第1 節 中国都城の通時的研究と今後の課題
      1. 中国都城研究における通史的視点
      2. 都城研究の考古学的展望 外郭城研究の重要性と将来性
      3. 分析対象、分析方法、概念定義
     第2 節 中原都城(秦漢・魏晋南北朝・隋唐・宋)の平面配置
      1. 秦漢の都城
      2. 魏晋南北朝の都城
      3. 隋唐・宋の都城
     第3 節 草原都城(遼・金・元)と明清都城の平面配置
      1. 遼の都城
      2. 金の都城
      3. 元の都城
      4. 明清の都城
     第4 節 中原都城から草原・明清都城へ
      1. 中原都城の構造的特色と周辺国への影響
      2. 中原都城から草原都城への変化とその意義
      3. 都城の完成形 明清都城の構造的特色
      4. 唐代都城の歴史的位置
    第2 章 唐砕葉城の歴史的位置 都城の空間構造と瓦の製作技法に注目して
     はじめに
     第1 節 唐砕葉城の調査研究史と課題
      1.アク・ベシム遺跡の位置・歴史と平面配置
      2.文献に記載される唐砕葉城
      3.アク・ベシム遺跡に関する調査研究略史
      4.アク・ベシム遺跡の発掘された主要遺構
      5.論点と課題
     第2 節 唐砕葉城の空間構造とその特色 西域都市・中原都城との比較から
      1.衛星画像の分析に基づく唐砕葉城の平面配置
      2.唐代西域都市の空間構造と砕葉城
      3.北庭故城と砕葉城の設計原理
      4.唐代都城の階層性とその展開
     第3 節 唐砕葉城出土瓦の製作技法とその系譜
      1.対象資料と用語の整理
      2.砕葉城出土板瓦の製作技法
      3.砕葉城出土瓦当の年代と系譜
      4.西域都市の瓦生産とその系譜
     第4 節 唐砕葉城の歴史的位置
    第3 章 東アジア古代都城門の構造・機能とその展開
     第1 節 東アジア古代都城門の研究史と課題
      1.思想空間としての唐代都城と「門遺構」研究の意義
      2.中国古代都城門の研究史
      3.日本古代都城門の研究史
      4.本章の比較視座と研究課題
     第2 節 東アジア古代都城門の分析視角
      1.分析対象と分析方法
      2.中国都城門の種類と構造
      3.日本都城門の種類と構造
     第3 節 中原都城(漢・唐・宋)と草原都城(遼・金・元)の門遺構
      1.漢の都城門
      2.魏晋南北朝の都城門
      3.唐~宋の都城門
      4.遼・金・元の都城門
     第4 節 高句麗・渤海都城の門遺構
      1.高句麗の都城門
      2.渤海の都城門
     第5 節 日本都城の門遺構
      1.7 世紀の都城門
      2.8 世紀の都城門
     第6 節 東アジア古代都城門の構造・機能とその展開
      1.連体式双闕門の発展と唐代都城門の諸類型
      2.唐代都城の構造と門の階層性 含元殿の成立
      3.唐代都城の解体と再編成 北宋以降の正門の変遷
      4.唐代都城門の東アジアへの展開
     おわりに
    第4 章 太極殿・含元殿・明堂と大極殿 唐代都城中枢部の展開とその意義
     はじめに
     第1節 東アジア古代都城中枢部の変遷に関する研究史
      1.日本都城における中枢部の研究
      2.日中古代都城の比較研究
      3.中国都城における中枢部の研究
      4.論点と課題
     第2 節 東アジア古代都城の遺構比較に関する方法論
      1.比較視座と方法論
      2.分析対象遺構
     第3 節 東アジア古代都城の正殿遺構
      1.中原都城(秦・前漢・後漢・魏晋南北朝・隋唐・北宋)の正殿遺構
      2.草原都城(遼・金・元)の正殿遺構
      3.明清都城の正殿
      4.高句麗・渤海都城の正殿遺構
      5.日本都城の正殿遺構
     第4 節 中原都城における正殿の発展と唐代における東アジアへの展開
      1.中原都城における正殿の発展と草原・明清都城への継承
      2.高句麗・渤海都城における正殿の構造とその特色
      3.日本都城における正殿の構造とその特色
      4.唐代東アジア都城の正殿遺構 規模と構造の比較
      5.儀礼・饗宴空間としての都城中枢部と東アジアへの展開
    終章 唐代都城中枢部の構造とその展開
    要旨(日本語)
    要旨(中国語)
    索引(事項・遺物・遺構・歴史的人名)
  • 内容紹介

     本書では、唐王朝(618-907)が造営した都城を「唐代都城」と定義し、その歴史的意義を考古学的に追及することを目的とした。唐王朝が造営した長安城(京師)・洛陽城(陪京)は、同時代の東アジア諸国に大きな影響を与えたが、その歴史性を考究するには、広い視野で唐代都城を相対化する作業が不可欠である。そのため、唐長安城・洛陽城を中国都城の通時的発展史の中に位置付ける(第1章)とともに、同時代の地方都市との比較(第2章)、東アジア周辺国の都城との比較(第3・4章)を試みた。
    その成果は、以下の通りである。
     第1章では、秦~清までの都城の変遷・発展の中で、唐長安城・洛陽城を位置付けた。唐王朝の造営した都城は、7世紀中葉~ 8世紀中葉にかけて国際的に高い影響力を保持していたが、国内において後世の都城に強い影響を与えたのは、北宋東京開封城で成立した新しい様式だった。
     第2章では、唐の安西四鎮の1つである砕葉城を分析対象とし、西域シルクロード都市の特徴を明らかにした。唐の国内においては、皇帝権力の中枢である京師・陪京を頂点とし、東では揚州城などの海港型、西では砕葉城など内陸型の交易商業都市が、それぞれ異なる機能と構造を持って展開した点を論じた。
     第3章では正門、第4章では正殿の遺構に注目し、唐王朝が造営した都城と渤海・日本などの周辺国が造営した都城との国際的な比較を行った。分析によって、唐王朝の国家的儀礼の舞台であった宮城正門、正殿の構造が周辺国に強い影響を与えた点が明らかになった。これは、唐皇帝の主催する国家的儀礼に各国使節が参加することで得た情報に基づき、その舞台空間が模倣対象となった点を示唆している。特に、唐帝国の国内支配や国際秩序が1年に1度更新される儀礼、すなわち「元会」の舞台が主要な模倣対象となり、各国の支配体制に合致する形でその空間が二次的に再現された点が重要である。本書では、この現象を「儀礼(空間)の連鎖」と呼称した。外交使節を通じて取得した情報に基づく各国独自の選択的な模倣こそが、東アジアにおける都城の伝播の実態だと考える。
     以上の分析を通じて、唐代都城の歴史性を考究した。発掘された遺構の考古学的な分析に基づく東アジア都城の研究は、文献史学・建築史学などの隣接分野とは異なる角度から、都城の歴史性を浮かび上がらせる作業に他ならない。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    城倉 正祥(ジョウクラ マサヨシ)
    1978年長野県生まれ。2019年~早稲田大学文学学術院/教授。専門は、東アジア考古学(墳墓・寺院・都城)
  • 著者について

    城倉 正祥 (ジョウクラ マサヨシ)
    1978年 長野県生まれ
    2002年 早稲田大学 教育学部 卒業
    2004年 早稲田大学大学院 文学研究科 修士課程 修了
    2007年 早稲田大学大学院 文学研究科 博士後期課程 修了/博士(文学)
    2007~2011年 独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所/研究員
    2011~2014年 早稲田大学 文学学術院(専任講師)
    2014~2019年 早稲田大学 文学学術院(准教授)
    2015年~早稲田大学 東アジア都城・シルクロード考古学研究所(所長)
    2019年~早稲田大学 文学学術院(教授)
    ※専門は、東アジア考古学(墳墓・寺院・都城)。研究業績はresearchmapで公開中。

唐代都城中枢部の考古学的研究 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:六一書房
著者名:城倉 正祥(著)
発行年月日:2025/03/10
ISBN-10:4864451850
ISBN-13:9784864451857
判型:規大
発売社名:六一書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:513ページ
縦:30cm
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