日本とフランスのカワイイ文化論―なぜ私たちは「かわいく」なければならなかったのか [単行本]
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日本とフランスのカワイイ文化論―なぜ私たちは「かわいく」なければならなかったのか [単行本]



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出版社:明石書店
販売開始日: 2025/02/14
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日本とフランスのカワイイ文化論―なぜ私たちは「かわいく」なければならなかったのか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    世界のポップカルチャーを変えた「kawaii」の謎を解き明かす。一九七〇年代から今日に至るまで、時代や日本内外の場所によって、かわいい/カワイイ/kawaiiと表記を変え、様々な意味合いで使われてきたこの概念を、地域・時代・ジェンダー規範・民族・年齢・次元など、超えることができないと思われてきた既存の枠組みを超えて形成される「超域文化」としてとらえ直す。
  • 目次

    はじめに――なぜ私たちは「かわいく」なければならなかったのか

    第1章 日本における「かわいい」の変遷
     1.二〇世紀末の「かわいい」論――卒業すべき「かわいい」
      (1)一九九〇年代までの「かわいい」論――「かわいい」文化の発見と否定的評価
      (2)九〇年代の海外研究者の「かわいい」論
     2.二〇一〇年前後の「kawaii」をめぐる論考――否定されるべきものから肯定されるものへ
      (1)二〇〇〇年以降の日本の「かわいい」の特質を原点としてもつ「kawaii」――「かわいい」から「kawaii」に至る「系譜」構築
       ①枕草子を原点とする系譜
       ②「かわいい」の意匠としての連続性や変化に焦点をあてる系譜――抒情画、昭和四〇年代 少女マンガ、「かわいい」カルチャー
       ③機能としての連続性に関する系譜
      (2)世界を席巻する「kawaii」文化表象の構築
       ①書籍における「kawaii」の構築
      (3)日本の学術論文における「kawaii」をめぐる論調
      (4)日本国外で出版された学術論文における「kawaii」をめぐる論調
       ①アジアという地域に限定された「kawaii」の海外伝播
       ②「世界的」な「kawaii」文化伝播に言及
      (5)「成熟」に対する「未熟」な文化としての「かわいい」/「kawaii」――「かわいいの本質」宮台真司、「かわいいの系譜」キース・ヴィンセント、「クール・カワイイ」トルステン・ボッツ=ボルンシュタイン
     3.「『kawaii』ファッション」とは何か――日本の批評家、研究者における諸定義
      (1)日本の書籍、学術論考において様々に定義される「『kawaii』ファッション」
       ①「『原宿系』のガーリーなリアル・クローズであるカジュアル・ファッションとしての「『kawaii』ファッション」
       ②「マンガ的デザイン」、もしくは「おそらくは日本独自のテイスト〈かわいい〉、すなわち幼児志向を示唆するテイスト」としての「『kawaii』ファッション」
       ③東アジアの若者と共有できるSHIBUYA 109で展開される高校生向けファッションとしての「『kawaii』ファッション」
       ④世界中から注目を浴びる「原宿系ファッション」「ロリータファッション」「日本の女子高生の制服ファッション」としての「『kawaii』ファッション」
      (2)フランス学術論考において構築された「『kawaii』ファッション」の諸定義――「私たち」とは異なる遠い日本における現象としての「『kawaii』ファッション」
     4.日本の芸術運動としての「kawaii」
      (1)日本の現代芸術運動を表す「kawaii」
      (2)日本の伝統美術のキーワードとしての「kawaii」の形成
     5.外交、経済政策の一装置としての「kawaii」――「kawaii」は日本の美意識として正当化されてきたのか?
     6.その後の「かわいい」

    第2章 フランスにおける「kawaii」に対する若者の言説、および、メディア言説を通して構築された「kawaii」表象の変遷
     1.日本文化に精通していた若者たちの言説によって構築され始めた「kawaii」
      (1)「kawaii」とは何を意味するか
      (2)「kawaii」という言葉から連想されるモノ・人は何か
      (3)誰が一番「kawaii」と思うか
      (4)「kawaii」とはグローバル化した現象か、エキゾチスムの継承か
     2.フランスの新聞によって世論として扱われる「kawaii」
      (1)現代フランス新聞において表象として構築されたkawaïあるいは「kawaii」
      (2)外来語、ステレオタイプ、表象
      (3)フランスの新聞にみる「kawaii」(一九九九~二〇〇九年)
      (4)ゼニスムとして使われる「kawaii」
      (5)ペレグリニスム
      (6)二〇二〇年度以降のフランスの全国紙における「kawaii」表象
       ①「kawaii」花柄のグッチフローラゴージャスガーデニアオードパルファム by グッチ
       ②Mirokiロボットは、人間の間をシームレスに移動し、職場で簡単な肉体労働をサポート
       ③シャオミのロボット犬「CyberDog」シャオミ
       ④文化的なお出かけ――三月一一日の週末、リヨンで何をする?
       ⑤日本のヒップホップ界のニューセンセーション、Awich(エイウィッチ)

    第3章 フランスにおける「kawaii」ファッションの構築と伝達
     1.フランスを軸に二〇〇六年頃から展開していく「kawaii」ファッション
      (1)トランスナショナル・コミュニケーション時代における表象としてのファッションの構築と伝達をめぐる言説
     2.「kawaii」ファッションの着用者、実践者の言説
      (1)フランスの着用者が語る「原宿ストリートファッション」
       ①着用者のアイデンティティについて(問①~③に関する回答のまとめ)
       ②「『kawaii』ファッション」は文化無臭的なスタイルとしてとらえられているのか、もしくは、オリエンタリズム、エキゾチシズムの流れでとらえられているかについて(問④~⑦に関する回答のまとめ)
       ③「『kawaii』ファッション」のビジネスチャンスとしての可能性について(問⑨~⑩に関する回答のまとめ)
      (2)フランスのロリータファッション着用者が語る「kawaii」
       ①インターネット・フォーラムの着用者が語る「kawaii」
       ②ジャパン・エキスポにおけるロリータファッション着用者の例
      (3)日本の「『kawaii』ファッション」着用者
      (4)総合考察
       ①日仏「『kawaii』ファッション」着用者の共通点、「本当の自分になれる」
       ②日仏「『kawaii』ファッション」着用者の相違点――「『kawaii』ファッション」は日本のファッションか西洋のファッションか
       ③「『kawaii』ファッション」は未熟か成熟か
       ④日仏観察者とフランス着用者のずれ――皆日本人になりたいのか
       ⑤日仏着用者のずれ――憧れとしての互いのファッション
     3.「kawaii」ファッション――フランスのマスメディアと書籍で再定義される「kawaii」ファッション
     4.アプロプリエーションとインスピレーション、あるいは戦略と戦術? フランス、日本、ロンドンのファッションデザイナーによる「カワイイ」の表象

    第4章 フランスにおける「かわいい」未熟な日本女性像の変遷
     1.小さくてかわいいmousmé(ムスメ)の誕生
      (1)「野蛮」で「奇妙」なゲイシャ・ムスメ像
      (2)西洋化したムスメ
      (3)フランス人女性によるムスメの模倣
     2.現代フランスにおけるkawaii、shôjoの表象
      (1)フランスにおけるshôjo受容と表象
     3.「kawaii」日本人女性像――フランスにおけるジャポニスムと現代日本文化受容との関係を通して
     4.日仏ファッションメディアにおける規範的女性像の変遷
      (1)日本の女性ファッション誌にみる「kawaii」の表象――『anan』を事例に
      (2)「かわいい」日本女性像の構築における問い
      (3)『anan』における「かわいい」という規範的女性性の構築と変遷
       ①『anan』創刊時における「カワイイ」――クールでかっこよい自立女性
       ②『anan』における「かわいい」特集
       ③一九八〇年代『anan』における「かわいい」――いい女からかわいい女へ
       ④二〇〇〇年代『anan』におけるかわいいの変遷――「大人かわいい」「kawaii」そして「かわいいからの卒業」へ
       ⑤『anan』における「かわいい」の変遷を通してみえてくるもの
      (4)戦後フランスのELLEにおける規範的女性像の変遷
       ①ファッションとジェンダー表象をめぐるメディア言説分析
       ②欧米のファッションメディアにおける「グラマラス」
       ③一九六六~一九八二年(『anan』で「かわいい」特集が組まれる前、ELLE Franceの姉妹誌であった時代)
       ④一九九〇年代~二〇〇〇年代
       ⑤二〇一〇年代
      (5)現代フランスの男性ファッション誌、女性ファッション誌における規範的女性像の形成
       ①男性ファッション誌GQ, LUIにおいて構築される女性像――裸体女性を事例に
       ②二〇一八年、二〇一九年夏におけるフランスの女性ファッション雑誌における規範的女性像の形成
       ③考察

    第5章 なぜ私たちはかわいくなければならなかったのか
     1.「なぜ私たちはかわいくなければならなかったのか」について考える
      (1)アプロプリエーションの観点から
      (2)「私たちはなぜかわいくなければならないのか」について、ルッキズム、SDGsの観点から
     2.超域文化としての現代「日本」文化の形成と伝達――フランスにおけるkawaiiの受容を通して
      (1)フランスにおける日本のもう一つのイメージとしての暴力性がフランス社会に百科事典的知識として根づくまで
      (2)フランス社会における「かわいい/kawaii」

     結論にかえて
     初出一覧
     主要参考文献
     あとがき
  • 内容紹介

    1970年代以降、日本文化の特質として語られてきた「かわいい」という概念の日本における位置づけの変遷を追うとともに、それが海外とくにフランスで、クールなポップカルチャーとして受容されていく様を、ジェンダーの観点も交えて社会学的に考察する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    高馬 京子(コウマ キョウコ)
    ファッション業界広報に従事後、パリエスト・クレテイユ大学DEA、大阪大学言語文化研究科修了(言語文化学博士)。リトアニアの大学での研究・教育活動、国際日本文化研究センター外国人研究員を経て、現在、明治大学情報コミュニケーション学部専任教授、国際交流担当副学長。研究分野は超域文化論、ファッション文化論、ジェンダー研究、メディア言説・表象分析、記号論
  • 著者について

    高馬 京子 (コウマ キョウコ)
    ファッション業界広報に従事後、パリエスト・クレテイユ大学DEA、大阪大学言語文化研究科修了(言語文化学博士)。リトアニアの大学での研究・教育活動、国際日本文化研究センター外国人研究員を経て、現在、明治大学情報コミュニケーション学部専任教授、国際交流担当副学長。研究分野は超域文化論、ファッション文化論、ジェンダー研究、メディア言説・表象分析、記号論。共編著に『越境するファッション・スタディーズ』(ナカニシヤ出版)、編著に『転生するモード:デジタルメディア時代のファッション』(日本記号学会編(高馬京子特別編集)、新曜社)などがある。

日本とフランスのカワイイ文化論―なぜ私たちは「かわいく」なければならなかったのか の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:高馬 京子(著)
発行年月日:2025/02/20
ISBN-10:4750358908
ISBN-13:9784750358901
判型:B6
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:352ページ
縦:19cm
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