千里遥望―山田喜美句集 [単行本]

千里遥望―山田喜美句集 [単行本] の 商品概要

• 目次（「BOOK」データベースより）

  冬野　昭和五五年～平成四年
  韃靼人　平成五年～平成一六年
  堅田　平成一七年～平成二二年
  殯　平成二三年～平成二九年
  船旅　平成三〇年～令和六年

• 内容紹介

  ◆第一句集
  
  思えば喜美さんは、自分自身に拘りながら、その自分を超えるべく千里先を遥かに望んで俳句を探求する人であった。
  
  序より・小川軽舟
  
  ◆自選十五句
  戦争が無かつたやうに目借時
  舟べりは水ばかりなる大暑かな
  鳩尾に立見の手摺春隣
  水面見て誰も老人原爆忌
  山吹や雨の堅田の佃煮屋
  冷えし鼻突き出してゐる世間かな
  散る桜海に届かず殯（かりもがり）
  指すでにつまむ形や蝶に寄る
  雨粒にいちいち応ふ春の水
  螢追ひ肘雫せるこの世かな
  日盛りや川は木陰に潤へる
  アップル社遍（あまね）はる世や初電車
  旅券に判押して皓歯や星涼し
  茄子の花間に合はぬこと間に合はす
  宿直の娘に持たせ晦日蕎麦

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  山田 喜美(ヤマダ キミ)
  昭和１５年１月岡山市生まれ。昭和６２年鷹同人。藤田湘子、小川軽舟、後藤綾子の各氏に師事。現代俳句協会会員　俳人協会会員。令和６年６月１日　死去

• 著者について

  山田喜美 (ヤマダキミ)
  昭和15年1月　岡山市生まれ
  昭和33年4月　岡山県立岡山操山高等学校卒業
  昭和36年4月　岡山大学法経短期大学部入学
  昭和38年4月　京都学芸大学特殊教育課入学
  昭和42年3月　京都教育大学特殊教育課卒業
  昭和42年4月　大阪府立高槻養護学校勤務
  昭和43年4月　大阪府豊中市立第五中学校刀根山分校　
  　　　　　　 進行性筋ジストロフィー症児学級勤務
  昭和44年3月　退職
  昭和55年3月　鷹入会
  昭和62年 鷹同人
  
  　　藤田湘子、小川軽舟、後藤綾子の各氏に師事
  　　現代俳句協会会員　俳人協会会員
  
  令和6年6月1日　死去

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