本歌取り表現論考 [単行本]
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本歌取り表現論考 [単行本]



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出版社:その他
販売開始日: 2025/03/31
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本歌取り表現論考 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    古典たる古歌を自身の歌に摂取し、新たな和歌を創造する技法、本歌取り。藤原定家が『近代秀歌』『詠歌大概』において準則を定めたこの新古今時代を特徴づける和歌表現は、如何なる歴史的展開の中で萌芽し、展開、定着していったのか。作者の意図と読者の読解との連関を支える教養・知的基盤の共同性に着目。既存の作品から表現や発想を借り、自身のものとして再生する営為の展開を、平安中期のプレ本歌取りのあり方、一大歌壇を成した藤原良経の詠作における漢詩文摂取、新古今時代の新たな和歌表現のあり方を示した藤原俊成の物語摂取、そして、新古今歌人たちが模索した諸種の本歌取り表現のなかにたどり、本歌取り成立の歴史的意義を明らかにする。
  • 目次

    例 言

    序 章
    はじめに
    一、本歌取りとはいかなる方法か
    二、レトリックとしての本歌取り
    三、引用論と本歌取り
    四、和歌文学研究上の本歌取り論
    五、作者主体中心の本歌取り論からの脱却を目指して
    結びに―本書の方法と目的

    第一部 本歌取り成立前史
    第一章 佳句取りと句題和歌
    はじめに
    一、千里「句題和歌」の創作性
    二、千里「句題和歌」の先取性
    三、佳句取りと即事性
    結びに

    第二章 『古今集』時代の〈本歌取り〉
    はじめに
    一、本歌取り認定の要件
    二、『古今集』の万葉歌摂取
    三、「古今和歌」献上と藤原興風歌
    四、宇多天皇の「古今和歌」献上
    五、宇多天皇と〈本歌取り〉
    結びに

    第三章 贈答歌と本歌取り―返歌形式の歌合・題詠―
    はじめに
    一、『京極御息所歌合』
    二、『陽成院一親王姫君達歌合』
    三、源順「万葉集和し侍りける歌」
    結びに

    第四章 『後撰集』時代の〈本歌取り〉
    はじめに
    一、引歌に対する贈答歌
    二、村上天皇後宮の贈答と『古今集』
    三、『後撰集』の〈本歌取り〉
    結びに

    第五章 引歌と本歌取り
    はじめに
    一、『土佐日記』と『蜻蛉日記』の引歌
    二、引歌によるコミュニケーション・選別作用
    三、『源氏物語』の引歌
    四、引歌と本歌取りの共通点
    五、本歌取りにおける詞・句の引用
    結びに

    第二部 漢詩文摂取
    第一章 藤原良経の初学期
    はじめに
    一、若年期の漢詩文摂取
    二、「花月百首」の訓読語利用
    三、「二夜百首」の訓読語利用
    四、漢詩文摂取の展開
    結びに

    第二章 藤原良経『六百番歌合』恋歌における漢詩文摂取
    はじめに
    一、発想の摂取
    二、佳句取りの恋歌
    三、『六百番歌合』以後の詠作
    結びに

    第三章 藤原良経「西洞隠士百首」の寓意と政治性
    はじめに
    一、「秋風の紫くだくくさむら」の寓喩
    二、叙景にこめられた寓意
    三、菱と蓬の情景
    四、佳句取りと本文の主題
    五、佳句取りによる政治批判
    結びに

    補説一 「時失へる」の持つ重み

    第四章 藤原良経『正治初度百首』の漢詩文摂取
    はじめに
    一、漢詩と和歌の重層的摂取
    二、複数の本歌・佳句取り
    三、『新古今集』入集歌―季節感と叙情性
    四、その他の漢詩文摂取和歌
    結びに

    補説二 「人住まぬ不破の関屋の」小考

    第三部 物語摂取
    第一章 藤原俊成自讃歌「夕されば」考
    はじめに
    一、秋歌二十首の配列
    二、「夕されば」歌と『後拾遺集』歌
    三、物語取り和歌として
    結びに

    第二章 『伊勢物語』と藤原俊成の歌論・実作
    ―建久期後半、特に『御室五十首』をめぐって―
    はじめに
    一、「月やあらぬ」歌と建久期後半の俊成歌論
    二、『御室五十首』における「月やあらぬ」の本歌取り
    三、『伊勢物語』八〇段の本歌取り
    四、歌論と実作
    五、俊成の『伊勢物語』取りの方法
    結びに

    第三章 「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事也」考―歌語「草の原」と物語的文脈―
    はじめに
    一、作り物語から和歌へ
    二、美福門院加賀哀傷歌
    三、俊成の読解と新風歌人の「草の原」
    結びに

    第四部 新古今的表現と本歌取り
    第一章 本歌取りと時間―藤原良経の建久期の詠作から―
    はじめに
    一、「花月百首」冒頭歌
    二、歌枕の文学的記憶
    三、季節の進行と物語時間の経過
    四、本歌本説の後日段
    五、「西洞隠士百首」に見る時間経過表現
    結びに

    第二章 本歌の凝縮表現―『後京極殿御自歌合』を中心に―
    はじめに
    一、俊成の加判態度
    二、「いつも聞く」歌の本歌取り技法
    三、凝縮表現
    結びに

    第三章 本歌の否定表現―藤原良経『正治初度百首』を中心に―
    はじめに
    一、否定表現の意図
    二、否定表現の基層
    三、本歌の後日段
    四、時間の進行
    五、「千五百番歌合百首」との比較
    六、否定表現の一回性
    結びに

    第四章 『最勝四天王院障子和歌』の歌枕表現
    はじめに
    一、障子和歌の歌枕と伝統・本意
    二、本歌と異なる季節の歌枕―泉川・清見関・宇津山
    三、本歌の季節からのずらし
    四、本歌の後日段としての表現
    結びに

    第五章 「主ある詞」と本歌取り
    はじめに
    一、凝縮表現
    二、本歌取り歌としての構想
    三、否定表現
    四、本歌と贈答する体
    結びに

    終 章
    一、本歌取りの形成について
    二、漢詩文摂取について
    三、物語摂取について
    四、新古今的本歌取りについて
    五、定家準則という終着点
    結びに

    初出一覧
    索  引
  • 内容紹介

    「古きをこひねがふにとりて、昔の歌の詞を改めずよみすゑたるを、即ち本歌とすと申すなり。」(『近代秀歌』)
    古典たる古歌を自身の歌に摂取し、新たな和歌を創造する技法、本歌取り。
    藤原定家が『近代秀歌』『詠歌大概』において準則を定めたこの新古今時代を特徴づける和歌表現は、如何なる歴史的展開の中で萌芽し、展開、定着していったのか。
    作者の意図と読者の読解との連関を支える教養・知的基盤の共同性に着目。
    既存の作品から表現や発想を借り、自身のものとして再生する営為の展開を、平安中期のプレ本歌取りのあり方、一大歌壇を成した藤原良経の詠作における漢詩文摂取、新古今時代の新たな和歌表現のあり方を示した藤原俊成の物語摂取、そして、新古今歌人たちが模索した諸種の本歌取り表現のなかにたどり、本歌取り成立の歴史的意義を明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小山 順子(コヤマ ジュンコ)
    京都女子大学教授。専門は古典和歌
  • 著者について

    小山順子 (コヤマジュンコ)
    小山順子(こやま・じゅんこ)
    京都女子大学教授。専門は古典和歌。
    主な著書・論文に『藤原良経』(笠間書院、2012年)、『和歌のアルバム―藤原俊成 詠む・編む・変える』(平凡社、2017年)、「『新古今和歌集』における藤原俊成」(『中世文学』67、2022年)、「日本文学と鸚鵡―歌論用語「鸚鵡返し」をめぐって」(河添房江・皆川雅樹編『「唐物」とは何か―舶載品をめぐる文化形成と交流』アジア遊学275、勉誠社、2022年)などがある。

本歌取り表現論考 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:勉誠社
著者名:小山 順子(著)
発行年月日:2025/03/25
ISBN-10:4585390502
ISBN-13:9784585390503
判型:A5
発売社名:勉誠社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:560ページ
縦:22cm
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