海峡を越えた旧石器人類―東北日本における細石刃石器群の技術と石材の変化(新潟大学人文学部研究叢書) [単行本]
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海峡を越えた旧石器人類―東北日本における細石刃石器群の技術と石材の変化(新潟大学人文学部研究叢書) [単行本]



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出版社:知泉書館
販売開始日: 2025/03/21
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海峡を越えた旧石器人類―東北日本における細石刃石器群の技術と石材の変化(新潟大学人文学部研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、北海道から本州へもたらされた細石刃石器群を中心とする製作技術と石材の分析を通じて、海峡を越えた旧石器人類が環境にどう適応したかに迫る基盤的研究である。前半では、細石刃石器群の由来である北海道の白滝型細石刃石器群を新たに検討し、再定義を行う。細石刃核にみられる擦痕に着目し、顕微鏡による観察や細石刃の剥離実験を通してその効果を明らかにし、北海道から出土した石器群の類型化を図る。同様に、本州の同石器群についても新たに類型化と再定義を試み、本州南下後に起きた湧別技法白滝型の変容をたどって、その機能が形骸化した様相を明らかにする。さらに両地域での石器生産システムについても考察する。後半は、近年発達著しい蛍光X線分析装置による原産地分析について、電子マイクロプローブアナライザーによるクロスチェックを行い、黒曜石製石器の原産地の変遷に光を当てる。最後に、白滝型細石刃石器群の年代特定により本州への南下時期と古環境との対応を探り、南下し拡散する過程で発生した石器製作技術や石材消費の変化を総合的にまとめる。基礎研究を通し、海峡をはさみダイナミックに変容する旧石器人類の活動を解明した意義深い貴重な業績である。
  • 目次

    序章
     第1節 本書の目的と意義
     第2節 本書の構成

    第1章 東北日本の細石刃石器群と黒曜石原産地分析における研究史と課題
     第1節 東北日本の細石刃石器群
      第1項 日本列島における細石刃の確認
      第2項 東北日本における細石刃の発見と型式設定
      第3項 「白滝形舟底石器」から白滝型細石刃核
      第4項 湧別技法を中心とした製作技法の整理
      第5項 北海道における白滝型細石刃石器群の位置付け
      第6項 本州東北部の稜柱系細石刃石器群
      第7項 北方系細石刃石器群の分布と生業活動
      第8項 札滑型・幌加型細石刃核を含む北方系細石刃石器群の細分と石器生産構造
      第9項 本州における白滝型細石刃石器群
      第10項 小結
     第2節 北方系細石刃石器群の黒曜石原産地分析
      第1項 黒曜石原産地分析の手法
      第2項 黒曜石原産地分析における課題
      第3項 北方系細石刃石器群を対象とした黒曜石原産地分析
      第4項 小結
     第3節 本書のねらい

    第2章 対象資料
     はじめに
     第1節 北海道の札滑型細石刃石器群
      第1項 オルイカ2遺跡
      第2項 祝梅川上田遺跡
     第2節 北海道の白滝型細石刃石器群
      第1項 白滝服部台遺跡
     第3節 タチカルシュナイ遺跡群
      第1項 遺跡群の概要と立地
      第2項 調査歴
      第3項 白滝型細石刃核を含む遺跡・地点の概要
      第4項 タチカルシュナイ遺跡1958年調査の記録
      第5項 小結
     第4節 本州の札滑型細石刃石器群
      第1項 角二山遺跡
      第2項 荒屋遺跡
     第5節 本州の白滝型細石刃石器群
      第1項 薬莱山No.34遺跡
      第2項 樽口遺跡
      第3項 上原E遺跡
      第4項 宮ノ前遺跡
      第5項 越中山遺跡

    第3章 北海道の湧別技法白滝型に関する研究
     はじめに
     第1節 細石刃核甲板面にみられる擦痕の微細痕跡的評価
      第1項 分析の方法
      第2項 タチカルシュナイ第Ⅴ遺跡C 地点出土資料
      第3項 タチカルシュナイ第Ⅱ遺跡出土細石刃核・作業面再生剝片接合資料
      第4項 小結
     第2節 白滝型細石刃にみられる擦痕の効果
      第1項 細石刃の形態分析
      第2項 細石刃製作技術の比較
      第3項 細石刃核前面角の比較
      第4項 小結
     第3節 擦痕の効果に関する製作実験
      第1項 実験の方法
      第2項 実験の結果
      第3項 小結
     第4節 北海道における白滝型細石刃石器群
      第1項 湧別技法白滝型および白滝型細石刃核の研究史的定義
      第2項 北海道における白滝型細石刃核
      第3項 北海道における白滝型細石刃石器群の器種組成とトゥールの素材供給
      第4項 北海道における湧別技法白滝型
      第5項 小結

    第4章 本州の湧別技法白滝型に関する研究
     第1節 本州における湧別技法白滝型の変容
      第1項 本節のねらい
      第2項 薬莱山No.34遺跡における細石刃製作技術
      第3項 上原E遺跡の細石刃製作技術
      第4項 本州の湧別技法白滝型にみられる製作技術の変容
      第5項 小結
     第2節 本州における白滝型細石刃石器群
      第1項 本州における白滝型細石刃核
      第2項 白滝型に関連する細石刃核
      第3項 本州における白滝型細石刃石器群の器種組成とトゥールの素材供給
      第4項 本州における湧別技法白滝型
      第5項 小結

    第5章 黒曜石製石器の原産地分析による石器石材研究
     はじめに
     第1節 分析の方法
      第1項 EPMAを用いた分析方法
      第2項 EDXを用いた分析方法
     第2節 黒曜石製石器の原産地分析の実践
      第1項 本節の背景と目的
      第2項 タチカルシュナイ第Ⅴ遺跡C地点出土資料のEPMAによる原産地分析
      第3項 タチカルシュナイ第Ⅴ遺跡C地点出土資料のEDXによる原産地分析
      第4項 EPMAとEDXによる分析結果の比較
     第3節 本州における札滑型細石刃石器群の黒曜石原産地分析
      第1項 角二山遺跡
      第2項 荒屋遺跡
     第4節 本州における白滝型細石刃石器群の黒曜石原産地分析
      第1項 薬莱山No.34遺跡
      第2項 上原E遺跡
      第3項 越中山遺跡E地点
      第4項 樽口遺跡A-MS文化層
      第5項 宮ノ前遺跡
      第6項 湯の花遺跡
     第5節 本州東北部の細石刃石器群における黒曜石利用の変遷
      第1項 本節の目的と方法
      第2項 本州東北部の稜柱系細石刃石器群の利用原産地
      第3項 北方系細石刃石器群(札滑型)の利用原産地
      第4項 北方系細石刃石器群(白滝型)の利用原産地
      第5項 小結

    終章
     はじめに
     第1節 年代観の整理
      第1項 北海道における白滝型細石刃石器群の年代
      第2項 本州東北部における札滑型細石刃石器群の年代
      第3項 本州東北部における白滝型細石刃石器群の年代
      第4項 小結
     第2節 北方系細石刃石器群における石材消費
      第1項 札滑型細石刃石器群の石材消費
      第2項 白滝型細石刃石器群の石材消費
      第3項 北方系細石刃石器群における石材消費の変化
     第3節 湧別技法白滝型細石刃製作技術の変容
      第1項 北海道と本州の湧別技法白滝型
      第2項 峠下技法との関係
      第3項 本州の湧別技法札滑型と白滝型
     結語

    あとがき
    引用文献
    附表
    索引
    英文書名
  • 内容紹介

    日本列島には,約3万8千年前には人類が居住していた。海水面が低下した最終氷期,北海道はサハリンや千島列島およびユーラシア大陸まで繫がっていた。しかし本州とは一度も陸化せず,旧石器時代を通し津軽海峡を越えて本州に渡った人々はごくわずかであった。
    本書は,北海道から本州へもたらされた細石刃石器群を中心とする製作技術と石材の分析を通じて,海峡を越えた旧石器人類が環境にどう適応したかに迫る基盤的研究である。
    前半では,細石刃石器群の由来である北海道の白滝型細石刃石器群を新たに検討し,再定義を行う。細石刃核にみられる擦痕に着目し,顕微鏡による観察や細石刃の剝離実験を通してその効果を明らかにし,北海道から出土した石器群の類型化を図る。同様に,本州の同石器群についても新たに類型化と再定義を試み,本州南下後に起きた湧別技法白滝型の変容をたどって,その機能が形骸化した様相を明らかにする。さらに両地域での石器生産システムについても考察する。
    後半は,近年発達著しい蛍光X線分析装置による原産地分析について,電子マイクロプローブアナライザーによるクロスチェックを行い,黒曜石製石器の原産地の変遷に光を当てる。最後に,白滝型細石刃石器群の年代特定により本州への南下時期と古環境との対応を探り,南下し拡散する過程で発生した石器製作技術や石材消費の変化を総合的にまとめる。
    基礎研究を通し,海峡をはさみダイナミックに変容する旧石器人類の活動を解明した意義深い貴重な業績である。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    青木 要祐(アオキ ヨウスケ)
    1992年福島県生まれ、埼玉県出身。2021年、東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期3年の課程を単位取得退学、2022年修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、新潟大学人文社会科学系助教などを経て、新潟大学人文学部学術研究員。日本旧石器学会2021年度若手奨励賞、日本文化財科学会2023年度奨励賞など受賞
  • 著者について

    青木要祐 (アオキヨウスケ)
    1992年福島県生まれ,埼玉県出身。2021年,東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期3年の課程を単位取得退学,2022年修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員,新潟大学人文社会科学系助教などを経て,現在は新潟大学人文学部学術研究員。日本旧石器学会2021年度若手奨励賞,日本文化財科学会2023年度奨励賞など受賞。 〔主要業績〕 青木要祐ほか「本州における白滝型細石刃石器群の石材獲得・消費戦略」『旧石器研究』第19号(日本旧石器学会,2023年)。青木要祐・佐々木繁喜「山形県湯の花遺跡出土黒曜石製石器の原産地分析とその含意」『文化財科学』第86号(日本文化財科学会,2023年)。青木要祐・鹿又喜隆編『越中山遺跡の研究―2023年度発掘調査報告書―』(越中山遺跡調査団,2024年)ほか。

海峡を越えた旧石器人類―東北日本における細石刃石器群の技術と石材の変化(新潟大学人文学部研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:青木 要祐(著)
発行年月日:2025/03/31
ISBN-10:486285432X
ISBN-13:9784862854322
判型:規小
発売社名:知泉書館
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:386ページ
縦:23cm
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