緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 [単行本]
    • 緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 [単行本]

    • ¥4,180126 ゴールドポイント(3%還元)
    • お取り寄せ
緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 [単行本]
画像にマウスを合わせると上部に表示
100000009004104165

緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 [単行本]



ゴールドポイントカード・プラスのクレジット決済で「書籍」を購入すると合計12%ゴールドポイント還元!合計12%還元書籍の購入はゴールドポイントカード・プラスのクレジット決済がお得です。
通常3%ゴールドポイント還元のところ、後日付与されるクレジット決済ポイント(1%)と特典ポイント(6%)、さらにご利用明細WEBチェックにご登録いただくと2%追加して合計12%ゴールドポイント還元!詳しくはこちら

価格:¥4,180(税込)
ゴールドポイント:126 ゴールドポイント(3%還元)(¥126相当)
お届け日:お取り寄せこの商品は、日時を指定できません。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:南江堂
販売開始日: 2025/04/28
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    心不全、COPD、間質性肺疾患、CKD、アルコール性肝疾患、神経難病(ALS/パーキンソン病)。それぞれ異なる、こころの軌跡。緩和ケアの現場で使える心理療法のエッセンスを紹介。各非がん疾患特有の心理過程に沿った対応・ACPを解説。実践例や心身医学のトピック、面談のテクニックを豊富に掲載。
  • 目次

    【書評】
    「なんとなくうまくやる医者には概念的裏付けがあることがわかる」
     「あの人がみると,なんとなく患者さんが落ち着かれるよねえ」「あの人に頼むと,ご家族がなんか笑顔になってくるよねえ」そういう医師や看護師(他の職種でもだろうが)はどの施設にもいる.筆者も臨床でのフロントラインにいたときはそのようにいわれる医師の一人であった(らしい).

     こういう医療者には2つの類型がある.一つは,その人の本能で日々行動しているのだが,知識のある人がみると,「あ,いま○○的アプローチしてる」タイプの人.筆者の周りでは,まかせておけば確実のベテラン看護師さんによくみられる.本人も言葉ではうまく説明できないけど,○○的なアプローチを自然と習得している人である.難しい木材を加工しているうちに技術を身につけた大工さん,雨ばっかりで味が落ちた時期でも野菜がおいしくなるように工夫できる料理人という雰囲気である.

     もう一つは,自分で意識的に○○的アプローチや○○法を取得して,実践している人で,こちらは医師に多い気がする.とくに,心も身体も何とかしたいというモチベーションの心療内科や家庭医系の人が自主的に学習と経験を積み重ねているようにみえる.筆者は(我流だが)心療内科をやっていたこともあり,ホスピス時代に看護師さんから頼まれて,勉強会で心療内科的な臨床技術をホスピスの日常に応用する,みたいな勉強会をやっていた.今思うとあれは好評であった.

     さて,本書では,日々の臨床のなかでちょっとしたことで患者さんを笑顔にできる,(まではいかなくても)行き詰まった場面を少し打開できる方法が多く提示され,さらにそれぞれ概念化して説明されているというところが強みである.編集の松田能宣先生が優れた心療内科医であるということがこの1冊を通して流れる雰囲気を作っているに違いない.

     筆者がよく使う(というか筆者のなかから自分の人生にも一致するものとして自然に出てくる)概念で,本書でも紹介しているものに近そうなものを一つあげておく.

     いろんな治療を求める家族の自責感:同時期に複数の経験が重なったことで自分で研究したことのあるテーマである.医療の目でみたら「効果のない」治療を求めるご家族の少なからずが「自分が十分なことができなかった」という自責感を抱えている.筆者の経験では,「ずっと夜に咳をしているのは知っていたから,もっとはやく病院に連れて行っていれば手遅れにならなかったと思うと……(こらえていた涙をつーっと流す)」という方が多かった.こういうときに,「その治療の効果はこういうことだから,効果がない(かえって負担になる)んですよ」といっても,まったく緩和ケアになっていない.「ところで,ひょっとしてですけど,なにか自分を責めてたりされてませんか」と視点を変えてみて,相手の苦しみを和らげようとするのが緩和ケアである.

     だいたいうまくいくやり方というのは,世代や人種を超えて,それなりの一貫性がある(禅とマインドフルみたいなものだ).緩和ケア臨床においてそれなりにうまくいくやり方というのは経験的にあるが,心療内科的な方法と共通することも多い.いや,それは,そもそも人間が社会で生きていくうえでの工夫といってよいのかもしれない.本書は,意識せずに(本能にしたがって)上手に臨床をしている人が読んだら,「あ~あれってこういう概念があるのか!」と思うだろうし,一方,臨床実践が行き詰まっていてもうひといき何とかしたいという人が読んでも「そういう概念と技術があるのか!」と思う本である.緩和ケアにおけるホスピス精神とともに,有用な概念や技術が根づいていくことで,患者さんやご家族の笑顔が増えるといいなと思う.

    臨床雑誌内科136巻4号(2025年10月号)より転載
    評者●森田達也(聖隷三方原病院 副院長/同緩和支持治療科)



    【はじめに(序文)】
     日本における緩和ケアは、主にがん患者さんを対象として発展してきました。また、疼痛や呼吸困難といった身体症状の治療・ケアが重視される一方で、精神・心理症状への対応は十分に広がっているとは言いがたいのが現状です。このように「非がん患者さんの精神・心理症状の治療・ケア」については国内で十分に均てん化されているとはいえません。

     本書は、2023年に開催された第28回日本緩和医療学会のシンポジウム「致死性慢性疾患患者の心理過程、病気の受容や対処行動」をきっかけに企画が始まりました。がんと非がんでは病状経過や精神・心理症状で共通する部分がある一方で、非がん患者さんでは疾患ごとに特有の精神・心理症状があるのだなと感心したことを覚えています。ちょうどその折に南江堂のスタッフにお会いし、「こうした知見を臨床現場で役立ててもらうために書籍化してはどうか」という話になりました。

     本書の主な特徴は三つあります。

     第一に、読者の皆様が実臨床で実践可能な心理療法のエッセンスを紹介しています。私が心療内科の研修をしていた当時、指導医から「自分がやりたい心理療法をやるのではなく、目の前の患者さんに必要な心理療法のエッセンスを組み合わせて実践することが大事」と教えてもらいました。特定の心理療法についてしっかり研修することは多くの一般医療者にとって難しいことが多いと思います。本書には事例を含めた実践的な内容が数多く載っていますので、どんどん活用してください。

     第二に、各疾患特有の心理過程や対処法、さらにはACP(アドバンス・ケア・プランニング)についてわかりやすく解説しています。非がん患者さんの治療・ケアにあたるとき、該当する疾患を参照することで、その患者さんが病の軌跡のどの段階にいて、どのような心理的苦痛を抱えやすいのかを理解しやすい構成にしています。症状マネジメントに困ったときは、具体的な対応方法や処方例の記載が役立ちます。また、ACPを実践する際に疾患ごとに押さえておきたいポイントも簡潔にまとめています。さらに、事例を紹介することでより具体的なイメージをもちやすいように工夫しています。

     第三に、非がん患者さんのこころのケアを実践するうえで知っておきたい心身医学・精神医学・心理学のTipsやトピックをまとめています。医師や看護師がこれらの分野を学ぶ機会は限られているため、実臨床で役立つ知識を厳選し、エキスパートの方々に執筆いただきました。

     本書が、読者の皆様の日常臨床の一助となり、非がん患者さんのこころの安寧につながることを心より願っています。最後に、実践的かつわかりやすい内容を執筆いただいた執筆者の皆様、そして書籍化に尽力いただいた南江堂のスタッフに深く感謝申し上げます。

    2025年3月
    松田能宣

    【目次】
    Chapter 1 使える! 心理療法のエッセンスと実践
     01 認知行動療法
     02 マインドフルネスとコンパッション
     03 家族療法
     04 解決志向アプローチ
     05 動機づけ面接
     06 問題解決療法
     
    Chapter 2 非がん疾患の心理過程とその対応
     01 心不全
     02 慢性呼吸器疾患
      A COPD
      B 間質性肺疾患
     03 慢性腎臓病(CKD)
     04 アルコール性肝疾患
     05 神経難病
      A 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
      B パーキンソン病
     
    Chapter 3 非がん患者のこころのケアTips & Topics
     01 治療的自己
     02 共感と共鳴
     03 防衛機制
     04 病態仮説の構築
     05 ジョイニング
     06 リフレーミング
     07 メタファー
     08 心理的ケアとしての身体診察
     09 自律訓練法
     10 漸進的筋弛緩法(PMR)
     11 共鳴呼吸法
     12 不眠症の非薬物療法
     13 ナラティブアプローチ
  • 出版社からのコメント

    心不全やCOPD,慢性腎臓病といった代表的な慢性疾患を取り上げ,非がん患者の心理的苦痛に対応するための実践的知識を提供.
  • 内容紹介

    非がん患者のこころのケア,がんとはどう違う?
    心不全やCOPD,慢性腎臓病,アルコール性肝疾患,神経難病(ALS,パーキンソン病)といった代表的な慢性疾患を取り上げ,非がん患者の心理的苦痛に対応するための実践的知識を提供.1章では心理療法のエッセンスと実践方法を,2章では各疾患の心理過程に伴う対応とケアの実際を解説.ケースや面談のテクニックも豊富に紹介し,緩和ケアの現場で明日から役立てられる一冊.

    【目次】
    Chapter 1 使える! 心理療法のエッセンスと実践
     01 認知行動療法
     02 マインドフルネスとコンパッション
     03 家族療法
     04 解決志向アプローチ
     05 動機づけ面接
     06 問題解決療法
     
    Chapter 2 非がん疾患の心理過程とその対応
     01 心不全
     02 慢性呼吸器疾患
      A COPD
      B 間質性肺疾患
     03 慢性腎臓病(CKD)
     04 アルコール性肝疾患
     05 神経難病
      A 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
      B パーキンソン病
     
    Chapter 3 非がん患者のこころのケアTips & Topics
     01 治療的自己
     02 共感と共鳴
     03 防衛機制
     04 病態仮説の構築
     05 ジョイニング
     06 リフレーミング
     07 メタファー
     08 心理的ケアとしての身体診察
     09 自律訓練法
     10 漸進的筋弛緩法(PMR)
     11 共鳴呼吸法
     12 不眠症の非薬物療法
     13 ナラティブアプローチ

緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 の商品スペック

商品仕様
出版社名:南江堂
著者名:松田 能宣(編集)
発行年月日:2025/04/30
ISBN-10:4524211616
ISBN-13:9784524211616
判型:規小
発売社名:南江堂
対象:専門
発行形態:単行本
内容:医学・薬学・歯学
言語:日本語
ページ数:193ページ
縦:21cm
他の南江堂の書籍を探す

    南江堂 緩和ケアの現場で実践する非がん患者のこころのケア入門 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!