資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本]
    • 資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本]

    • ¥3,960119 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年7月31日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009004114365

資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本]



ゴールドポイントカード・プラスのクレジット決済で「書籍」を購入すると合計12%ゴールドポイント還元!合計12%還元書籍の購入はゴールドポイントカード・プラスのクレジット決済がお得です。
通常3%ゴールドポイント還元のところ、後日付与されるクレジット決済ポイント(1%)と特典ポイント(6%)、さらにご利用明細WEBチェックにご登録いただくと2%追加して合計12%ゴールドポイント還元!詳しくはこちら

価格:¥3,960(税込)
ゴールドポイント:119 ゴールドポイント(3%還元)(¥119相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年7月31日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:みすず書房
販売開始日: 2025/05/20
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「わたしたちが生きている時代は比類のない不平等の時代なのではないだろうか?広く受け入れられているナラティブは、そう、そのとおりだと主張する。その道筋は19世紀ヨーロッパから始まり、低い税率と最小限の市場規制によって野放しの資本蓄積が可能となって、それが二つの世界大戦まで続いたのち、累進課税政策によって富裕層の財産が減少した。しかし、と物語は続き、20世紀後半になってこの流れが押し返され、富の不平等は歴史的な高水準へと押し上げられてしまった…このお話は、魅力的ではあるが、大きな欠陥をかかえている。この本の目的は、富の歴史にまつわる枠組みを作り直すことにある。最新の歴史的データをてこに、既存の研究も踏まえながら、富の平等化の主たる触媒は戦争による破壊でも累進課税制度でもない、と主張する。…本当のゲームチェンジャーはふつうの市民のあいだでの資産所有の拡大であり、その原動力の大半が自宅所有と年金貯蓄だった」(はじめに)。
  • 目次

    はじめに

    1 前向きなストーリーを掘り起こす
    新しいデータは古いナラティブに異を唱えている
    戦争ではなく住宅と年金
    ゼロサムゲームに別れを告げる
    1-1 これまでのナラティブは、戦争と累進課税が1世紀の富の不平等の形を決めたと主張している
    1-2 新しい歴史的ナラティブ――ずっと豊かに、平等に
    3つの事実というかたちでの新しい富のナラティブ
    制度の変化と富の定義の拡張
    1-3 富の不平等の測定――展望と落とし穴
    富の定義
    現在と過去の家計の富の測定
    富の不平等の推定
    富裕層を研究する理由
    富豪リストは信用できるのか
    1-4 ほかの指標でも不平等は縮小している
    4つの社会的・経済的次元での不平等の縮小
    所得不平等を長期的に見る――政府の役割の増大
    グローバルな視点
    1-5 政策立案者が富の歴史から学べること
    1-6 この本の概略

    第I部 富の構築

    2 富の蓄積の歴史
    2-1 1人当たり実質純資産の軌跡
    戦後の急上昇
    2-2 富/所得比率の進化
    富/所得比率は国ごとのばらつきが大きい
    2-3 19世紀の資本――新しい図式
    イギリス――これまで考えられていたほど極端ではなかった
    ドイツ再考――スペインとスウェーデンが明らかにする新たな洞察
    家庭内生産――歴史的な国民経済計算から漏れた所得
    2-4 富/所得比率の歴史を再評価する
    第一次世界大戦前の富についての見方は変わったが戦後のシリーズに変化はない
    消える大陸間格差――ヨーロッパとアメリカ
    2-5 資本/所得比率で見ると長期的な傾向は安定している
    資本を使うか富を使うか
    資本/所得比率を用いると傾向がおだやかに

    3 変わりゆく富の性質
    3-1 1世紀前の富の構成――農業用地と法人証券
    農業時代の富
    工業の拡大と金融資産の役割
    3-2 大衆の富の増大
    富の成長の経済学――貯蓄とキャピタルゲイン
    西欧の富の成長を分解する――貯蓄かキャピタルゲインか
    戦後期の富の民主化
    自動車、船舶、宝石――耐久消費財と高額消費財の役割
    家計ポートフォリオの資産構成――スナップショット
    3-3 過去130年の家計の負債

    4 自宅と年金――家計の富の二つの柱
    4-1 自宅所有――家計の富の第一の柱
    自宅所有率の歴史的上昇
    儲かる投資としての自宅
    持ち家は賃貸住宅よりも減耗が遅い
    4-2 年金貯蓄――家計資産の第二の柱
    積立式年金貯蓄が1980年以降に急増した経緯
    長寿命化
    年金の証券化
    1980年以降の金融市場ブームが年金積立金の価値を高めた
    積立式年金への移行に関する批判的な意見
    積立式年金――ひとつのサクセスストーリー

    第II部 富の不平等

    5 20世紀の富の大平等化
    5-1 過去130年の富の不平等の進化
    20世紀をとおしてトップ層の富のシェアは下がっている
    1980年以降の富の不平等
    西欧世界に広がる歴史的な富の平等化
    1900年の富の不平等はなぜあれほど大きかったのか
    アメリカのトップ層の富のシェアの傾向をめぐる議論
    底辺層、中間層、トップ層の富のシェア
    5-2 超富裕層は富の大平等化を回避したのか
    今日の最富裕層は歴史的に見てどれほど富裕なのか
    超富裕層とは誰なのか、彼らの財産をどのようにして測定するのか
    超富裕層は大平等化を免れてはいなかった
    5-3 底辺にいるのは誰なのか
    多くの資産貧困者は所得貧困者ではない
    資産貧困層のかなりの部分は若いだけ
    資産貧困をあまり気にしなくてよいその他の理由
    5-4 富の保有におけるジェンダーおよび人種の格差
    富の人種格差
    富のジェンダー格差

    6 富の大平等化を探る
    6-1 富裕層と貧困層の富の成長を比較する
    成長を単純に分解すると
    西欧の富はトップ層の引き下げではなく底辺層の引き上げをとおして平等化された
    下位集団と上位集団での富の軌跡
    6-2 自宅所有は富の不平等にどのように影響するのか
    中間層ポートフォリオのなかでの自宅
    自宅所有と富の不平等の負の相関
    6-3 資本への衝撃としての戦争
    二つの世界大戦はトップ層の富のシェアを一様に下げはしなかった
    両世界大戦中の絶対的な富の保有
    戦争は富の不平等の縮小に不可欠ではない
    6-4 課税と富の不平等の形成
    富への課税vs資本所得への課税――まとまらない議論
    課税の歴史的な影響をふりかえる
    6-5 制度変化と富の不平等の傾向
    政治プロセスと経済的成果――制度的なフィードバックループ
    教育改革と知識の拡散
    労働政策と専門職の台頭
    金融発展はどのように労働者の富の蓄積を助けたか

    7 隠れたオフショア資産
    7-1 オフショア資産の定義
    オフショア資産は単なる脱税ではない
    使われすぎている「タックスヘイヴン」のレッテル
    7-2 オフショア資産とその所有者の評価
    グローバルなオフショア資産の推定
    オフショア資産の所有者の特定
    資本税逃れによる歳入への影響
    7-3 オフショア資産は富の不平等にどう影響するのか
    オフショア資産とトップ層の富のシェア
    オフショア資産と富の不平等の長期的傾向

    8 公共部門の富
    8-1 社会保障資産と富の不平等への影響
    社会保障資産の計算
    社会保障資産の分配効果
    社会保障資産についての歴史的視点
    8-2 政府の富の振り分け
    政府の純資産はほぼゼロ
    国富を分配すると
    政府の富は限定的な道具

    9 相続と富の不平等
    9-1 相続財産の巨視的な見方
    国の全相続フローを計算するためのモデル
    相続フローの歴史的傾向――長期的な減少
    富のストックとの関係で見た相続フロー
    相続される富の割合は減っている
    9-2 相続とそれによる富の不平等への複雑な影響
    スウェーデンでの相対的および絶対的な不平等効果
    意味合いと将来の方向
    9-3 極端な富の誕生――セルフメイドの財産か相続財産か
    9-4 世代間の資産譲渡――相続資本の役割
    富と相続に関する新しい多世代ミクロデータ
    世代を超えた富の正の相関
    親からの富の移譲の半分は相続をとおして行われている

    第III部 富の新しい歴史

    10 結論と政策洞察
    10-1 富の不平等の歴史を再考する
    10-2 政策立案者への教訓
    10-3 住宅所有のための実践的な結論

    索引/原注/参考文献/図表一覧
  • 出版社からのコメント

    ピケティのナラティブを超える格差研究の最前線。「本書は格差が自然の法則でも経済の法則でもないことを示している」D・アセモグル
  • 内容紹介

    ピケティ『21世紀の資本』のナラティブを超える、格差研究の最前線。

    「本書は、格差が自然の法則でも、経済の法則でもないことを示している」
    ダロン・アセモグル(2024年ノーベル経済学賞受賞)

    「本書を無視できる者はいない」
    ブランコ・ミラノヴィッチ(ニューヨーク大学教授)

    「豊富な新データで、不平等をめぐる新たな歴史を提示している」
    グレゴリー・クラーク(カリフォルニア大学デイヴィス校教授)

    「ここ数十年で、西欧世界の私有財産は何倍にも増えて、わたしたちはかつてなく豊かになった。しかし、億万長者(その一部は同時に国際的な有名人)の急増を目にすると、すぐにこんな疑問が浮かんでくる――わたしたちが生きている時代は比類のない不平等の時代でもあるのではないだろうか?
    広く受け入れられているナラティブは、そう、そのとおりだと主張する。このストーリーは、富を権力と不平等の道具として描き出す。その道筋は19世紀ヨーロッパから始まり、低い税率と最小限の市場規制によって野放しの資本蓄積が可能となって、それが二つの世界大戦まで続いたのち、累進課税政策によって富裕層の財産が減少した。しかし、と物語は続き、20世紀後半になって市場に優しい政策の波がくるとこの流れが押し返され、富の不平等は歴史的な高水準へと押し上げられてしまった、となる。
    このお話は、魅力的ではあるが、大きな欠陥をかかえている。
    この本の目的は、富の歴史にまつわる会話の枠組みを作り直すことにある。最新の歴史的データをてこに、既存の研究も踏まえながら、富の平等化の主たる触媒は戦争による破壊でも累進課税制度でもない、と主張する。こうした要素にも効果はあったが、それでは富の形成に働くもっと幅広い、強い力を説明できない。本当のゲームチェンジャーはふつうの市民のあいだでの資産所有の拡大であり、その原動力の大半が自宅所有と年金貯蓄だったことを示していく」(はじめに)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ヴァルデンストロム,ダニエル(ヴァルデンストロム,ダニエル/Waldenstr¨om,Daniel)
    スウェーデン、ストックホルムにある産業経済学研究所(Research Institute of Industrial Economics:IFN)経済学教授。同研究所では「課税と社会」研究プログラムを主導している。2009年、ストックホルム経済大学で経済学のPh.D.を取得後、ルンド大学で経済史のPh.D.も取得。その後、ウプサラ大学、パリ経済学校、UCLAで教鞭をとる。専門は経済的不平等、財政政策、経済史

    立木 勝(タチキ マサル)
    翻訳家
  • 著者について

    ダニエル・ヴァルデンストロム (ダニエルヴァルデンストロム)
    (Daniel Waldenström)
    スウェーデン、ストックホルムにある産業経済学研究所(Research Institute of Industrial Economics: IFN)経済学教授。同研究所では「課税と社会」研究プログラムを主導している。2009年、ストックホルム経済大学で経済学の Ph.D.を取得後、ルンド大学で経済史の Ph.D.も取得。その後、ウプサラ大学、パリ経済学校、UCLAで教鞭をとる。専門は経済的不平等、財政政策、経済史。著書Lifting All Boats?: The Evolution of Income and Wealth Inequality over the Path of Development (Department of Economic History, Lund Unviersity, 2009)。共著Sick of Inequality?: An Introduction to the Relationship between Inequality and Health (Edward Elgar, 2016) ほか。

    立木勝 (タチキマサル)
    (たちき・まさる)
    翻訳家。訳書 ミラノヴィッチ『不平等・所得格差の経済学』(明石書店、2025)スタサヴェージ『民主主義の人類史』(みすず書房、2023)ブルネルマイヤー『レジリエントな社会』(共訳、日経BP 日本経済新聞出版、2022)スコット『反穀物の人類史』(みすず書房、2019)ほか。
    *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:ダニエル ヴァルデンストロム(著)/立木 勝(訳)
発行年月日:2025/05/16
ISBN-10:4622097818
ISBN-13:9784622097815
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:280ページ
縦:20cm
重量:355g
その他: 原書名: RICHER AND MORE EQUAL A New History of Wealth in the West〈Waldenstr¨om,Daniel〉
他のみすず書房の書籍を探す

    みすず書房 資産格差の経済史―持ち家と年金が平等を生んだ [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!