「滅び」と生きる―宮崎県椎葉村における種間関係の動態 [単行本]
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「滅び」と生きる―宮崎県椎葉村における種間関係の動態 [単行本]



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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2025/05/24
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「滅び」と生きる―宮崎県椎葉村における種間関係の動態 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「秘境」…宮崎県椎葉村。かつて狩猟採集や焼畑を生業としたこの土地にも、大きな変化が訪れている。国の植林政策や保護政策が山を変え、養蜂が衰退する一方、シカ肉の商品化に乗りだす。ヒトもまた動植物と新たに出会い、関係を結びなおす今、農山村を見つめる目にも変化が起きている。新たな種の交渉。それが示すのは滅びか?希望か?種の交渉をミクロに見つめ、不安定な世界を生き抜く知恵と技をつむぐ。
  • 目次


    1 山村の変容を捉える視座
      1 「滅びゆく山村」という言説
      2 「滅びゆく山村」に見え隠れする問題系
    2 「荒廃した土地」に生成する複数種の交渉
      1 「アッセンブリッジ(寄りあつまり)」
      2 「伝統的な生態学的知識(TEK)」
    3 本論の内容と構成
    4 調査・調査地の概要
    5 登場人物について

    第Ⅰ部 変わりゆく山村,生業,人々と土地の関係性

    第1章 椎葉村の生活世界
    1 社会構成
    2 複合的生業
    3 社会変容と生業の変化
    第2章 「先祖の田」の生成-限界集落における稲作の動態
    1 「限界集落」における稲作
      1 今日の稲作と「先祖の田」
      2 稲作の実践
      3 獣害と被害対策
      4 「先祖の田」を耕し続ける人々
      5 「鬼の首ねじり」儀礼の復活
    2 国家による椎葉村の田の開拓
    3 小括

    第Ⅱ部 獣害:野生動物と人々との関わり合いの諸相

    第3章 「害獣」を仕留め山の神に捧げる
    -イノシシ・シカの狩猟と有害鳥獣捕獲との関連について
    1 はじめに
    2 椎葉村における有害鳥獣捕獲の位置づけ
    3 イノシシとシカを対象とした有害鳥獣捕獲
      1 駆除狩り
      2 ワナ猟
    4 狩猟にまつわる言葉や名称
      1 狩猟領域:狩倉(カクラ)
      2 狩り場の名称
    5 イノシシ・シカに対する認識と狩猟儀礼
      1 イノシシ・シカに対する猟師の認識
      2 狩猟儀礼
    6 小括

    第4章 猿害から生成される「サルの祟り」の多層性
    1 はじめに
    2 猿害の状況
    3 猿害対策
      1 農家による田畑の管理
      2 猟師によるサルの駆除
    4 サルの祟り
    5 「サルの祟り」の重層的構成

    第5章 大型囲いワナが椎葉村に設置されるとき
    -サル捕獲機具の開発と利用をめぐる考察
    1 はじめに
    2 国や県によるサルの個体群管理と椎葉村におけるサルの捕獲
    3 研究機関による大型囲いワナの開発
    4 大型囲いワナの設置と利用
    5 大型囲いワナが椎葉村に設置されるとき

    第Ⅲ部 家畜化-複数種の協働をめぐる諸相

    第6章 猟犬の「変身」-猟師と猟犬の接触領域に着目して
    1 はじめに
    2 里における猟犬の飼育
    3 狩猟における猟師と猟犬
      1 狩猟の実際--獲物の探索
      2 獲物との格闘と捕獲
      3 猟中の猟犬の怪我と死
      4 神になる猟犬
    4 「家畜」「パートナー」「神」となる猟犬

    第7章 養蜂をめぐるハイブリッド・コミュニティの生成
    -知覚を通じた複数種間の交渉に着目して
    1 はじめに
    2 「群れ」を単位とするミツバチ,その生態と感覚器官
    3 養蜂を通じた複数種間の交渉
      1 巣箱づくりと設置(2~3月頃)
      2 巣箱の掃除(2~4月)
      3 ミツバチの分蜂と分蜂群の捕獲(4~5月)
      4 花粉・花蜜を貯める時期(3~6月,9月)
      5 採蜜(9月中旬~11月中旬)
      6 越冬期(12~3月)
      7 スズメバチとアカリンダニに対する対策
    4 道具がミツバチと養蜂家の関係にもたらす影響
    5 養蜂をめぐるハイブリッド・コミュニティの生成・消滅

    第8章 ニホンミツバチの減少と養蜂の変容
    1 地域の生態系の変容,蜜源植物の減少
    2 ハチミツの商品化に伴う養蜂の変化
    3 ミツバチの感染症や寄生虫の増加
    4 養蜂をめぐる複数種の関係の動態

    第Ⅳ部 シカ肉の商品化
    -ジビエ事業の拡大とシカ-人関係の変容

    第9章 シカ肉のジビエ利用をめぐる考察
    -宮崎県の山間部におけるシカ肉生産の過程に着目して
    1 はじめに
    2 シカの食性・生態の変化と,シカ肉の商品化計画
    3 シカ肉の生産過程(捕獲・搬入・解体・加工)
      1 ジビエ事業に取り組む地域のシカ肉生産
      2 椎葉村におけるシカ肉生産
    4 なぜ椎葉村では食肉処理施設が建設されないのか

    第10章 考察と結論
      1 山村のなかのアッセンブリッジ
      2 山村を生きる人々の技

    初出論文
    謝辞
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    環境破壊と生業変容は、滅びなのか、新たな種間関係への希望か?種の交渉をミクロに見つめ、不安定な世界を生き抜く知恵と技をつむぐ
  • 内容紹介

    宮崎県椎葉村。かつて狩猟採集や焼畑を生業とした「秘境」にも、大きな変化が訪れている。国の植林政策が山を変え、養蜂が衰退する一方、シカ肉の商品化に乗りだす。環境破壊と生業変容は、滅びなのか、あるいは新たな種間関係を示す希望なのか? さまざまな種の交渉をミクロに見つめながら、この不安定な世界をたくましく生き抜く知恵と技をつむぎだす。

    図書館選書
    環境破壊と生業変容は、滅びなのか、新たな種間関係を示す希望なのか?……宮崎県椎葉村。この「秘境」にも、大きな変化が訪れている。種の交渉をミクロに見つめながら、この不安定な世界を生き抜く知恵と技をつむぐ。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    合原 織部(ゴウハラ オリベ)
    法政大学人間環境学部講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士(文化人類学)
  • 著者について

    合原 織部 (ゴウハラ オリベ)
    法政大学人間環境学部講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了,博士(文化人類学)。
    主な著作に,「『先祖の田』の生成-宮崎県椎葉村における住民-景観間の動態に着目して」(『社会人類学年報』第47号,pp.83-114,2021年),「猟犬の死をめぐる考察-宮崎県椎葉村における猟師と猟犬の接触領域に着目して」(大石高典・近藤祉秋・池田光穂(編)『犬からみた人類史』pp.198-214,勉誠出版,2019年)などがある。

「滅び」と生きる―宮崎県椎葉村における種間関係の動態 の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会
著者名:合原 織部(著)
発行年月日:2025/05/25
ISBN-10:4814005911
ISBN-13:9784814005918
判型:A5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:280ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
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