女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち [単行本]
    • 女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち [単行本]

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女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち [単行本]
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女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち [単行本]



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出版社:八坂書房
販売開始日: 2025/05/22
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女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「中世の秋」の街頭に息づいていた知られざる「女の世界」。未曾有の経済的繁栄を背景に花開いた「女の都」で、人びとはいかに生を享け、愛を育み、結婚し/あるいは結婚せず、投資・蓄財にはげみ、どのような老後を迎えていたのだろうか。都市に蓄積された厖大な史料を丹念に掘り起こし、商人・職人、投資家、芸術家、ベギン、娼婦など、名もなき女性たちの肉声を鮮やかに再現。女性にとって暗い時代とされることが多い西欧中世のイメージを覆してみせ、女性史研究に新地平をひらいた画期的論考の全訳。図版多数。
  • 目次

    序論 都市をめぐる、もう一つの中世史
    論点と史料 16

    第Ⅰ章 都市における〈女の一生〉──良家の子女から捨子まで──(アンドレア・バルディン+イェレ・ハーメルス)
    喜ばしき誕生/幼子から少女へ/大人になること/大人の女性とその身体/ひとたび結婚すると/独身女性──おひとりさまと寡婦──/結び
    ❖──女性のモード/美の理想/女性と貧困

    第Ⅱ章 女性と結婚──パートナーの選択、婚姻をめぐる争いと様々な関係──(シャネル・ドゥラメイユール)
    結婚──法制度、準備、そして儀式──/誘拐と意に添わぬ結婚/愛、色欲、そして嫉妬/結婚後のトラブル──偽誓と姦淫──/離縁と再婚/結び
    ❖──結婚の贈り物/「心付け」とカラー・コード/庶民の声?/家庭内での愛情、文学作品が説くところでは

    第Ⅲ章 女性と財産・投資・ビジネス──女が企業家になる方法──(アンドレア・バルディン)
    元手を手にすること──相続権──/自由と後見の狭間に立つ成人女性/女性の財産に対する脅威と保護/女投資家・投機家/ヤンネ・スヒュッツの物語/ジェンダー的役割観および伝統的見解の重み/結び
    ❖──参審人登録簿──日常生活を検証するための金の鉱脈──/クリスティーヌ・ド・ピザン(一三六四頃~一四三〇年)

    第Ⅳ章 敬虔な女性たち──「共に、いとも清く生きる」ベギンについて(キム・オーフェルラート)
    数字から見たベギン運動/ベギンホフの創建と発展/外での付き合いを拒絶する敬虔な女性たち?/よき名声とよき家門?/女職人──生きるためか、ビジネスか──/「ベギンらの言葉と振る舞いについて」/結び
    ❖──修道女/看護人としてのベギン/ベギンの装束

    第Ⅴ章 現場で働く女性たち──同職組合の内と外で──(ネナ・ファンデウェールト+イェレ・ハーメルス)
    都市の同職組合/闇市/同職組合のなかの女性たち/核家族のなかの既婚女性/独身女性たち/働く寡婦たち/結び
    ❖──女の魚/祈禱師/芸術畑の女性たち

    第Ⅵ章 「性悪女Quade wijven」──女性と暴力、犯罪、そして暴動──(イェレ・ハーメルス)
    数値/殴打、盗み、死、そして処罰/自殺、魔術、姦淫について/侮辱と喧嘩/政治的抗議と女性の反乱/結び
    ❖──巡礼について/女性によって、そして女性に向けて、よく用いられる罵り言葉/中世において反乱を起こすこと

    第Ⅶ章 エロスと女性──セクシュアリティ、性的同意、そして売春───(シャネル・ドゥラメイユール+イェレ・ハーメルス)
    女性とセクシュアリティ/強姦、同意、そして強要されたセックス/売春──都市社会の只中で、しかしまた周縁でも──/「ふしだらな女たち」の館で/快楽の娘たち、快楽のための娘たち?/間違いが起こったら……/結び
    ❖──女性と性的悦び/刑吏と娼婦/ストーフ

    結論│「賢い女たち」について

    謝辞
    原註  
    訳者あとがき 
    索引  
    史料/参考文献
  • 出版社からのコメント

    「中世の秋」の街角は、どれくらい「女の顔」をしていたのだろう。西欧中世=女性にとって暗い時代というイメージを覆す画期的論考。
  • 内容紹介

    「中世の秋」の街頭風景は、ほんとうはどれくらい「女の顔」をしていたのだろう?
    未曾有の経済的繁栄を背景に活気づく中世後期のネーデルラント諸都市で、女性たちはいかに生を享け、愛を育み、結婚し/あるいは結婚せず、地道に働く、信心や技芸に没頭する、投資・蓄財にはげむ……などなど、それぞれの人生と向き合ったすえに、どのような老後を迎えていたのだろうか。都市に蓄積された厖大な史料を丹念に掘り起こし、商人、職人、投資家、芸術家、ベギン、娼婦など、
    さまざまな立場の名もなき女性たちの肉声を「聞き書き」さながらに再現、女性にとって暗い時代とされることが多い西欧中世のイメージを覆してみせ、女性史研究に新地平をひらいた画期的論考の全訳。図版多数。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    バルディン,アンドレア(バルディン,アンドレア/Bardyn,Andrea)
    1991年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学研究員。中世後期ネーデルラントの社会史・ジェンダー史、とくに男女間の経済格差や分業、夫婦間の力関係について研究している

    ドゥラメイユール,シャネル(ドゥラメイユール,シャネル/Delameillieure,Chanelle)
    1992年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学コルトレイク校中世史部門講師。中世後期ネーデルラントにおける結婚をめぐる紛争やパートナーの選択を研究対象とする

    ハーメルス,イェレ(ハーメルス,イェレ/Haemers,Jelle)
    1980年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学教授。中世後期南ネーデルラント都市の社会史・政治史を専門とする

    青谷 秀紀(アオタニ ヒデキ)
    1972年生まれ。明治大学文学部教授。中世ネーデルラント都市史やブルゴーニュ公国史、近代ベルギー史学史を専攻
  • 著者について

    イェレ・ハーメルス (イェレ ハーメルス)
    1980年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学教授。中世後期南ネーデルラント都市の社会史・政治史を専門とする。

    アンドレア・バルディン (アンドレア バルディン)
    1991年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学研究員。中世後期ネーデルラントの社会史・ジェンダー史、とくに男女間の経済格差や分業、夫婦間の力関係について研究している。

    シャネル・ドゥラメイユール (シャネル ドゥラメイユール)
    1992年生まれ。ルーヴェン・カトリック大学コルトレイク校中世史部門講師。中世後期ネーデルラントにおける結婚をめぐる紛争やパートナーの選択を研究対象とする。

    青谷 秀紀 (アオタニ ヒデキ)
    1972年生まれ。明治大学文学部教授。中世ネーデルラント都市史やブルゴーニュ公国史、近代ベルギー史学史を専攻。主要な著作に、『記憶のなかのベルギー中世─歴史叙述にみる領邦アイデンティティの生成─』京都大学学術出版会、2011年(単著)、Political Order and Forms of Communi-cation in Medieval and Early Modern Europe, Y. Hattori (ed.), Roma: Viella, 2014 (共著)、『論点・西洋史学』金澤周作監修、ミネルヴァ書房、2020年(共編著)、『「主権国家」再考-近代を読み替える-』中澤達哉責任編集/歴史学研究会編、岩波書店、2025年(共著)などがある。

女の顔をした中世―ベルギー・オランダの都市と女性たち の商品スペック

商品仕様
出版社名:八坂書房
著者名:イェレ ハーメルス(編)/アンドレア バルディン(編)/シャネル ドゥラメイユール(編)/青谷 秀紀(訳)
発行年月日:2025/05/30
ISBN-10:4896943783
ISBN-13:9784896943788
判型:B5
発売社名:八坂書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:358ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:670g
その他: 原書名: WIJVENWERELD VROUWEN IN DE MIDDELEEUWSE STAD〈Bardyn,Andrea;Delameillieure,Chanelle;Haemers,Jelle〉
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