ポケットの底(句集) [単行本]

ポケットの底(句集) [単行本] の 商品概要

• 内容紹介

  ◆第七句集
  
  もしかしたら、僕は自分自身の心を癒すために、俳句を詠み続けているのかもしれない。俳句には、「心を癒す」という大きなパワーがあるような気がするのだ。
  
  （あとがきより）
  
  ◆収録作品
  春浅し水栽培の根の真白
  啓蟄や筆立てに筆ひしめいて
  ポタージュのひと匙重き春の風邪
  絵馬すべて家のかたちや花明り
  流星はしろがねいろの栞紐
  着膨れてポケットの底遠くなる
  鯛焼の香の流れ来る雨宿り
  丸ふたつ描けばドーナツ桃の花
  種蒔いて父の口数多くなる
  藁屋根に少しめりこむ春満月

• 著者について

  金子敦 (カネコアツシ)
  1959年神奈川県横浜市生まれ。
  中学生の頃より句作を始める。
  1996年　第一句集『猫』
  1997年　第11回俳壇賞受賞。
  2004年　第二句集『砂糖壺』
  2008年　第三句集『冬夕焼』
  2012年　第四句集『乗船券』
  2017年　第五句集『音符』
  2021年　第六句集『シーグラス』
  2023年『現代俳句文庫88・金子敦句集』
  
  未来塾俳句教室講師（2011年～ 2018年）。
  「出航」同人。
  俳人協会会員。

ポケットの底(句集) [単行本] の商品スペック