マンションポエム東京論 [単行本]

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マンションポエム東京論 [単行本]



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出版社:本の雑誌社
販売開始日: 2025/06/20
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マンションポエム東京論 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。
  • 目次

    はじめに 010

    第一章 マンションポエムとは何か
     
    1 マンションポエムは何を「隠して」いるか 016

     ▪本気では受け止められないメッセージ
     ▪第一位「街」、第二位「都心」
     ▪津田沼と港区の一億円差
     ▪音感失認症患者のように読む
     ▪図ではなく地を見る
     
    2 マンションポエムの文法的特徴 024

     ▪「刻」「棲む」「澄む」
     ▪マンションポエムとキラキラネーム
     ▪句点の多用と一九九七年
     ▪「都市も自然も」セオリー
     ▪マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を
     ▪マンションポエムの真髄「を」
     
    3 マンションポエムはいつからあるか 038

     ▪マンションポエムのパイオニア
     ▪マンションポエムとポップミュージック
     
    4 タレント起用と埋立地開発 043

     ▪一九九〇年代のマンション広告コピー
     ▪空撮と夜景ビジュアルの影響
     ▪二〇〇六~〇八年のタレントブーム
     ▪タレントからアノニマスへ
     ▪「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン) 
     ▪「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」
     |コラム| チャールズへの私信ポエム 056


    第二章 消費財化する街
     
    1 街のスペックと序列 060

     ▪住む場所を自由に選べることは「当たり前」か
     ▪団地とマンションの違い
     ▪武蔵小杉の「ベネフィット」
     ▪街のスペック化
     ▪「住みたい街ランキング」の思想
     ▪名前拝借系ポエム
     
    2 住民は街の「お客様」になる 071

     ▪街を遍歴して「上り」へ
     ▪比較可能なパラメーターの束としての人間
     ▪街を/人材を「享受」する
     ▪「迎賓」の思想
     ▪立地アピールのための「迎賓」
     ▪何を選択したかが、あなたを表す
     
    3 「緑」とポエムの「フラットさ」 083

     ▪「月刊髙層住宅」を読む
     ▪一九六〇年代の特徴
     ▪「緑」の「観葉植物化」
     ▪説明しすぎるマンションポエム
     ▪アイテム化する「日本」
     ▪ポエムにおける主客関係
     ▪「ほんとに優秀な人は」
     ▪戦後住宅政策の画一性
     |コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 106
     
    4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム 112

     ▪柏のラブソング
     ▪ポピュラーミュージックゆかりの地
     ▪「イエ」から脱却しポエムが召喚される 
     ▪「入居記念日」の誕生

    5 マンションポエムに残るバブル 119

     ▪「男は、こうありたいね。」
     ▪マンションポエムアニメ
     ▪マンションを買えば、娘さんと恋人同士になれますよ  
     ▪「ファミリーの一日」に見るジェンダーバイアス
     ▪マンション口コミ掲示板の地獄絵図
     ▪クイーンでもマダムでもなく「プリンセス」
     |コラム| 横浜、湘南、アンダルシア 131
      ・夫婦間の郷土愛問題  
      ・戸塚はどこへ行こうとしているのか
      ・「その横浜は、本物か。」


    第三章 マンションポエムと鉄道

    1 吊革につかまって都市を把握する 142

     ▪同心円メソッド
     ▪3・11首都圏「帰宅ログ」
     ▪鉄道依存性方向音痴
     ▪中央線は「方向音痴」
     ▪人間はどうしようもなく方向音痴
     ▪都市をダイアグラムとして認識する
     ▪川の代わりの皇居
     ▪「われわれには時だけが残された」
     |コラム| 金沢は「へ」、富山は「が」 157
     
    2 東京は「田んぼ」 161

     ▪路線図界の問題児
     ▪東京の地下にはパリが広がっている
     ▪成熟した都市はストリートでできている
     ▪NYの地下鉄の浅さ
     ▪家康の「帰宅困難」対策
     |コラム| 地名のポエム化 168
      ・恐ろしい忖度
      ・「奏の杜」問題
     
    3 どこまで東京? 174

     ▪原木中山は日本橋の「飛び地」
     ▪「瞬間環境転換装置」
     ▪「都心」を謳う苦心
     ▪定義とイメージのズレ
     ▪「どこまで東京?」 
     ▪せたがやたがやせ
     ▪イメージの東京、その千差万別
     ▪各線の集計結果
     ▪川を渡る狼
     ▪なぜ地名はまとまっているのか
     ▪「東京」の外は北海道
     ▪千葉っ子、無駄にシビア
     ▪真の敵は神奈川
     ▪「東京のおじさん」
     ▪住めば東京(みやこ)
     |コラム|AIはマンションポエムを謳えるか 216
     
    4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す 222

     ▪世界征服系ポエム
     ▪ポエム大航海時代
     ▪鉄道を「住まい」の一部として売る
     ▪実現していた「電車住宅」
     |コラム| 大阪・京阪線沿線のポエムキャラ 230
     |コラム|マンションポエム分析から見る東西比較 236
      ・首都圏には「歴史」がなく、関西には「緑」がない
      ・関西の「地」、首都圏の「街」


    第四章 垂直に伸びた郊外
     
    1 聳え立つ「裏面」 244
     ▪三万階建てのタワーマンション
     ▪工法・構造の時代
     ▪居室の裏側
     ▪裏面から都市を見る
     ▪「福音」としての眺望
     ▪「装飾」としてのマンションポエム
     
    2 垂直に伸びた郊外 252
     ▪構造を持たない「ヤドリギ物件」
     ▪鉄道高架を縦にするとマンションになる
     ▪閑静な住宅街を都心に出現させる
     ▪垂直のオアシス
     ▪縦の洞窟
     
    3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明 263
     ▪垂直に立ち上がった台地の傾斜
     ▪一二一二年の「郊外文学」
     ▪分譲へのアンチテーゼ
     |コラム| 不思議なエレベーター 270
      ・街を「縦割り」にする鉄道
      ・「最寄り駅」という「階」
     
    4 超高層住宅住民への「怖れ」 274
     ▪「土から離れては生きられない」
     ▪現代の「異常な」郊外文学
     ▪郊外からタワーマンションへ
     ▪マンション屋上の浄水場
     ▪死から住民間の格差やいじめへ
     ▪『家族ゲーム』と高層団地
     ▪社会問題をあぶり出す「高さ」
     ▪高層物件「災害」物語の元祖
     ▪バベルの塔とWTC
     ▪「ホテルライク」による「怖れ」の緩和
     |コラム| 超高層の「上から目線」が嫌われる時代 289
      ・叩けば誇りが出る
      ・自慢げな「憧憬」「羨望」
      ・SNS的「感じのよさ」へ
     
    5 ポエムが隠す「うたかた性」 300
     ▪商品化した住宅
     ▪国家経済の詩
     ▪災害と住宅論
     ▪コロナ禍のマンションポエム
     ▪再び・マンションポエムは何を隠しているか
     |コラム| 京都の観光ポエムと歴史のアイテム化 308
      ・東京はせいぜい江戸時代
      ・京都の千年モノポエム
      ・寝殿造りのマンション  
      ・「是非もなし」
      ・観光ガイドとマンションポエム 
      ・投資物件の台頭と観光型ポエム 
      ・歴史のアイテム化
     
    6「世界は自由に想像できる。」 323
     ▪作り話のマンションポエム
     ▪フィクションの「異物」
     ▪歴史のNIMBY
     ▪「良い感じの歴史」を選ぶ
     ▪「東京湾に切り取られた欠損部」
     ▪「海の周囲に厳かな埒を結うのだ」
     ▪マンションポエムの「晴海化」

    あとがき 341
  • 内容紹介

    空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。
    マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。

    「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    大山 顕(オオヤマ ケン)
    1972年生まれ。写真家・評論家。立教大学社会学部講師。代表作に『立体交差』(2019年本の雑誌社・2020年土木学会出版文化賞)、『新写真論 スマホと顔』(2020年ゲンロン叢書・2023年日本写真協会学芸賞受賞)など
  • 著者について

    大山顕 (オオヤマケン)
    写真家/ライター。1972年埼玉生まれ、千葉育ち。工業地域を遊び場として育つ。千葉大学工学部卒業後、松下電器産業(現Panasonic)に入社、シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。団地研究家としの顔も持つ。著書に『ショッピングモールから考える』(幻冬舎新書、東浩紀と共著)、『モールの想像力』(本の雑誌社、監修・編)など、多数。『立体交差/ジャンクション』で令和元年度土木学会出版文化賞を受賞。

マンションポエム東京論 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:本の雑誌社
著者名:大山 顕(著)
発行年月日:2025/06/25
ISBN-10:4860116046
ISBN-13:9784860116040
判型:A5
発売社名:本の雑誌社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:344ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
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