残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和 [単行本]
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残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和 [単行本]



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出版社:法政大学出版局
販売開始日: 2025/07/14
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残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    作家夫婦は昭和の時代をどう生きたか。戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930~89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。
  • 目次

    序章 芥川賞作家を創った女性
    開高健と牧羊子という視点/開高文学のルポルタージュと純文学という重層性/いまなぜ開高文学なのか

    1 悪妻伝説とフェミニズム
    悪妻伝説/フェミニズムの時代

    2 同人誌『えんぴつ』に集った鬼才たち
    焼け跡のなかで/難儀な合評会

    コラム① 大阪空襲

    3 開高健と牧羊子の出会い
    牧羊子という女性/牧羊子の妊娠/結婚写真/牧羊子の変わり身

    4 牧羊子の詩の世界
    詩集の出版/小野十三郎/『コルシカの薔薇』/リルケの『マルテの手記』

    5 開高文学の原点
    サルトルの『嘔吐』/大学生の父親/追試験受験風景

    6 コピーライターとしての開高健
    壽屋入社から東京へ/開高健、柳原良平、山口瞳のトリオ

    コラム② 日本の高度成長期を支えたコピーライター

    7 初期の作品群 『パニック』、『日本三文オペラ』と『流亡記』
    抒情の否定/「パニック」の新聞記事/ネズミの異常発生の描写/『日本三文オペラ』/在日コリアンの「アパッチ族」/『流亡記』とカフカの世界

    8 芥川賞受賞
    人生の頂点/ジャーナリズムの寵児となる/文士のサロンへの参入

    9 大阪 vs 東京
    谷沢永一、東京行きを断る/大阪的流儀/「谷沢劇場」/ルポルタージュ『ずばり東京』──「搦め手」から表社会をあぶり出す/オリンピック観戦記

    コラム③ 東京オリンピックと文化人たち、街頭観戦風景

    10 開高の『ベトナム戦記』
    戦下のベトナム行き/開高が見たベトナム戦争/男の約束/散布された枯葉剤/写真の威力と切り口

    コラム④ ベトナム戦争と 「ベ平連」

    11 政治の季節から小説家への回帰
    開高と「ベ平連」/アンガージュマンから小説家への回帰

    12 開高文学の頂点『夏の闇』  104
    作品成立の経緯/『夏の闇』のテーマ──生の乖離現象/日本人に対する怨念/在日コリアンの悲しみ/蛙とコオロギ、フクロウと栗鼠のメタファー/『夏の闇』のフィナーレ

    13 開高健の闇
    佐々木千世という女性/『夏の闇』誕生の真相/開高健の闇/佐々木千世はなぜボンに留学したのか/未完の『花終る闇』

    コラム⑤ 政治の宴の後──アンニュイ

    14 火宅の人
    牧羊子の激怒と嫉妬/茅ヶ崎へ脱出/躁鬱症の連鎖/牧羊子の女帝化

    コラム⑥ フェミニズム時代の到来と牧羊子のボーヴォワール論

    15 開高はなぜ離婚できなかったのか
    三つの理由/牧羊子の夫婦論/牧羊子の秘密/棲み分け

    16 言葉の魔術師
    「つかみ」のテクニック/大阪の芸人魂/「妖術使い」/対談の名手/特技としての外国語の習得/人たらし/開高のエスプリ

    17 焼け跡世代のグルメ志向
    トトチャブから美食家へ/パリの食文化を愛でる/洋酒の奥義を極める

    コラム⑦ 牧羊子の料理

    18 世界放浪のロマン
    アマゾン釣り紀行『オーパ!』/開高のロマンの夢

    コラム⑧ アウトドア時代の到来

    19 牧羊子の晩年の詩
    牧羊子の闇/カマドウマと牧羊子/午前二時三八分

    20 純文学への回帰──遺作『珠玉』
    宝石への関心/『珠玉』のコスモロジー

    21 『珠玉』と三島由紀夫の『金閣寺』
    開高の抒情の復権/『珠玉』と『金閣寺』

    22 開高健の最期
    ガン告知/通夜の風景/通夜のモーツァルト「四十番ト短調」/司馬遼太郎の弔辞/谷沢永一と佐治敬三の弔辞

    23 女の闘い──牧羊子と高恵美子
    『珠玉』のヒロインは誰か/牧羊子の勝利/高恵美子の自殺/追悼集の高恵美子の写真

    24 開高健と娘道子
    ニチョガエル/父へのレクイエム/開高道子の自殺/自殺比較論

    25 牧羊子と金子光晴夫妻
    牧羊子『金子光晴と森三千代 おしどりの歌に萌える』/開高健と金子光晴の「どくろ杯」/牧羊子の孤独死

    コラム⑨ 下り坂の時代を迎えて

    終章 牧羊子は「悪妻」だったのか
    結婚と花嫁衣装にこだわった牧羊子/良妻賢母/南無。森羅万象

    あとがき
    参考文献
  • 出版社からのコメント

    昭和の戦後文学を牽引した開高健。その執筆活動を支えた妻との関係、闇三部作に象徴されるニヒリズムとは。鎮魂を込めた開高文学讃。
  • 内容紹介

    戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930~89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。

    図書館選書
    戦後高度成長期の文学を牽引した開高健。その執筆活動の根底にあった妻との関係、闇三部作に象徴されるニヒリズムの問題とは。鎮魂の思いを込めた開高文学讃。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    浜本 隆志(ハマモト タカシ)
    1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。博士(文学)、専攻はドイツ文化論・比較文化論
  • 著者について

    浜本 隆志 (ハマモト タカシ)
    浜本 隆志(ハマモト タカシ)
    1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。博士(文学)、専攻はドイツ文化論・比較文化論。主著に『ドイツ・ジャコバン派』(平凡社)、『鍵穴から見たヨーロッパ』(中公新書)、『紋章が語るヨーロッパ史』『指輪の文化史』(白水社)、『ねむり姫の謎』『魔女とカルトのドイツ史』(講談社)、『謎解き アクセサリーが消えた日本史』(光文社)、『モノが語るドイツ精神』(新潮選書)、『拷問と処刑の西洋史』(講談社学術文庫)、『「窓」の思想史』(筑摩選書)、『シンデレラの謎』『図説 指輪の文化史』『図説 ヨーロッパの紋章』(河出書房新社)ほか、共編著に『ヨーロッパの祭りたち』『色彩の魔力』『現代ドイツを知るための67章』『ヨーロッパ・ジェンダー文化論』(明石書店)などがある。

残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:法政大学出版局
著者名:浜本 隆志(著)
発行年月日:2025/07/10
ISBN-10:4588460277
ISBN-13:9784588460272
判型:B6
発売社名:法政大学出版局
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:266ページ
縦:20cm
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