「キノコ雲」の上と下の物語―孫たちの葛藤と軌跡 [単行本]

「キノコ雲」の上と下の物語―孫たちの葛藤と軌跡 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  核と人間は共存できない。「いかなる理由があっても二度と原爆を使ってはいけない」山口彊氏は、そう世界の人々に伝えるための代弁者として「選ばれた人」といわれる。二重被爆者と原爆投下兵、それぞれの孫たちは葛藤を超え、分断が深まる世界で異文化を超えて協働する。戦後８０年、日本とアメリカの両方から見た原爆の実相。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  自己紹介（コスズ　祖父は広島と長崎、両方の「二重被爆者」；アリ　祖父は広島と長崎、両方の原爆投下機に搭乗）
  １　私たちのこと、祖父たちのこと（コスズ　ジェームズ・キャメロン監督の約束（２００９年）；アリ　ツトムさんのことを知る（２０１０年）；コスズ　キノコ雲の上から（２０１３年）；アリ　彼は恐れていたのだろうか（２０１３年）　ほか）
  ２　往復書簡（アリからコスズへ　原爆投下に罪悪感がなかった祖父　世界は核兵器の真実を受け入れたか；コスズからアリへ　米国で訴えた「二重被爆者」の祖父「三度目、あってはならない」；コスズからアリへ　「姉妹公園」になった真珠湾と広島、謝罪なき「和解」はあるのか；アリからコスズへ　真珠湾攻撃、原爆投下、アサド政権崩壊…歴史から学ぶべきことは　ほか）

• 内容紹介

  1945年８月の広島と長崎で被爆した「二重被爆者」山口彊(つとむ)氏の孫と、両方の地への原爆を投下した米爆撃機に搭乗していた軍人ジェイコブ・ビーザー氏の孫が出会ったとき、どんな対話が生まれるのか。広島と長崎の「キノコ雲」の上と下にいた二人の祖父たちから、80年の時を経た今、彼らの残したメモや日記、貴重な資料の数々から孫たちが当時を描き出し、10年以上にわたる交流と協働を記した異色のノンフィクション。朝日新聞デジタル掲載「孫たちの意外な友情　ヒバク80年、日米往復書簡」も収録。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  原田 小鈴(ハラダ コスズ)
  １９７４年、長崎市生まれ。広島・長崎で二度被爆した「二重被爆者」、祖父・山口彊さんの体験を、母の山﨑年子さん、息子の晋之介さんとともに家族で語り継いでいる。長崎大学平和講座非常勤講師
  
  ビーザー,アリ(ビーザー,アリ／Beser,Ari)
  １９８８年、米メリーランド州ボルティモア生まれ。広島・長崎両方の原爆投下機に搭乗したジェイコブ・ビーザー氏の孫。被爆者やその家族らとともに平和活動に取り組む映像作家
  
  黒住 奏(クロズミ カナデ)
  広島市生まれ。広島大学大学院文学研究科修士課程修了（アメリカ文学）、国連平和大学修了（平和教育）。文学研究者、文筆家

「キノコ雲」の上と下の物語―孫たちの葛藤と軌跡 [単行本] の商品スペック