知られざる金正恩―四代目プリンセスとバスケ監督 [単行本]
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知られざる金正恩―四代目プリンセスとバスケ監督 [単行本]

鄭 成長(著)姜 英之(訳)大澤 文護(訳)宮本 悟(訳)


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知られざる金正恩―四代目プリンセスとバスケ監督 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    北の独裁者は狂人ではない!?明かされる、家族と今後。韓国で大反響!北朝鮮研究の最高権威が送る禁断の書籍。北朝鮮の脅威に正しく向き合うために、金正恩の政治と戦略を正確に把握しなければならない。
  • 目次

    推薦の辞 慶應義塾大学教授 礒﨑敦仁

    日本語版 刊行によせて  鄭成長



    第1章 金正恩の成長環境と後継者内定の内幕

    知られざる金正恩の家族関係
    金正日と成恵琳の同居及び金正男の地位
    金正日の、金英淑との結婚及び形式的な夫婦関係
    成恵琳の療養生活と金正男の歪な成長
    在日韓国人高容姫の北送と金正日との同居
    金正恩の生まれ年度と場所とは
    金正恩が後継者に内定された時期と背景とは?
    金正恩のスイス留学と金日成軍事総合大学卒業
    金正恩の金日成軍事総合大学修学と高容姫の死去
    金日成軍事総合大学卒業と後継者への浮上


    第2章 金正日の健康異常と金正恩後継体系の出帆

    2008年の金正日の健康異常と後継者の早期決定
    後継者決定事実の対内的公開と金正恩の政策関与
    金正恩による軍部と公安機関の掌握
    第3回党代表者会と「後継者金正恩」の対外公開
    金正恩の影響力の急速な拡大



    第3章 金日成・金正日の権勢依存からの脱皮

    権力継承と唯一領導体系(最高規範)の構築(2011~2017年)
    独自の正統性構築と
      「最高指導者〝首領〟金正恩」の本格的強調(2017年~現在)
    初代金日成・二代目金正日との差別化を急拡大


    第4章 金正恩の恐怖政治、張成沢処刑と金正男暗殺の背景

    金正恩の方が金正日より恐怖政治に依存している?
    張成沢粛清の背景と評価
    玄永哲人民武力部長の処刑の背景
    金正男暗殺の理由


    第5章 金正恩の人事スタイルと委任政治

    金正恩の人事スタイル
    抗日パルチザン2世の代表走者、崔龍海の地位と役割
    経済改革と朴奉珠総理の役割
    核とミサイルを掌握、李炳鉄党中央軍事委員会副委員長の重用と浮き沈み


    第6章 金正恩の政策決定方式と集合的協議機構活性化

    先代とかなり異なる、労働党、政策決定機構の活性化
    党中央軍事委員会の地位強化と役割拡大

    第7章 金正恩の統治スローガンと現地指導

    金日成・金正日父子の写真をなくした訳
    「先軍政治」から「人民大衆第一主義政治」に
    ニュースローガン「我が国家第一主義」
    金正恩の現地指導と「愛民政治」


    第8章 金正恩の核・ミサイル強国建設と現状打破戦略

    「核保有国」の地位宣伝と2013年の第3次核実験
    4つの考慮があった、2016年第4次核実験背景
    2つの核実験の評価とは、2016年の第5回核実験と2017年の第6回核実験
    2017年のICBM試験発射と「国家核武力完成」宣言
    2019年の米朝首脳会談決裂以後、正面突破路線の採択
    2022年の核武力政策法令採択と核先制攻撃の正当化
    新型戦術核弾頭公開と第7回核実験の展望
    核武力強化政策基調の憲法反映と非核化拒否の立場を再確認
    北朝鮮核兵器の〝幾何級数的〟増加展望と韓国安保脅威

    第9章 金正恩の対米首脳外交

    2018年米朝首脳会談推進以前の対米政策
    金正恩の非核化交渉推進の背景と 2018年のシンガポール米朝首脳会談
    2019年ハノイ第2回米朝首脳会談の推進過程
    ハノイ米朝首脳会談の進行過程と決裂の理由
    ハノイ首脳会談決裂後の米朝関係と板門店会談
    2019年のストックホルム米朝実務会談の決裂後、金正恩の対米政策

    第10章 キム・ジュエ(金主愛)の地位と4代権力継承の展望

    キム・ジュエの地位について不正確な評価が出た理由
    権力世襲を正当化する首領後継者論
    後継体制構築の3段階:内定、対内的公式化、対外的公式化
    キム・ジュエが金正恩の長子であると見なければならない理由
    キム・ジュエの地位、ミサイル分野に対する金正恩の指導に同行した意味
    キム・ジュエに対して尊称「尊貴なる」と「尊敬する」などの修飾語使用の意味
    キム・ジュエに対する儀典の格上げとナンバー2対応
    北朝鮮が「キム・ジュエ格上げ」に出る理由は
    北朝鮮では女性が次期指導者になることはできないのだろうか?
    4代世襲の展望と南北関係への含意


    第11章 金正恩にどう対応すべきか?

    金正恩のリーダーシップに対する過小評価と対北圧迫政策の失敗
    対北ビラ散布は逆効果
    金正恩に対する北朝鮮住民の支持度
    北朝鮮の人権と民主化問題への長期的かつ漸進的アプローチの必要性
    金正恩の「非核化意志」に対する誤認と朝鮮半島非核・平和政策の破綻
    金正恩のやり方を変えるための韓国の選択


    第12章 結論
  • 内容紹介

    金正恩は狂人ではない!彼の戦略を正しく分析しないと危険である。北朝鮮研究の最高権威が放つ、韓国で話題沸騰の禁断の書籍。


    ■対北政策は失敗してはならない!
    北朝鮮の脅威に正しく向き合うために 金正恩の政治と戦略を正確に把握しなければならない。
    ■金正恩の後継者は、長女・金主愛!? 第4次権力世襲の展望!
    ■核保有国としての戦略
    ■初の公開情報!金正恩の出生地に関する
    ■恐怖政治ではなかった!?
     父・金正日政権初期に比べ、金正恩政権初期の粛清規模は約7%程度
    ■人事システムを例えるなら
     金正日は「映画監督」、金正恩は「バスケットボール監督」スタイル
    ■トランプとの首脳会談を徹底分析
    ■8歳の誕生日に後継者に内定していた金正恩
    ■北朝鮮とどう対峙すべきか、最前線のインテリジェンス

    (本文より)
    韓国政府は残念ながら、金正恩のリーダーシップと統治能力などについて絶えず誤った判断を繰り返してきました。韓国の保守政権は、金正恩の権力掌握力を過小評価し続け、「希望的観測」に基づいて「急変事態への備え」や「統一準備」といった蜃気楼を追いかけてきました。他方で進歩政権は、金正恩の核とミサイルへの執着、対南不信及び敵対的な態度を直視できず、実現不可能な「非核化」や「終戦宣言」などに執着する偏向を見せてきました。
    日本政府も金正恩のリーダーシップと統治の方向性を正確に把握できなければ、日本人拉致問題の解決や日朝関係の正常化の実現を期待するのは難しいと思います。そして日本は北朝鮮によるさらに深刻な核及びミサイルの脅威に直面することになるでしょう。

    第1章 金正恩の成長環境と後継者内定の内幕
    第2章 金正日の健康異常と金正恩後継体系の出帆
    第3章 金日成・金正日の権勢依存からの脱皮
    第4章 金正恩の恐怖政治、張成沢処刑と金正男暗殺の背景
    第5章 金正恩の人事スタイルと委任政治
    第6章 金正恩の政策決定方式と集合的協議機構活性化
    第7章 金正恩の統治スローガンと現地指導
    第8章 金正恩の核・ミサイル強国建設と現状打破戦略
    第9章 金正恩の対米首脳外交
    第10章 金主愛(キムジュエ)の地位と4代権力継承の展望
    第11章 金正恩にどう対応すべきか?
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    鄭 成長(チョン ソンジャン)
    韓国世宗研究所朝鮮半島戦略センター長を長らく務め、2025年から同研究所副所長職務代行に就任。韓国核安保戦略フォーラム代表として活動している。慶熙大学政治外交学科を卒業し、パリ・ナンテール大学で修士号と博士号を取得した。2001年から世宗研究所で北朝鮮の政治や軍事、パワーエリート、金正恩のリーダーシップ、北朝鮮の核問題と南北朝鮮関係、統一戦略などを研究している。青瓦台(大統領府)国家安保室、統一部、国防部、合同参謀本部、米韓連合軍司令部などの政策諮問委員や外交部の自主評価委員会委員、民主平和統一諮問会議常任委員、KBS客員解説委員、毎日経済新聞の客員論説委員などを歴任

    姜 英之(カン ヨンジ)
    一般財団法人 東アジア総合研究所理事長。1947年、大阪市生まれの在日韓国人2世。大阪市立大学経済学部卒業後、新聞・雑誌編集のかたわら韓国経済を中心にアジア経済について研究、評論活動を行う。1991年、東アジア総合研究所設立、所長に就任。早稲田大学、神奈川大学、東京経済大学各非常勤講師、北陸大学教授を歴任。民団新聞論説委員、在日韓国商工会議所諮問委員、在日韓国人文化芸術協会副会長、韓国民主平和統一諮問会議海外諮問委員(議長・金大中大統領)、在日韓国新聞協会理事など幅広い社会活動を展開、90年代以降、北朝鮮思想・青磁・経済研究に没頭

    大澤 文護(オオサワ ブンゴ)
    天理大学客員教授(2015年から現在)、特定非営利活動法人東アジア相互理解促進フォーラム理事長(2022年から現在)。1957年、東京生まれ。広島大学政経学部法律政治学科卒業後、1980年毎日新聞入社。1997年ソウル特派員、2004年マニラ支局長、2009年ソウル支局長、2011年東京本社編集編成局編集委員、2013年千葉科学大学危機管理学部教授。2015年韓国・世宗研究所客員研究委員。2017年千葉科学大学大学院危機管理学研究科博士課程後期修了、博士学位取得(危機管理学)

    宮本 悟(ミヤモト サトル)
    1970生まれ。1992年3月、同志社大学法学部卒。1999年2月、ソウル大学大学院政治学科修士課程修了〔政治学修士号〕。2005年3月、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了〔博士号(政治学)〕。日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授を経て、聖学院大学政治経済学部教授、東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員など。専攻は国際政治学、安全保障論、比較政治学、朝鮮半島研究
  • 著者について

    鄭 成長 (チョンソンジャン)
    著者 鄭成長(チョン・ソンジャン)
    韓国世宗研究所朝鮮半島戦略センター長を長らく務め、今年から同研究所副所長職務代行に就任。韓国核安保戦略フォーラム代表として活動している。 慶熙大学政治外交学科を卒業し、 パリ・ナンテール大学で修士号と博士号を取得した。 2001年から世宗研究所で北朝鮮の政治や軍事、パワーエリート、金正恩のリーダーシップ、北朝鮮の核問題と南北朝鮮関係、 統一戦略などを研究している。 青瓦台(大統領府) 国家安保室、 統一部、 国防部、 合同参謀本部、 米韓連合軍司令部などの政策諮問委員や外交部の自主評価委員会委員、 民主平和統一諮問会議常任委員、 KBS.客員解説委員、 毎日経済新聞の客員論説委員などを歴任した。
    《Idéologie et systeme en Corée du Nord(北朝鮮の理念と体制)〉(1997)、「現代北朝鮮の政治:歴史、理念、権力体系」 (2011) など北朝鮮関連著書と論文が多数ある。
    日本でも翻訳された著書に『日韓同時核武装の衝撃』(ビジネス社)がある。

    姜 英之 (カンヨンジ)
    訳者 姜英之 (カン・ヨンジ)
    一般社団法人、東アジア総合研究所理事長。
    1947年、大阪市生まれの在日韓国人2世。 大阪市立大学経済学部卒業後、 新聞・雑誌編集のかたわら韓国経済を中心にアジア経済について研究、評論活動を行う。 91年、東アジア総合研究所設立、 所長に就任。 早稲田大学、 神奈川大学、 東京経済大学各非常勤講師、 北陸大学教授を歴任。 民団新聞論説委員、在日韓国商工会議所諮問委員、 在日韓国人文化芸術協会副会長、 韓国民主平和統一諮問会議海外諮問委員 (議長・金大中大統領)、在日韓国新聞協会理事など幅広い社会活動を展開。 90年代以降、北朝鮮思想・政治・経済研究に没頭。 著書に『東アジアの再編と韓国経済』 (社会評論社)、『アジアの新聞は何をどう伝えているか』 (共著、 ダイヤモンド社)など。 編訳『北朝鮮年鑑』 (東アジア総合研究所)、 訳書に「北朝鮮は経済危機を脱出できるか」(社会評論社) 『日韓同時核武装の衝撃』(著:鄭 成長、ビジネス社)などがある。

    本書の訳は1~5、11、12章を担当。

    大澤 文護 (オオサワ ブンゴ)
    訳者 大澤文護(おおさわ・ぶんご)
    天理大学客員教授(2015年から現在)、特定非営利活動法人東アジア相互理解促進フォーラム理事長(2022年から現在)。1957年、東京生まれ。広島大学政経学部法律政治学科卒業後、80年毎日新聞入社。97年ソウル特派員、04年マニラ支局長、09年ソウル支局長、11年東京本社編集編成局編集委員、13年千葉科学大学危機管理学部教授。15年韓国・世宗研究所客員研究委員。17年千葉科学大学大学院危機管理学研究科博士課程後期修了、博士学位取得(危機管理学)。
    著書に『北朝鮮のほんとうの姿がわかる本』(こう書房)『金正恩体制形成と国際危機管理 北朝鮮核・ミサイル問題で日本人が本当に考えるべきこと』(唯学書房)共訳書に『砂漠の戦場にもバラは咲く イラク戦争従軍取材記 姜仁仙・朝鮮日報ワシントン特派員』(毎日新聞社)などがある。

    本書の訳は9、10章を担当

    宮本 悟 (ミヤモトサトル)
    訳者 宮本悟 (みやもと・さとる)
    1970生まれ。1992年3月、同志社大学法学部卒。1999年2月、ソウル大学大学院政治学科修士課程修了〔政治学修士号〕。2005年3月、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了〔博士号(政治学)〕。日本国際問題研究所研究員、聖学院大学総合研究所准教授を経て、現在、聖学院大学政治経済学部教授、東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員など。専攻は国際政治学、安全保障論、比較政治学、朝鮮半島研究。
    〔著書〕『北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?:政軍関係論で読み解く軍隊統制と対外軍事支援』(潮書房光人社,2013年)。
    〔編著〕Satoru Miyamoto ed., North Koreas Global Activities (Roles Review, Vol. 5), (Tokyo: Research Center for Advanced Science and Technology, the University of Tokyo, 2024).

    本書の訳は6~8章を担当。

知られざる金正恩―四代目プリンセスとバスケ監督 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:ワニブックス
著者名:鄭 成長(著)/姜 英之(訳)/大澤 文護(訳)/宮本 悟(訳)
発行年月日:2025/07/23
ISBN-10:4847075587
ISBN-13:9784847075582
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:400ページ
縦:19cm
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