地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ(講談社選書メチエ) [全集叢書]
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地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ(講談社選書メチエ) [全集叢書]
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地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ(講談社選書メチエ) [全集叢書]



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出版社:講談社
販売開始日: 2025/08/09
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地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ(講談社選書メチエ) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ネロ帝没後の混乱を収拾したウェスパシアヌス帝のもとでローマ帝国は安定を取り戻し、コロッセオの建設が始まる。五賢帝時代のトラヤヌス帝は帝国最大の版図を実現し、「旅する皇帝」ハドリアヌスは属州各地にその威光を示すが、哲人皇帝マルクス・アウレリウスは治世の最後に過ちをおかす。剣闘士と戦車競走に熱狂しながら漠然とした不安にとらわれ、イシス信仰やミトラス教、キリスト教に救済を求める人々。「人類が最も幸福だった時代」の社会と心性を掘り下げる。
  • 目次

    はじめに:あるイギリス人がみたローマ帝国
    第一章 新興家系の皇帝たち
    1 気取らない男、ウェスパシアヌス
    2 プリニウス『博物誌』の視野
    3 皇帝となった兄弟の明暗
    4 奴隷と捨て子の社会史
    第二章 比類なき賢帝と最大の過ち
    1 「至福の時代」の五人
    2 哲人の実子の乱行
    3 大浴場と愚帝の時代
    第三章 薄闇に生きる人々の願望
    1 「パンとサーカス」の恩恵と栄誉
    2 ポンペイを彩る神々
    3 ローマ人とユダヤ人の信仰
    4 キリスト教の登場
    第四章 「旅する皇帝」と辺境のローマ
    1 「属州」とは何か
    2 ガリアからブリタニアへ
    3 属州ヒスパニアの歴史
    4 スペインのローマ遺跡を歩く
    5 シリア、ギリシア、エジプトへ
    おわりに:ローマ史とアメリカ史の交差点
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    「五賢帝時代」は「人類至福の治世」だったのか。パンとサーカス、旅する皇帝と属州社会、キリスト教の登場。繁栄の陰に広がる薄闇。
  • 内容紹介

    一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻シリーズ、好評第7巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
    暴君ネロの没後、混乱を収拾して帝位についたウェスパシアヌスは、平凡な家柄の武骨な軍人だったが、元老院とたくみに折り合う節約家で、権力も国家財政も安定を取り戻し、ローマの巨大闘技場コロッセオの建設にも着手した。しかし息子のドミティアヌス帝は恐怖政治の果てに暗殺され、悪帝の評価を残す。
    次のネルウァ帝に始まる80年こそ、18世紀の歴史家・ギボンが「人類至福の時代」と称賛した「五賢帝時代」である。2人目のトラヤヌス帝は帝国史上最大の版図を実現し、3人目のハドリアヌス帝はブリテン島からイベリア半島、アフリカ、シリアまで帝国内を旅して皇帝の威光を示した。しかし、5人目のマルクス・アウレリウス帝は『自省録』(講談社学術文庫)を著した「哲人皇帝」として知られるが、治世の最後に大きな過ちをおかしてしまう。
    また、「ローマの平和(パクス・ローマーナ)」の陰には不安な薄闇が広がっていた。人々は「パンとサーカス」に浮かれながらも漠然とした罪障感にとらわれ、ヘレニズムの波のなかに生まれたイシス信仰やミトラス教、そしてキリスト教などの宗教に救済を願い始める。
    さらに、プリニウスの『博物誌』の世界、奴隷制社会の「捨て子問題」、スペインのローマ遺跡探訪など、爛熟期のローマ社会を多角的に描く。


    はじめに:あるイギリス人がみたローマ帝国
    第一章 新興家系の皇帝たち
    1 気取らない男、ウェスパシアヌス
    2 プリニウス『博物誌』の視野
    3 皇帝となった兄弟の明暗
    4 奴隷と捨て子の社会史
    第二章 比類なき賢帝と最大の過ち
    1 「至福の時代」の五人
    2 哲人の実子の乱行
    3 大浴場と愚帝の時代
    第三章 薄闇に生きる人々の願望
    1 「パンとサーカス」の恩恵と栄誉
    2 ポンペイを彩る神々
    3 ローマ人とユダヤ人の信仰
    4 キリスト教の登場
    第四章 「旅する皇帝」と辺境のローマ
    1 「属州」とは何か
    2 ガリアからブリタニアへ
    3 属州ヒスパニアの歴史
    4 スペインのローマ遺跡を歩く
    5 シリア、ギリシア、エジプトへ
    おわりに:ローマ史とアメリカ史の交差点
    参考文献
    索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    本村 凌二(モトムラ リョウジ)
    1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある
  • 著者について

    本村 凌二 (モトムラ リョウジ)
    1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『古代ポンペイの日常生活――「落書き」でよみがえるローマ人』(祥伝社新書)、『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』『愛欲のローマ史――変貌する社会の底流』(講談社学術文庫)、『剣闘士――血と汗のローマ社会史』(中公文庫)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)、『多神教と一神教――古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書)、『教養としての「世界史」の読み方』『名作映画で読み解く世界史』(PHP研究所)ほか。2024年公開の映画「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」では日本語版翻訳監修を務めている。

地中海世界の歴史〈7〉平和と繁栄の宿命―パクス・ロマーナ(講談社選書メチエ) の商品スペック

商品仕様
出版社名:講談社
著者名:本村 凌二(著)
発行年月日:2025/08/07
ISBN-10:4065404975
ISBN-13:9784065404973
判型:B6
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:296ページ
縦:19cm
その他:平和と繁栄の宿命 パクス・ローマーナ
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