雀色時(句集) [単行本]

雀色時(句集) [単行本] の 商品概要

• 内容紹介

  ◆第三句集
  風子さんの俳句は自由である。そして、温かいのがうれしい。
  加古宗也
  
  栞：櫂未知子・中村雅樹
  
  ◆自選十五句
  竜天に登る途中の摩崖仏
  初蟬の草の中より鳴き始む
  逃げ水を追ひ義仲寺を通り過ぐ
  生身魂二人印伝袋提げ
  秋風鈴鳴る髑髏町一番地
  黒南風や幽霊飴屋にも日曜
  指輪二つ並べしままや星祭
  大道芸火を吹くエイプリルフール
  麦熟るるまで兄とゐし四姉妹
  紐引けば涼しく木偶の笑ひけり
  初泣きの子や人形の靴失くししと
  下駄箱に来て口遊む卒業歌
  たつたこれだけの雪の雪だるま
  姉川も妹川も曼珠沙華
  七五三抱かれて父の手に木覆

• 著者について

  田口風子 (タグチフウコ)
  本名　田口惠子（けいこ）
  
  1949年　佐賀県生まれ
  1991年 「若竹」入会・加古宗也に師事
  2000年 「若竹賞」受賞
  2009年 「若竹」編集長
  2017年 「風のサロン」創刊代表
  2023年 「若竹」副主宰
  
  現在
  俳人協会評議員、俳人協会愛知県支部副支部長、全国俳誌協会常任幹事、朝日カルチャーセンター講師、「若竹」副主宰、「風のサロン」代表
  
  句集 『フリージア』『朱泥の笛』

雀色時(句集) [単行本] の商品スペック