都市のリズム-旅する音楽、人、街の物語 [単行本]
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都市のリズム-旅する音楽、人、街の物語 [単行本]

石橋純(編著)伊藤嘉章(編著)井上貴子(編著)


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出版社:鹿島出版会
販売開始日: 2025/10/07
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都市のリズム-旅する音楽、人、街の物語 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    本書に登場する都市と音楽/人と音楽の移動
    はじめに 伊藤嘉章
    第1章 土地に根づく
     都市とともに芽吹く音 石橋 純
    1 ブエノスアイレス  タンゴとフォルクローレ、音楽を愛する街 谷本雅世
    [コラム]アルゼンチンといえば牛肉
    2 リマ 〝ハラナ〟 音楽と笑いのある祝祭の場 水口良樹
    3 ブダペスト 時代の響きを紡ぐロマ楽師たち 横井雅子
    4 那覇 時を超える琉球のしらべ 久万田 晋
    5 サンパウロ サンバとリズムの伝承 加藤 勲
     [コラム]ニーマイヤーの曲線に住まう

    第2章 故郷を胸に
     ルーツを奏でる 伊藤嘉章
    1 ワシントンハイツ カリブ音楽流れるドミニカ人街 石橋 純
    2 イースト・ロンドン 大都会に息づくベンガルの響き 栗田知宏
    [コラム]文学作品からみるベンガーリー移民
    3 ベルリン ベルリンから鳴り響くトルコ音楽の調べ 増田真吾
    4 ベンガルール 先端都市に響くコロニアルな音風景 井上貴子

    インタビュー 宮田信 境界を越え混淆を生きるバリオのビート

    第3章 海のむこうから
     祝宴のリズム、去来する旋律 石橋純
    1 パナマシティ カリブ文化の混淆が生んだレゲトン 伊藤嘉章
      [コラム]プエルトリコの最新の音楽潮流
    2 ブリストル イギリスの港湾都市から轟く重低音 1TA(Bim One Production)
    3 ナント 映画監督ジャック・ドゥミの港町 廣瀬 純
    4 イスタンブル・バラト地区 セファルディのうたが聴こえる 長塚織人
    5 ビーゴ ガリシア人の魂の音楽 高橋めぐみ
      [コラム]ガリシアから世界に旅立った「エンパナーダ」

    第4章 時空を越えて
     共振する周縁の力 伊藤嘉章
    1 メンフィス ロックンロール旋風のはじまり 佐藤良明
    2 ニューヨーク ジャズの深化とヒップホップの誕生 伊藤嘉章
    [コラム]音楽の発展とテクノロジー
    3 ソウル K‐POPという欲望の震源地 李東俊
    4 アビジャン アビジャンを揺らすレゲエとラップ 鈴木裕之
    [コラム]ワールドミュージックへのワンステップ

    インタビュー mitokon 「アマピアノ」――ダンスフロアのその先へ
    おわりに 石橋純
  • 出版社からのコメント

    港町にひっそりと運ばれ残された一枚のレコードが、やがてその街のリズムを変えていく――。
    音楽を起点にした都市エッセイ。
  • 内容紹介

    音楽は都市と人びとの移動の歴史とともにある。
    ジャンルとジャンルの“混じりあい”が音楽の面白さを生んできた。人やものが集まる都市で、異質な文化が溶けあい発展してきたポピュラーミュージック。その背景には、音楽が生みだされる舞台装置としての都市がある。ときに社会を色濃く映しだし、国や境界、時代を越えて親しまれる音楽そして人びとの営みを、現地に精通した研究者、ライター、音楽家が紹介する都市エッセイ。

    図書館選書
    港町にひっそりと運ばれ残された一枚のレコードが、やがてその街のリズムを変えていく――。音楽を起点に世界の都市をめぐるエッセイ。
  • 著者について

    石橋純 (イシバシジュン)
    石橋 純 イシバシジュン
    東京大学大学院ラテンアメリカコース教授。東京大学博士課程修了。博士(学術)。専攻は文化人類学。専門地域はベネズエラとスペイン語圏カリブ。専門分野はアフロ系子孫の政治・社会運動、混血社会の人種主義・人種差別、民衆文化・ポピュラー音楽。著書に『熱帯の祭りと宴』(柘植書房新社、2002年)、『太鼓歌に耳をかせ』(松籟社、2006年)、編著に『中南米の音楽』(東京堂出版、2010年)、『ベネズエラを知るための60章』(明石書店、2025年刊行予定)ほか。

    伊藤嘉章 (イトウヨシアキ)
    伊藤 嘉章 イトウヨシアキ
    文化・音楽研究、音楽ライター。アフリカ、アメリカ、プエルトリコに計11年在住のほか、各地を訪問して文化と音楽との関係を研究。雑誌(『Jaz.in』など)やWeb 媒体(「eLPop」など)で記事、作品紹介を数多く執筆。鎌倉FM「世界はジャズを求めてる」ラジオパーソナリティ担当。共著に『カリブ・ラテンアメリカ音の地図』(音楽之友社、2002 年)、『米国ラテン音楽ディスク・ガイド 50’s-80’s』(リットーミュージック、2008年)、『ジャズな映画 名作100ガイド』(シンコーミュージック、2025年)、『ゼロから分かる!ラテン音楽』(世界文化社、2025年刊行予定)など。

    井上 貴子 (イノウエタカコ)
    井上 貴子 イノウエタカコ
    大東文化大学国際関係学部教授。インド、デリー大学に4年間留学して南インド古典声楽を学び、研究のかたわらインド、日本でインド音楽のコンサートを開催。またロックをはじめポピュラー音楽の研究・演奏も行う。著書に『近代インドにおける音楽学と芸能の変容』(青弓社、2006年)編著に『アジアのポピュラー音楽―グローバルとローカルの相克-』(勁草書房、2010)、ほか。

    加藤 勲 (カトウイサオ)
    加藤 勲 カトウイサオ
    芸術家。ドラムセット、アフロ系ラテンパーカッション演奏家。フェリス女学院大学音楽芸術学科非常勤講師。沖縄県立芸術大学芸術文化研究所共同研究員。ブラジルのソウザ・リマ音楽大学で打楽器演奏を学び、沖縄県立芸術大学大学院で民族音楽学を専攻。ブラジルのサンバを対象にリズムの研究を行っている。論文に「エスコーラ・ジ・サンバにおける象徴と音楽の関連」『非文字資料研究』(神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター 、2024年)、主な作品に「ブラジル奄美移民100周年記念サンバ Kibaramba-」がある。

    久万田 晋  (クマダススム)
    久万田 晋 クマダススム
    1961年高知市生まれ。沖縄県立芸術大学・芸術文化研究所所長・教授。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。専門は日本・沖縄を対象とした民族音楽学、民俗芸能論、ポピュラー音楽論。著書に『沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り: 民俗芸能の伝統と創造をめぐる旅』(ボーダーインク、2024年)、共編著に『沖縄芸能のダイナミズム 創造・表象・越境』(七月社、2020年)など。

    栗田 知宏  (クリタトモヒロ)
    栗田 知宏 クリタトモヒロ
    東京外国語大学南アジア研究センター特定研究員。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍時より、南アジア系ポピュラー音楽などの文化研究を続ける。博士(社会学)。著書に『ブリティッシュ・エイジアン音楽の社会学--交渉するエスニシティと文化実践』(青土社、2021年)、訳書にギャレス・マローン『クラシック音楽のチカラ--ギャレス先生の特別授業』(青土社、2013年)がある。

    佐藤 良明 (サトウヨシアキ)
    佐藤 良明 サトウヨシアキ
    東京大学名誉教授。アメリカ文化、ポピュラー音楽、英語教育。著書に『定本 ラバーソウルの弾みかた──ビートルズと僕らの文明』(岩波書店、2025年)、訳書にトマス・ピンチョン『重力の虹』(上下、新潮社、2014年)、ボブ・ディラン『The Lyrics』(上下、岩波書店、2020年)、グレゴリー・ベイトソン『精神の生態学へ』(上中下、岩波文庫、2023年)ほか。

    鈴木 裕之 (スズキヒロユキ)
    鈴木 裕之 スズキヒロユキ
    国士舘大学教授。文化人類学。アフリカの音楽と文学、とくにコートジボワールのアビジャンにおけるストリート音楽(レゲエ、ラップ)、マンデ民族のグリオを研究。著書に『ストリートの歌:現代アフリカの若者文化』(世界思想社、2000年)、『恋する文化人類学者:結婚が異文化をつなぐとき』(KADOKAWA、2024年)、編著書に『アフリカン・ポップス!:文化人類学からみる魅惑の音楽世界』(明石書店、2015年)など。

    高橋めぐみ (タカハシメグミ)
    高橋 めぐみ タカハシメグミ
    音楽プロデューサー。インディーズ・レーベル「アオラ・コーポレーション」で30年以上にわたりA&R、マーケティング、プロデュースに携わる。音楽コーディネーターとして無印良品のBGMシリーズ「19 Galicia」「20 Lima」「22 Basque」に参加。フィールドはスペインと南米。『スペインのガリシアを知るための50章』(明石書店、2011年)に執筆参加。食文化にも造詣が深い。

    谷本 雅世 (タニモトマサヨ)
    谷本 雅世 タニモトマサヨ
    PaPiTaMuSiCa(パピータムシカ、音楽レーベル&プロデュース)共同代表。アルゼンチン赴任後、南米音楽に魅了され執筆活動を開始。ラジオ番組のMCと文筆業で南米の音楽と文化を紹介しつつ、音楽家のサポート・通訳などを行う。著書に『旅の指さし会話帳40アルゼンチン』(2003年)、『旅の指さし会話帳69JAPANスペイン語』 (2006年ほか、いずれもゆびさし)、『ミュージック・ガイドブックVol.2』(ミュージックマガジン社、2025年)でウルグアイ音楽執筆。

    長塚 織人 (ナガツカオリヒト)
    長塚 織人 ナガツカオリヒト
    1991年宮城県生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究博士課程修了。博士(学術)。立命館大学専門研究員(日本学術振興会特別研究員PD)。スペイン系ユダヤ人の言語と文化、そして文学の研究を行っている。主な論文に「『声』のホームランドと多形的ディアスポラー―セファルディ系ユダヤ人の文学創造」(博士論文、2025年)など。

    廣瀬純 (ヒロセジュン)
    廣瀬 純 ヒロセジュン
    1971年、東京生まれ。龍谷大学教員。哲学、映画批評。著書に『美味しい料理の哲学』(河出書房新社、2005年)Cómo imponer un límite absoluto al capitalismo, Tinta Limón, Buenos Aires, 2021など多数。最新作は『監督のクセから読み解く名作映画解剖図鑑』(彩図社、2024年)。

    増田真吾 (マスダシンゴ)
    増田 真吾 マスダシンゴ
    1986年大阪府生まれ。幼少の頃よりピアノを弾き、2009年カイロにてカーヌーンを始める。エジプト、チュニジア、トルコ、ギリシャ、スペインでカーヌーンの奏法やアラブ音楽やトルコ音楽などの理論を学ぶ。2017年より演奏活動の拠点を日本からベルリンに移し、アラブやトルコなどの地中海音楽をベースに、世界のさまざまな音楽の要素を取り入れた作曲も行っている。

    水口良樹 (ミズグチヨシキ)
    水口 良樹 ミズグチヨシキ
    文化人類学研究。専門はペルー都市部の民衆音楽と社会について。「ラテンアメリカ探訪」や「井戸端人類学F2キッチン」で一般向けウェビナーなどを開催。またラテン音楽Webマガジン「eLPop」などでも執筆活動を行う。編著に『日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム』(中南米マガジン、2025年)、共著に『中南米の音楽』(東京堂出版、2010年)などがある。

    横井雅子 (ヨコイマサコ)
    横井 雅子 ヨコイマサコ
    音楽学。国立音楽大学大学院特任教授。中・東欧の音楽文化、とくにロマ音楽の調査を通して民俗音楽、大衆音楽、古典音楽をとりつなぐ楽師像を探求してきた。楽器研究も手掛け、学際的な調査を展開している。著書に『ハンガリー音楽の魅力―リスト・バルトーク・コダーイ』(東洋書店、2006年)、『音楽論』(共著、武蔵野美術大学出版局、2016年)ほか。

    李 東俊 (リドンジュン)
    李 東俊 リ・ドンジュン
    1969年韓国安東市生まれ。ソウル大学人文学部卒業。『韓国日報』記者を務めたのち、2008年東北大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、北九州市立大学国際関係学科准教授。専攻は朝鮮半島の国際政治。著書に『未完の平和』(法政大学出版局、2010年)、編著書に『미완의 해방』〔未完の解放〕(ソウル:亜研出版部、2013年)、『「BTS学」への招待』(明石書店、2023年)ほか。

    1TA (イチタ)
    1TA ワン・ティー・エー(Bim One Production / Riddim Chango Records)
    レゲエ/ダブ、リディムセレクター。レーベル「Riddim Chango Records」主宰のひとり、国産Dub再発レーベル「Rewind Dubs」主宰。ベース・カルチャー発信集団「BS0」、サウンドシステムの祭典「TOKYO DUB ATTACK」プロデューサー。国内のみならず世界各地でDJ活動を行い、2011年にはヨーロッパ最高峰のレゲエフェス「Rototom Regaae Fes」に出演。数々のミックスCDやトラックを手がけ、「Bim One Production」名義を中心に音源作品をリリース中。

都市のリズム-旅する音楽、人、街の物語 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:鹿島出版会
著者名:石橋純(編著)/伊藤嘉章(編著)/井上貴子(編著)
発行年月日:2025/10
ISBN-10:4306094529
ISBN-13:9784306094529
判型:B6
発売社名:鹿島出版会
対象:教養
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:204ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:1cm
重量:210g
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