改訂版 日本人のための音楽療法 [単行本]
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改訂版 日本人のための音楽療法 [単行本]



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出版社:幻冬舎
販売開始日: 2025/08/16
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改訂版 日本人のための音楽療法 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    『日本人のための音楽療法』刊行によせて
    はじめに 改訂にあたって

    序章 日本の音楽療法の問題点
    「西洋クラシック音楽モデル」の問題  
    大半の高齢者はクラシック音楽が苦手  
    「音楽療法」という言葉について

    第1章 もののね、つくり歌、歌舞い、流し……
    音楽療法で大きな効果を発揮する「日本古来の音楽モデル」とは?
    「岩戸開き」の物語は音楽の不思議な力を伝えている
    今様を聴いて熱病が治った⁉
    『養生訓』で説かれた音楽の効用  
    黒船に乗って西洋音楽がやってきた 
    明治時代の日本人に西洋音楽はどのように聞こえていたのか
    実は多様で柔軟な日本音楽
    日本人は音楽をハイブリッドしてしまう 
    4つの日本古来の音楽モデル

    第2章 音から記憶を蘇らせ五感で楽しむ「もののね」
    「もののね」とは 
    「もののね」は『源氏物語』の時代から使われていた 
    西洋では自然音は鑑賞の対象にならなかった  
    虫聞き、水琴窟──日本人は自然音を楽しんできた  
    音を伴う情景が生き生きと示された『武蔵野』
    『源氏物語』に見られる楽音と自然音の融け合い  
    宗教的なほど愛好されてきた音  
    聖なる音信仰は今も随所に根強く残っている  
    聞こえない音の研究  
    高齢者は音色には妥協しない  
    自然音や懐かしい音で過去の情景を想い出させる  
    音の想い出を語らせるのも「もののね」療法の一つ  
    家庭内のぎくしゃくが解消されることも  
    もののね療法を行う場合の注意点

    第3章 自己表現と感情のコントロールを可能にする
    自分の言葉を既存の節に乗せる「つくり歌」
    「つくり歌」とは  
    和歌に節をつけて歌い上げるための楽譜があった
    『万葉集』の一部は〝替え歌歌詞集〟  
    東京音楽学校でも替え歌が歌われていた
    「歌かけ」とは
    男女が結ばれる「歌垣」から和歌も生まれた
    徳之島の「歌遊び」  
    秋田の歌のかけ合い 
    茅野の歌かけ  
    夫婦ゲンカを避けるために「こごと爺」を歌う  
    病院内での「つくり歌」の試み  
    数枚の短冊を歌っただけなのに大いに盛り上がる  
    毎年歌い継がれる「大きな大福」の歌  
    入院患者にとって食べ物の願いは少なくない  
    「春が来た」のメロディーで「寿司が来た」を歌う  
    いつの間にか生まれた「病棟内歌かけ」
    認知症の女性が生き生きと想い出話を語り出す
    「歌かけ」は楽器がなくても構わない
    カラオケで「歌かけ」と「つくり歌」ができる

    第4章 五感を刺激し、活力を引き出す
    曲に合わせて身体を動かす「歌舞い」
    「歌舞い」とは  
    日本人にとって音楽は耳だけではなく身体を伴う活動だった  
    音楽の総称語として使われてきた「歌舞い」  
    紫式部は雅楽が嫌いだった?  
    音楽は人が天女と出会ったときに流れるものだった  
    明治以降に確立された「音楽」という言葉  
    「歌体操」は「歌舞い」の実践の一つ  
    「歌舞い」療法を行うときの注意点 
    音楽療法を行うときは「歌を歌いましょう」で始める  
    耳だけでなく身体全体で音楽を楽しめたボディソニック  
    鳴動と「釡鳴り」  
    「まつり感覚」を音楽療法に積極的に活用する  
    盆踊りも立派な療法  
    「まつり感覚」を活用して療法のマンネリ化を防ぐ

    第5章 想い出を呼び起こし、発語や運動を促す
    その場のリクエスト曲を楽しむ「流し」
    「流し」とは  
    「流し」であれば病室内で音楽を楽しめる  
    「流しにしてください」と看護師長に言われて  
    流しを耳にして「また元気になって歌わなくちゃ」という人も  
    「流し」に触れ表現活動を促される人も
    「流し」の注意点  
    バイオリンは「流し」に適している  
    「流し」の療法効果に気づいたのは阪神大震災がきっかけ  
    「アートセラピーグループ出かけます!」  
    子どものお絵描きに合わせてバイオリンを弾く  
    「リストの『愛の夢』!」とのリクエストが  
    復興節の替え歌をつくることになる  
    流しは即興ではなく「即場」  
    「即場性」を療法の現場に活かす  
    「日本古来の音楽モデル」総出演の盆踊り

    第6章 コロナ禍に見た音楽療法の可能性
    「日本古来の音楽モデル」こそ心と体に効く最高の処方箋
    未来の日本でも音・音楽との伝統的な関わり方は変わらない  
    安室奈美恵さんと日本の伝統
    「わたし治療者、あなた受ける人」では効果が上がらない  
    療法を行う者が〝のる〟ことが大事  
    山伏は宗教、音楽、医療の三つの機能を担っていた  
    西洋音楽モデルに限る動きに疑問  
    世界には多様な音楽がある 
    首狩り族はハーモニーが合わなければ狩りに行くのをやめた 
    西洋ではクラシック中心の音楽のあり方を見直す動きも  
    「これだけが音楽ではない」「これだけが美術ではない」という動きが活発化  
    「日本古来の音楽モデル」は西洋でも通用する可能性がある  
    おむつ交換もアート、心地良い感覚をもたらすものはすべてアート  
    コロナ禍の初期における院内外の状況  
    歌えない日々、音楽療法復活へのみちすじ  
    バイオリン1本の「流し」と即場性 
    コロナ渦中の音楽療法 生前最期の歌舞い 
    コロナ前の音楽療法 死者との音楽対話  
    当院における「流し」の特徴  
    音楽祭で再認識した「単なる音の力」  
    日本の音楽療法のこれから

    おわりに  
    要点まとめ  
    謝辞  
    参考文献
  • 内容紹介

    「日本古来の音楽モデル」こそ
    心と体に効く最高の処方箋!

    日本音楽や民俗音楽に造詣の深い精神科医が解説
    音楽療法で大きな効果を発揮する「日本古来の音楽モデル」とは

    医療や福祉の現場で広く導入されている音楽療法。しかしその在り方には、今なお課題が残されていると著者は指摘します。
    近年の音楽療法は、技術や形式に偏重するあまり、楽器の演奏や歌唱といった活動が、本来の目的である「癒やしの体験」から遠ざかってしまっていることも少なくありません。特に日本では、西洋音楽を基盤とする教育や文化が根強く、音楽をもっと自由に楽しんだり、自分自身の表現として解き放ったりするような機会が乏しいといいます。

    著者は精神科医であると同時に、東京藝術大学で日本音楽や民族音楽を学んだ経験を持ち、長年の臨床現場と全国各地でのフィールドワークを重ねてきました。
    その実践の中で見えてきたのは、「日本人が心地よいと感じる音楽体験には、ある共通する特徴がある」という気づきです。
    それは、音程や旋律の正確さよりも、自然の音に耳を澄ませ、言葉をのせて自由に歌い、身体全体で表現するといった、感覚と即興性を重んじる音楽の関わり方です。
    本書では、そうした日本古来の音楽体験を「日本古来の音楽モデル」として提唱し、それを現代の音楽療法に活かすための新たなアプローチを提示しています。
    五感で味わう自然音、即興的にその場で奏でられる音、他者と共鳴しながら自分を解放する身体的表現。これらは、単なる娯楽の提供ではなく、治療としての音楽の本質に迫る手がかりとなります。

    本書は、形式的な指導法や西洋音楽一辺倒の考え方ではなく、日本人の感性に根ざした音楽療法のあり方を探る一冊です。地域の音楽文化との接点や、実際に効果を上げている現場の実践例も数多く紹介されています。
    高齢者施設や精神科医療、福祉・教育の現場に携わる専門職の方はもちろん、音楽を通じたケアや癒やしに関心を持つすべての方にとって、確かな学びとなる一冊です。

    ※本書は2019年に発刊された『日本人のための音楽療法』の内容を加筆・修正した改訂版です。
  • 著者について

    牧野 英一郎 (マキノエイイチロウ)
    牧野 英一郎(まきの えいいちろう)
    医師、武蔵野中央病院理事長・院長。
    昭和26(1951)年生まれ。慶應義塾大学医学部卒、東京藝術大学音楽学部楽理科卒、同大学院修了。精神保健指定医。介護支援専門員。日本音楽療法学会認定音楽療法士。藝大時代に日本音楽や民族音楽に接した知見を手がかりとした文献研究やフィールドワークと、医療現場や被災地での音楽療法的活動を往還。多くの日本人の感性は今でも伝統的な日本の音や音楽文化の特徴と一致し、それに沿うと喜ばれることを発見。「日本文化と音楽療法研究会」代表。病院のテーマは「ここからアート(心、体、アート)」。バイオリン演歌師「e楽坊(イーがくぼう)」。

改訂版 日本人のための音楽療法 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:幻冬舎
著者名:牧野英一郎(著)
発行年月日:2025/08
ISBN-10:4344949110
ISBN-13:9784344949119
判型:新書
発売社名:幻冬舎
対象:一般
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:212ページ
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