人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか [単行本]
    • 人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか [単行本]

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人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか [単行本]
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人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか [単行本]



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出版社:岩波書店
販売開始日: 2025/09/06
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人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    私たちの社会はどうあるべきか。私たちは何を願い、何を戦っていたのか―。近代化を成し遂げ、帝国になった大正期以降、普通の人びとの社会を舞台にした「解放」と「引締め」をめぐる「戦い」が、本当の戦争になるまで。軍国主義日本が起こした戦争に巻き込まれる国民という視点からは抜け落ちる、普通の人びとの「社会戦争」のダイナミズムから近現代日本の実像を追う。大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞受賞者の渾身の大作。
  • 目次

     序 章 人びとは何を戦っていたのか

    第Ⅰ部 解放の時代

     第一章 瓦解と解放 一九一〇―二〇年代
      転換期としての大正時代
      村の共同体
      共同体秩序の変化
      「放蕩狂時代」の出現
      女性の解放:象徴としての断髪
      結婚の重圧:「深い穴の底に入る様な気がする」
      旧来の嫁体験:「なにも考えてはいけなかった」
      女性の社会進出
      モダンガールの出現
      さまざまな解放:米騒動から社会運動へ
      小作争議・労働運動の激増
      部落解放運動の芽生え
      世界同時多発現象としての瓦解と解放

     第二章 くすぶる苛立ち:草の根社会保守の台頭 一九一〇―二〇年代
      「らしさ」揺らぎへの苛立ちとその限界
      「日本らしさ」の名のもとに
      大正維新のなかの近世的心情
      爆発する不安:関東大震災朝鮮人虐殺事件
      世良田村部落襲撃事件
      社会保守気運の積み重ね

     第三章 解放の行き詰まり 一九二七―三一年
      見えやすい事柄・見えにくい事柄
      「女らしさ」への異論
      「職業婦人」の悩み
      家庭の崩壊
      ある朝鮮青年の悩み
      婦人参政権運動の行き詰まり
      労働運動の行き詰まり
      農民運動の激化と行き詰まり
      水平運動の行き詰まり

     第四章 幸せとはなにか 一九二七―三一年
      自由と解放の時代の生きづらさ
      「エロ・グロ・ナンセンス」文化の隆盛
      エロ歌謡曲ブーム
      エロティック・カフェの魅力
      職業としての女給
      文化運動としての「エロ・グロ・ナンセンス」世相
      郷愁ブームの高まり
      「平凡」への憧れ
      「家庭」の再現
      家族的共同体「兄弟村」の試み
      農村部にくすぶる苛立ち
      昭和維新運動の胎動
      社会保守主義という底流
      「世間」の逆襲
      社会戦争の激化

    第Ⅱ部 引締めの時代

     第五章 満州事変とは何だったのか 一九三一―三四年
      「戦争熱」の盛り上がり
      人びとが作りだす政治
      人びとが作りだす「現実」
      「現実」の社会的選択
      「爆弾三勇士」ブーム
      美談とはなにか
      「らしさ」の復権
      国防婦人会ブームとは何だったのか
      「解放」としての国防婦人会
      満州事変下における社会保守潮流のうねり
      石原莞爾の社会戦争

     第六章 全体主義の魅力(一)絆、団結、一体感の希求 一九三一―三四年
      高神村騒擾事件
      何に対して怒っていたのか
      政党政治の「問題」とは何か
      同質願望と分断の深化
      一体感への願望と分断の批判
      東京音頭とハチ公ブーム:一九三〇年代半ばの世相
      宗教復興ブーム
      報徳運動の再評価
      仏教復興運動「真理運動」
      松岡洋右の全体一家主義:社会のなかの昭和政治
      対立嫌悪と和合の希求
      軍部の魅力
      「西洋人はなぜ日本を軍国主義と見るか」

     第七章 全体主義の魅力(二)対立、格差、多様性の嫌悪 一九三四―三七年
      反妾・反娼運動の変化
      反モダンガール・反自由教育・反都市
      反カフェ・反ダンス運動
      反職業婦人のうねり
      奄美大島を吹き荒れる「反カトリック」運動
      反小作運動・反労働運動
      「反欧米」「反外国」論理のトリック
      格差批判の流行
      格差への反対とは何なのか
      国民皆貧論から強力政治への願望
      「非常時」のなかの豊かさと多様性
      世界各地で巻き起こる社会戦争

    第Ⅲ部 戦いの時代

     第八章 戦争の魅力(一)国内相克の克服 一九三七―三八年
      近衛は「悲劇の宰相」なのか
      国内相克の克服
      社会政策としての外交・戦争戦略
      戦争熱の広がり
      過熱する南京陥落祝賀ムード
      南京虐殺事件
      「大きな目的のために進むべき」
      「かかる条件で、国民が納得するかネ」

     第九章 戦争の魅力(二)人びとはなぜ戦争を欲したのか 一九三七―三八年
      戦争の魅力とは何か
      世間的なものの逆襲
      社会にとっての戦争の魅力
      農村部での「大掃除」
      都市部での「大掃除」
      「らしさ」復権派の反撃:女性にとっての戦争の魅力
      解放としての国防婦人会
      戦争の魅力:職業経験の拡大
      さまざまな社会運動の「発展」
      労働運動は「低迷」したのか
      労働運動の「発展」
      戦争の魅力

     第一〇章 草の根からの翼賛体制 一九三八―四〇年
      政党本部占拠事件にみる大政翼賛会への底流
      三多摩地方の社会戦争
      「三多摩壮士」の復権
      排英運動の席巻
      排英運動の底流
      テロ・クーデター行為の底流
      「国体」とは何か
      大政翼賛会への道

     第一一章 大政翼賛会とは何だったのか 一九三八―四〇年
      大政翼賛会への苛立ちと期待感
      空前の無党時代と近衛人気
      政党政治ではない政治
      大政翼賛会の社会的展開
      隣組・大政翼賛会の底流
      大政翼賛会とは何だったのか
      しぶとく生きながらえる「解放の時代」
      戦時農村部における「解放の時代」
      戦時都市部における「解放の時代」
      戦時下の娯楽・遊興・観光ブーム
      社会戦争の再燃

    第Ⅳ部 なぜ日本は対米戦争を選んだのか

     第一二章 氾濫する理想と正義 一九三八―四一年
      人びとは何を望み、何を争っていたのか
      興亜記念日の実施:利己を捨てよ、自粛せよ
      無関心層とそれに対する苛立ち
      「七・七禁令」の社会的展開
      贅沢全廃運動の底流
      問題となる「違い」
      マナー・作法ブームの広がり
      逆襲の「家庭婦人」
      「男らしさ」の時代の再来
      理想と正義の氾濫:逆転する手段と目的
      松岡洋右の大言壮語とその機能
      南進論の系譜
      道具としての南進論:国内社会的役割

     第一三章 国内事情の重み 一九四一年四月―九月
      対米強硬気運の機能と性質を考える
      松岡内閣の夢
      「相手がこわがっている時こそ、和平の交渉は効果がある」
      松岡外交の意図せざる結果
      日米諒解案
      外相松岡の放逐
      南部仏印進駐とその国内社会的配慮
      日米それぞれの強硬姿勢とその国内事情
      首脳会談構想と近衛の天皇カード
      ルーズベルト政権のためらい
      首脳会談構想をめぐる攻防
      首脳会談構想の挫折
      硬直化の謎

     第一四章 対米強硬論のうねり 一九四一年八月―一〇月
      満州事変一〇周年記念とテロ事件の続発
      対米強硬論の底流:馬淵逸雄の社会戦争
      石川信吾の社会戦争
      財界人の社会戦争
      為政者はなぜ取り締まらないのか
      国民服推進運動にみる社会戦争
      人びとの二重の戦い

     第一五章 大東亜戦争と人びとの社会戦争 一九四一年九月―一二月
      無視できない国内気運
      社会戦争のなかの政治外交
      一〇月中旬の政策論議:荻外荘会談
      一〇月中旬の政策論議:定例閣議
      内乱の不安:対立への忌避感
      東條内閣成立とその使命
      東條内閣最後のあがき
      燃える議会
      政治力とは誰の手にあるものなのか
      なぜ人びとは熱狂的に戦争を支持したのか
      社会戦争化する大東亜戦争の目的
      継続する人びとの社会戦争

    第Ⅴ部 引き続く社会戦争

     第一六章 解放の再来:あふれ出る個性と多様性 一九四五―五〇年
      敗戦プロパガンダ
      喜びと安心
      苛立ちと怒り
      降伏反対運動
      解放と無秩序
      「闇の女」をめぐる不安と解放感
      再び台頭する女性
      再び隆盛する労働運動・部落解放運動

     第一七章 引締めの再来:巻き返す草の根社会保守 一九四七―五二年
      反フェミニズム気運の隆盛:主流派女性の巻き返し
      普通の女性たちの戸惑い
      対立の先鋭化とその封じ込め
      反労働運動気運の隆盛:対立の嫌悪と一体感の希求
      反朝鮮人言説の巻き起こり
      草の根レベルでの「朝鮮人狩り」
      寄居事件にみる加害者論理
      排外主義感情と「男らしさ」の復権
      反部落民気運の隆盛
      秩序への憧憬:「昔を今に」の心情
      戦後石川の社会戦争

     終 章 解放と引締めをめぐるもう一つの戦い

      あとがき

      注
      利用した公文書館・図書館などの一覧
      索 引
  • 出版社からのコメント

    悲惨な戦争に巻き込まれた国民という視点から抜け落ちる、解放と引締めをめぐるもう一つの戦いが人びとの間で繰り広げられていた
  • 内容紹介

    近代化を成し遂げた大正期以降、解放と引締めをめぐる「戦い」が、人びとの日常のなかで激化し、ついには本当の戦争へと至るまでを描く。軍部が起こした戦争に巻き込まれた国民という視点からは抜け落ちる、人びとの「社会戦争」のダイナミズムから近現代日本の実像を追う。大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞受賞者の渾身の大作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    益田 肇(マスダ ハジム)
    大阪生まれ。立命館大学卒。新聞社勤務を経て渡米。日本語教師として勤務ののち、コーネル大学大学院にて博士号(歴史学)取得。現在、シンガポール国立大学歴史学部准教授。専門は、日本近現代史、20世紀アジア史、アメリカ外交史。主要著作:『人びとのなかの冷戦世界―想像が現実となるとき』(岩波書店、2021年、第21回大佛次郎論壇賞、第75回毎日出版文化賞〔人文・社会部門〕)など
  • 著者について

    益田 肇 (マスダ ハジム)
    益田 肇(ますだ・はじむ)
    大阪生まれ.立命館大学卒.新聞社勤務を経て渡米.日本語教師として勤務ののち,コーネル大学大学院にて博士号(歴史学)取得.現在,シンガポール国立大学歴史学部准教授.専門は,日本近現代史,20世紀アジア史,アメリカ外交史.
    主要著作:『人びとのなかの冷戦世界――想像が現実となるとき』(岩波書店,2021年.第21回大佛次郎論壇賞,第75回毎日出版文化賞[人文・社会部門]);『冷戰到底有多冷?人民眼中的冷戰世界』(臺灣商務印書館,2025); “Social Experiences of War and Occupation in Twentieth-Century Japan,” Laura Hein ed., The New Cambridge History of Japan, Vol. III (Cambridge University Press, 2023)など.

人びとの社会戦争―日本はなぜ戦争への道を歩んだのか の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:益田 肇(著)
発行年月日:2025/09/04
ISBN-10:4000245627
ISBN-13:9784000245623
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:662ページ
縦:22cm
横:15cm
厚さ:3cm
重量:840g
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