カビリア(ロシア語文学のミノタウロスたち) [単行本]
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カビリア(ロシア語文学のミノタウロスたち) [単行本]



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出版社:白水社
販売開始日: 2025/11/28
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カビリア(ロシア語文学のミノタウロスたち) [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    荒々しくも繊細に紡がれる、人間の悲哀と強かさ。ソ連崩壊前夜に新たな小説ジャンルを切り拓いた女性作家の初期三部作。体液や肉をもって実存が描かれ、病が文体に化体する、新たなる「テクスト・ペテルブルク」
  • 内容(「BOOK」データベースより)

    追善;エヴゲーシャとアーンヌシカ;バイパス運河のカビリア
  • 出版社からのコメント

    ソ連崩壊前夜に新たな小説ジャンルを切り拓いた女性作家の初期三部作。体液や肉をもって描かれる、新しい「テクスト・ペテルブルク」
  • 内容紹介

    医師の眼と詩人の手つき

    宿痾、痛み、性と死、澱汚と諦念……ソ連崩壊前夜に小説の新たな沃野を拓いたパレイの初期三部作――「追善」「エヴゲーシャとアーンヌシカ」「バイパス運河のカビリア」――で描かれるのは、グロテスクが発酵する日常を淡々と生きる、行き場のない人びとであり、その生は言ってみれば「いずれもそれぞれに不幸なものである」。とはいえ、幸福な生が必ずしも美しいものとは限らないし、不幸な生が醜いわけでもない。医師でもあったパレイの自伝的要素もまとった語り手は、幼い日に祖父母の家で目の当たりにした業の行く末と死、一癖も二癖もある老女たちとの共同住宅での営み、そして、バイパス運河通りで天衣無縫に生き切った「カビリア」を、冷めたあたたかな眼差しで眺めながら、饒舌にして平静、乾いていながら粘りつく唯一無二の文体で編んでゆく。ゴーゴリやドストエフスキー、アフマートワらによって紡がれたテクスト・ペテルブルクの系譜にありながらも、粛清や大祖国戦争、封鎖や飢餓といった悲劇、ガガーリンの活躍や原発事故、ペレストロイカなどソ連史を内に湛えるこれらの作品は、むしろ「テクスト・レニングラード」と呼ぶにふさわしい。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    パレイ,マリーナ(パレイ,マリーナ/Палей,Марина)
    1955年、レニングラードのユダヤ系家庭に生まれる。78年にレニングラード医大を卒業、数年間、医師として勤務。その後、ボイラーマン、モデル、掃除人などさまざまな職業を転々としたのちゴーリキイ文学大学へ入学。在学中の90年に本書収録の「エヴゲーシャとアーンヌシカ」が雑誌『ズナーミャ』に掲載され話題となり、本格的に作家活動を開始。95年にロッテルダムで開催された「ストーリー・インターナショナル・フェスティバル」で「ロシアの文体のプリンセス」の称号を授与され、2010年には長篇『コーラス』でロシア賞を受賞。00年には長篇『ランチ』でロシア・ブッカー賞、05年には中篇『小さな村』でベールキン賞、06年には長篇『クレメンス』でボリシャヤ・クニーガ賞、09年には中篇『ラーヤとアード』でふたたびベールキン賞のそれぞれ最終候補にノミネートされている。1995年よりオランダへ移住。ロシア語での小説、戯曲、詩の執筆を続け、映像作品なども創作しているが、ロシアの経済活動へ寄与することを拒み、近年は自費出版とSNSを中心に新作を発表し続けている

    高柳 聡子(タカヤナギ サトコ)
    早稲田大学文学研究科博士課程修了。文学博士。専門はロシア現代文学、ロシアのフェミニズム。早稲田大学、東京外国語大学などで非常勤講師
  • 著者について

    マリーナ・パレイ (マリーナ パレイ)
    1955年レニングラード生まれ。78年にレニングラード医大を卒業、医師として勤務。その後さまざまな職業を経て、ゴーリキイ文学大学へ入学。在学中の90年に本書収録の「エヴゲーシャとアーンヌシカ」が雑誌に掲載され、作家活動を開始。95年にロッテルダムの文学祭で「ロシアの文体のプリンセス」の称号を授与され、2010年には長篇『コーラス』でロシア賞を受賞。00年に長篇『ランチ』でロシア・ブッカー賞、05年に中篇『小さな村』でベールキン賞、06年に長篇『クレメンス』でボリシャヤ・クニーガ賞、09年に中篇『ラーヤとアード』で再びベールキン賞のそれぞれ最終候補にノミネートされている。1995年よりオランダへ移住。ロシア語での執筆を続けているが、ロシアの経済活動へ寄与することを拒み、近年は自費出版とSNSを中心に新作を発表し続けている。

    高柳 聡子 (タカヤナギ サトコ)
    早稲田大学文学研究科博士課程修了。文学博士。著書に『ロシアの女性誌』『埃だらけのすももを売ればよい』『ロシア 女たちの反体制運動』ほか。訳書に『集中治療室の手紙』『女の子たちと公的機関』など。

カビリア(ロシア語文学のミノタウロスたち) [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:白水社
著者名:マリーナ パレイ(著)/高柳 聡子(訳)
発行年月日:2025/12/10
ISBN-10:4560091463
ISBN-13:9784560091463
判型:B6
発売社名:白水社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学小説
言語:日本語
ページ数:320ページ
縦:20cm
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