他界心理学-井上亮の臨床への予見 [単行本]
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他界心理学-井上亮の臨床への予見 [単行本]
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他界心理学-井上亮の臨床への予見 [単行本]

井上 亮(著・文・その他)井上 靖子(編集)森岡 正芳(編集)濱野 清志(編集)


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出版社:創元社
販売開始日: 2025/11/13
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他界心理学-井上亮の臨床への予見 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    まえがき

    第Ⅰ部 他界心理学講義
     第1章 他界心理学Ⅰ
     第2章 他界心理学Ⅱ
     第3章 技法論Ⅰ―心理療法
     第4章 技法論Ⅱ―心の仕組み
     第5章 技法論Ⅲ―現代社会と心
     第6章 技法論Ⅳ―運命/神経症と精神病
     第7章 阪神淡路大震災/奄美群島

    第Ⅱ部 解説
     1 透明に輝く「青(おう)」と生命の根源からの癒し………… 井上靖子
     2 臨床心理学にたましいを吹き込む―他界心理学の可能性………… 濱野清志
     3 他界に触れるとき―あの世とこの世の波打ち際にて………… 森岡正芳

    資料
     テープ一覧 
     手書きメモ

    あとがきに代えて―井上亮が遺したもの
  • 出版社からのコメント

    早逝した著者の講義を抜粋・編集。現代の心の病を他界との断絶に起因する「たましい」の問題だとみて「他界心理学」を提唱。
  • 内容紹介

    本書は、優れた心理臨床家でありながら54歳という若さで早逝した著者が、1985~95年にかけておこなった極めて独創的かつ予見的な内容の講義録から抜粋編集したものである。

    著者の「他界心理学」という発想は、生と死の境界で自我が揺らぐ離人症という重篤な病の研究を起点として生み出された。従来の心理学の理論や概念だけでは捉えきれない病の根源にあるものを理解しようとするとき、この40年近くも前に生み出された「他界心理学」の構想が、心理臨床実践にとって今なお古びることなく、むしろ新たな視点と多くの気づきを与えてくれることに、きっと驚かされることだろう。

    「他界」とはいったい何なのか。
    自分は今なぜここに居るのか、現世だけでなく生まれる前や死んだ後まで含めて人間の存在を広く深く考える視点。見えない世界や宇宙的なつながりを通じて自分がどこにいるのかを見つめ直す透明なまなざし。現実の世界だけではなく、それを支える見えない世界(=他界)への観点なくして現代の心の病は捉えられないのではないか、現代社会におけるさまざまな精神疾患の背景には、「他界」との断絶によるたましいの問題があるのではないか、著者はそう指摘している。

    生と死は一方向ではなく循環し、儀礼や祭りはこの循環を維持し「他界」とつながる役割を果たしてきた。しかし、現代ではその機能が弱まり、見えない世界を想像することで支えられていた心の現実感が失われてしまい、さまざまな心の病を生み出している。

    日本の民俗文化では他界は「青(おう)の世界」として、祭りや儀礼を通じてたましいが往還するとされている。心理臨床の現場では、セラピストは現実の世界と目に見えない世界(=他界)とを行き来してその媒介的役割を担い、見えない世界の支えを感じながらクライエントとともに歩むことが重要なのだというのが、この「他界心理学」構想の中心にある。

    著者は、そうした「媒介的役割」の生きた姿を求めて頻繁にアフリカや東南アジアにフィールドワークに出かけ、呪医(シャーマン)になるためのイニシエーションまで受けて現代の心理療法の本質的な問題を探究しようとした稀有な臨床家であった。志半ばにして病に倒れたが、臨床心理学の枠を超え、異文化や伝統的な治療法に関心を持ち続けた彼の業績は、今なお多くの人々に影響を与え続けている。

    図書館選書
    54歳で早逝した著者が1985~95年に行った独創的講義を抜粋・編集。著者は、生と死や現世と他界を循環的に捉え、現代の心の病を他界との断絶に起因する「たましい」の問題だとみて「他界心理学」を提唱。
  • 著者について

    井上 亮 (イノウエ リョウ)
    大阪女子大学学芸学部人間関係学科教授(1985年~)。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1989年8月~1990年7月までの1年間、西アフリカ・カメルーン共和国にて在外研究に携わる。2002年1月16日逝去。
    [主な著書]:『心理療法とシャーマニズム』創元社 2006、『風景構成法』(共著)山中康裕編 岩崎学術出版社 1984、『青年期、美と苦悩』(共著)大東祥孝・松本雅彦他編 金剛出版 1990、『癒しの森』(共著)加藤清監修 創元社 1996
    [主な論文]:「自閉症児を持つ母親への援助――子どもとのかかわりの接点を求めて」1986 、「“as if”人格再考――精神療法の視点から」1990、「アフリカ・北カメルーンの子ども達――伝統的社会と近代化のはざまで」1991、「夢見を用いた通過儀礼の過程――アダマワ地方における呪医の方法」1993、ほか。

    井上 靖子 (イノウエ ヤスコ)
    兵庫県立大学大学院教授。大阪女子大学大学院文学研究科社会人間学専攻修士課程修了。博士(人間科学)学位授与(大阪府立大学大学院人間社会システム科学研究科)。臨床心理士。公認心理師。
    主な著書:『経験と理論をつなぐ心理学』(編著)八千代出版 2020、『「母なるものの元型」イメージがもたらす心の変容』創元社 2021
    主な論文:「南インドの床絵コーラムについての分析心理学的考察」ユング心理学研究第10巻 2018 創元社、「「私は六条御息所だ」と述べた思春期女児の心理療法過程」箱庭療法学研究第23巻第2号 2011 53-66頁。

    森岡 正芳 (モリオカ マサヨシ)
    立命館大学人間科学研究科客員教授。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(教育学)。臨床心理士。公認心理師。
    主な著書:『物語としての面接』新曜社 2002、『うつし 臨床の詩学』みすず書房 2005、“Jungian and Dialogical Self Perspectives”(edited) Palgrave/Macmillan, 2011、『臨床ナラティヴアプローチ』(編著)ミネルヴァ書房 2015、『ナラティヴと情動』(共著)北大路書房 2023、『心理臨床における「あの世」のゆくえ』(共著)春秋社 2024、『ナラティヴ・セラピーの詩学』(共著)北大路書房 2025、ほか。

    濱野 清志 (ハマノ キヨシ)
    京都大学法学部および教育学部を卒業後、京都大学大学院に進み臨床心理学を学ぶ。京都大学助手を経て、九州大学助教授。2002年4月から京都文教大学教授。臨床心理士。京都大学博士(教育学)。「気」をめぐって心理臨床のあり方を考えることを研究と実践の軸としている。
    主な著書:『覚醒する心体』新曜社 2008、『日本の心理療法 身体篇』(共著)新曜社 2017、ほか。訳書:J・ヒルマン『世界に宿る魂』人文書院 1999、A・サミュエルズほか『ユング心理学辞典』(共訳) 創元社 1993、など。

他界心理学-井上亮の臨床への予見 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:創元社
著者名:井上 亮(著・文・その他)/井上 靖子(編集)/森岡 正芳(編集)/濱野 清志(編集)
発行年月日:2025/11/13
ISBN-13:9784422118536
判型:A5
発売社名:創元社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:320ページ
縦:21cm
横:15cm
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