栄冠と絶望のリンク―ロシアの天才スケーターカミラ・ワリエワの宿命 [単行本]
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栄冠と絶望のリンク―ロシアの天才スケーターカミラ・ワリエワの宿命 [単行本]



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出版社:講談社
販売開始日: 2025/10/08
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栄冠と絶望のリンク―ロシアの天才スケーターカミラ・ワリエワの宿命 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    禁止薬物のトリメタジジンを検出!北京五輪フィギュア女子「金メダル大本命」がまさかの暗転。そして始まったウクライナ信攻―。国際舞台から消えたトップ選手と、ロシアチームのカリスマコーチにNHK取材班が長期密着取材し、ドーピング事件の真相に迫った驚愕のドキュメンタリー。
  • 目次

    序章
    天から与えられた試練
    冷たい視線を浴びて
    まるで別人

    第1章 氷の二月 
    高揚と緊迫
    究極のスケーターの登場
    決戦の場
    衝撃の五輪デビュー
    何か悪いことが起きた
    針の筵
    「祖父の薬が」
    実力とはかけ離れた結果
    絶望のボレロ

    第2章 金メダルを目指して
    チーム・トゥトベリーゼ
    一流のバレリーナのように
    コーチ・エテリの戦略
    回転不足
    体重増加を克服するために
    カザンから来た少女
    要求の高いコーチ
    前と同じことはできない
    坂本花織と競い合いたい

    第3章 鉄の女
    「最強コーチ」の出発点
    アメリカに行けばなんとかなる
    地を裂く轟音
    六年目の望郷
    偶然の連続で得たポジション
    スポーツとは克服すること
    一キロの体重変化が命とりに
    すべてがうまくいかないときもある

    第4章 アンチ・ドーピング
    「前科」のある医師
    三つのシナリオ
    薬物「混入」の経緯
    「私は処方していない」
    全面無罪と異議申し立て
    トリメタジジンのアリバイ

    第5章 ロシアのアスリートの宿命
    ドーピングのキーマン
    IOC会長の決断
    システムの犠牲者
    スケートのために生まれた人
    挑戦を続ける
    ウクライナの親善大使として

    第6章 罪と罰
    新しい自分に適応したい
    メダルを追いかけるのではなく
    絶望の裁定
    その言い訳は認められない
    疑惑の傍証
    彼女を守ろうとするのではなく

    終章 
    私は何も知らない
    心からの拍手を
  • 出版社からのコメント

    フィギュアスケート女子を席捲したロシアのスケーターが背負った「宿命」とは何なのか。全篇スクープ満載のNHKスペシャルを書籍化
  • 内容紹介

    2014年のソチ冬季五輪以降、ロシアはフィギュアスケート女子シングルで次々と有力選手を輩出してきた。
    リプニツカヤ、ザギトワ、メドベージェワ、トゥクタミシュワ、シェルバコワら十代の選手たちが世界トップレベルの演技を披露し、多くのメダルを獲得する。
    リプニツカヤやザギトワらを育てた女性コーチ、エテリ・トゥトベリーゼの指導力にも、注目が集まった。
    北京冬季五輪を目前に控えた2021年、エテリの門下から登場したのが「究極のスケーター」カミラ・ワリエワである。
    この年15歳になり、シニアデビューを果たしたワリエワは、トリプルアクセルという超高難度のジャンプに加え、二種類の4回転ジャンプ、天性の柔軟性を生かした表現力溢れる演技で、圧倒的な実力を示した。
    ワリエワを育てたエテリも、「彼女は例外的な存在で、その才能は天から与えられた特別なもの」と話し、北京五輪でワリエワの金メダル獲得は確実視されていた。
    異変が起きたのは北京五輪・大会5日目の2022年2月8日だった。
    ロシア・オリンピック委員会チームはフィギュア競技団体で1位となり、この日、メダル授与式が予定されていたが、突如延期が通告された。ロシアチームに、ドーピング陽性の選手がいたためである。
    その選手は、カミラ・ワリエワ――。
    この瞬間から、ワリエワは世界の頂点から疑惑の渦の中心へと立場を変える。オリンピックの個人競技への出場は認められたものの精神的な動揺を隠せず転倒を繰り返し、4位に沈む。
    大会のあと、ワリエワのドーピングが実際にあったのか、どのような処分が下されるべきなのか、関係機関による審査が始まった。

    2023年10月、NHKの取材班はモスクワでエテリ、そしてワリエワの単独インタビューに成功。さらにエテリ率いるスケートクラブの練習に密着し、その強さの秘密を探った。
    ちょうどそのころ、スイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所はワリエワの検体がなぜドーピング陽性になったのか、詳細な調査を進めていた。
    2024年1月に下された裁定は、「出場停止4年」というあまりに過酷なものだった。ワリエワの次期ミラノ五輪出場は絶望的になり、その全盛期は国際試合への出場が認められることなく過ぎ去ろうとしている。
    放送直後から話題沸騰したNHKスペシャルの担当ディレクター、記者がまとめた圧巻のノンフィクション。
    まるで推理小説のように徐々に明らかになるドーピングの内幕。
    ロシアのアスリートが背負った「宿命」とはなんなのか。
    そして、あの天才スケーターはこれから、どこへ向かおうとしているのか――。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    河西 大樹(カサイ ダイキ)
    NHK報道局・ディレクター。1989年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、2014年NHK入局。経済、医療、社会問題、スポーツなどの分野で番組制作を担当。入局以来10年以上にわたりフィギュアスケートを取材し、宇野昌磨選手、坂本花織選手、りくりゅうペアの密着ドキュメンタリーなども多数制作

    今野 朋寿(コンノ トモヒサ)
    NHK札幌放送局・記者。1987年生まれ、札幌市出身。中央大学卒業後、2011年NHK入局。岡山放送局、大阪放送局(スポーツ担当)、スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部では主にアマチュア競技を担当し、オリンピックは2021年東京大会、2022年北京大会、2024年パリ大会を現地取材
  • 著者について

    河西 大樹 (カサイ ダイキ)
    NHK報道局・ディレクター。1989年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、2014年NHK入局。医療、経済、社会問題、スポーツなどの分野で番組制作を担当。これまでに制作した主な番組は、NHKスペシャル「“絶望”と呼ばれた少女 ロシア・フィギュア ワリエワの告白」「王者のジャンプ~フィギュアスケート男子~」「景気回復vsインフレ」「パンデミック 激動の世界(3)停滞か変革か 岐路に立つグローバル資本主義」「苦境の世界経済 日本再生の道は」、BSスペシャル「ロシアのアスリートの宿命~女子フィギュア・ワリエワ~」、クローズアップ現代+「コロナ禍マネー最前線・世界の超富裕層はどう運用」「スマホマネー革命」「東証10連休“令和マネー”はどう動く?」「“トランプ発”貿易戦争の衝撃」など。入局以来10年以上にわたりフィギュアスケートを取材し、宇野昌磨選手、坂本花織選手、りくりゅうペアの密着ドキュメンタリーなども多数制作。

    今野 朋寿 (コンノ トモヒサ)
    NHK札幌放送局・記者。1987年生まれ、札幌市出身。中央大学卒業後、2011年NHK入局。岡山放送局、大阪放送局(スポーツ担当)、スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部では主にアマチュア競技を担当し、オリンピックは2021年東京大会、2022年北京大会、2024年パリ大会を現地取材。主な担当番組に、NHKスペシャル「王者のジャンプ~フィギュアスケート男子~」「“絶望”と呼ばれた少女 ロシア・フィギュア ワリエワの告白」、BSスペシャル「シェイリン・ボーンのメッセージ フィギュアスケート 魂の振付師」、スポーツ×ヒューマン「殻をやぶるなら、いま フィギュアスケート 鍵山優真」「まっすぐ、心と向き合って~フィギュアスケート・鍵山優真~」などがある。

栄冠と絶望のリンク―ロシアの天才スケーターカミラ・ワリエワの宿命 の商品スペック

商品仕様
出版社名:講談社
著者名:河西 大樹(著)/今野 朋寿(著)
発行年月日:2025/10/06
ISBN-10:4065412889
ISBN-13:9784065412886
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:240ページ
縦:20cm
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