生活史の方法―人生を聞いて書く(ちくま新書) [新書]
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生活史の方法―人生を聞いて書く(ちくま新書) [新書]



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出版社:筑摩書房
販売開始日: 2025/11/08
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生活史の方法―人生を聞いて書く(ちくま新書) [新書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    第一人者による、最良の手引き。地域で、大学で、学校で、家族で、個人で。
  • 目次

    はじめに――生活史を聞いて、書く
    作品としての生活史/誰にでもできること/たくさんの生活史/語りを残す

    第一章 生活史とは何か
    1 生活史とは
    生活史からわかること/生活史のおもしろさ/人生、歴史、意味/広がる生活史
    2 生活史の事例

    第二章 語り手と出会う ―― 調査という「社会関係」
    1 どうやって語り手と出会うか
    2 トラウマを抱えた人びと、差別され排除された人びと
    安易な理解/聞かないと残らない声/語りの搾取
    3 構造的な聞きにくさ
    調査の現実/社会的つながりの外へ
    4 分断そのものを研究する
    『地元を生きる』の調査/聞きやすい範囲
    5 「聞き取り調査」ということ自体のわかりにくさ
    もっとも聞きづらいひと/「普通」の人びとへの調査
    6 分断を乗り越える
    打越正行という希望/那覇のスナックで/時間をかけて関わる/当事者性とはなにか
    7 関係性の網の目の中で
    8 キーパーソン、リーダー、活動家
    9 語り手と聞き手のジェンダーについて
    中立の語りはない/語り手のジェンダー/聞き手のジェンダー/安心して語れる場をつくる

    第三章 調査の進め方
    1 調査のプロセスに入る
    2 聞き取りの依頼とアポ取り
    電話でのアポ取り/メールでの依頼/理解のされにくさ
    3 インタビューの場所
    カラオケボックスとラブホテル/意味をもつ場所
    4 手土産
    相手に合わせて選ぶ/手土産のもつ意味
    5 名刺、同意書、「調査のお願い」
    調査倫理/同意の意味
    6 録音とメモ、ファイルの管理
    カセットテープとがっちゃんこ/レコーダー類/参与観察/録音のタイミング/メモ/音環境/バックアップ
    7 謝礼、お礼、聞き取りの後
    謝礼とお礼/語り手との関係を続けるべきか
    8 ゆっくり休む

    第四章 語りの聞き方
    1 積極的に受動的になる、あるいはピントを合わせない集中
    話を聞くとはどういうことか/言葉の連鎖/積極的に受動的になる/ピントを合わせない集中
    2 質問をする/しない
    最初の質問/事実関係だけを聞かない/物語は生きている
    3 「一般論」と生活史
    一般論には一般論しか返ってこない/一般的な語り/千差万別な定型
    4 差別的表現とどのように向き合うか
    5 ぜんぶは聞けない
    たまたま語られたこと/それぞれの方法
    6 聞き手の自己開示
    応答責任/前もっての共有

    第五章 聞き手から書き手へ――編集と製本
    1 文字化する
    AIと文字起こし/時間と労力
    2 編集する
    そのまま残す/記録されないこと/文字のほうが情報量が多い/すべてを再現しなくていい/匿名化の問題/特定できる場合/匿名化の方法/「ウラ」をとること
    3 本人チェック
    例外中の例外/本人チェックのやり方
    4 印刷・製本

    おわりに

    読書案内
  • 出版社からのコメント

    沖縄で30年にわたって聞き取り調査をしてきた著者が、他者の話を聞くことについてまとめた一冊。第一人者による、最良の手引き。
  • 内容紹介

    地域で、大学で、学校で、家族で、個人で。第一人者による、最良の手引き。
    沖縄で30年にわたって聞き取り調査をしてきた著者が、「他者の話を聞く」ことについてまとめた一冊。

    「ひとりの人間の、人生の語り」が生活史です。この本は、生活史を聞いて原稿を書き、冊子にまとめて作品とするための手引きとして書かれています。生活史の美しさ・おもしろさから、そのむずかしさ・暴力性まで、これまでの考えをまとめた一冊です。

    「この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。……聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です。」
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岸 政彦(キシ マサヒコ)
    1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論
  • 著者について

    岸 政彦 (キシ マサヒコ)
    岸 政彦(きし・まさひこ):1967年生まれ。社会学者。京都大学大学院文学研究科教授。研究テーマは沖縄、生活史、社会調査方法論。著作に『同化と他者化』『街の人生』『断片的なものの社会学』『ビニール傘』『マンゴーと手榴弾』『図書室』『リリアン』、共著に『地元を生きる』『生活史論集』、編著に『東京の生活史』『沖縄の生活史』『大阪の生活史』『調査する人生』など多数。

生活史の方法―人生を聞いて書く(ちくま新書) [新書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:筑摩書房
著者名:岸 政彦(著)
発行年月日:2025/11/10
ISBN-10:4480077138
ISBN-13:9784480077134
判型:新書
発売社名:筑摩書房
対象:一般
発行形態:新書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:304ページ
縦:18cm
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